ロンドン観光に欠かせない交通手段!お得なサンタンダーサイクルを活用しよう
こんにちは、ロンドン在住ライターKANAです。物価の高い国として知られるロンドン。通勤や観光の際に利用する電車やバスなどの公共交通機関も例外ではありません。
今回はそんなロンドンの街をお得に移動できるレンタル自転車制度「サンタンダーサイクル」についてご紹介していきます。
使い方や注意事項などしっかりと把握して、お得に楽しく街を移動しちゃいましょう!
ロンドンで欠かせない公共交通機関。Santander Cycles(サンタンダーサイクル)って?
ロンドンの街中を歩くと必ず目にする赤い自転車。イギリス政府による公共自転車レンタサイクル「Santander Cycles(サンタンダーサイクル)」です。
日本ではあまり馴染みのないレンタサイクルですが、自転車都市としても知られるロンドンでは、生活に欠かせない公共交通手段として活用されています。
18歳以上の方であれば誰でも利用できると言う手軽さ、借りたいスポットでレンタルし、戻したいスポットで返却できる便利さ、値段の安さなどから、観光客だけでなくロンドンで生活をしている人たちからも頻繁に使用されるとても人気の制度です。
誰でも簡単!サンタンダーサイクルをレンタルしよう
ロンドンの街中には70か所以上ものドッキングステーションが設置されています。借りたいドッキングステーションに設置されたマシーンを利用して、誰でも簡単にレンタルをすることができます。それでは簡単なステップを見てみましょう!
詳しくレンタル方法をお伝えします!
①ドッキングステーションのマシーンにて「Hire a Cycle」をタッチ
②年齢確認が出てくるので「OK」をタッチ(18歳以上の方のレンタルが可能で、14歳以上の方の乗車が可能です。)
③利用規約などが現れるので「OK」をタッチ
④利用時間、金額の確認なので「OK」をタッチ
⑤クレジットカードを右下の支払い機械に挿入(もしくはデビットカードをタッチ)
⑥借りたい自転車の台数を選択
⑦金額の確認をしたら「OK」をタッチ(今回は2台借りているので4ポンドになっています)
⑧利用条件等の確認画面のため「I accept the terms and conditions」をタッチ
⑨先ほどのクレジットカード(もしくはデビットカード)を右下の支払い機械にタッチ
⑩グリーンのライトが光るまでお待ちくださいとの注意事項なので「OK」をタッチ
⑪左下からレシートがでてくるので受け取る
⑫支払いレシートがいる場合は「Yes」、いらない場合は「No」をタッチ
⑬最初に出てきたレシートに書いてある5ケタの数字を、借りたい自転車の左側のボタンに入力
機械のランプが緑色に光ったら、自転車のロックが解除されるので自転車を引き抜けます。
2ポンドで乗り放題!レンタルする前に知っておきたい注意事項
物価の高い国としても知られているロンドン。公共交通機関もバスの場合は片道1.5ポンド(約200円)、チューブ(ロンドンの地下鉄)の場合はオフピーク時でも片道2.4ポンド(約330円)と日本と比べても比較的高い印象です。
しかしサンタンダーサイクルは、なんと24時間2ポンド(約270円)!1日の交通手段をたった2ポンドでレンタルをすることができるので、かなりコスパが良いですよね。
しかし、24時間2ポンドで乗るためにはいくつかの注意事項があるので、しっかり注意事項を確認していきましょう。
①レンタルは1回30分まで
24時間無料ではあるものの、30分ごとに1度ドッキングステーションに自転車を返す必要があります。30分を超えると自動で延長料金として2ポンドが加算されてしまうのでご注意を。
きちんと返却ができていないと30分ごとに2ポンドが加算され続けてしまうので、ドッキングステーションに自転車を返却する際は、ランプが必ず緑色に光ったことを確認してくださいね。
また、万が一ドッキングステーションが満席で自転車の返却ができなかった場合、ドッキングステーションに設置されているマシーンで15分の延長申請が可能です。延長後に次のドッキングステーションを探しましょう。
②次の自転車を借りるまでには10分待つ
1度ドッキングステーションに自転車を返却したあと、次の自転車を借りるまでには10分間の待ち時間が必要です。10分経たないとレンタルができない仕組みになっているので、10分後に再度レンタル手続きをしてみてくださいね。
③2度目以降も最初に支払いをしたカードを使う
2回目以降のバイクレンタルの際も、1度目と同じようにドッキングマシーンを使ってレンタル手続きをする必要があります。
この際、1度目に使用したクレジットカード(もしくはデビットカード)が使用情報として自動で登録されており、2度目以降はチャージがされない仕組みになっています。
そのため、違うカードを使ってしまうと1度目と認識され、新たに2ポンドがかかってしまうのでご注意ください。
④ドッキングポイントはZONE2まで
ロンドンのエリアは、ZONE1〜6と分かれており、ドッキングステーションはZONE2のエリア内にしかありません。中心部であるZONE1〜2以外のエリアに移動したい際には注意が必要です。
必ず守りたい、乗り方の注意事項
日本とイギリスでは交通ルールの違いもあり、「慣れない土地で自転車に乗るのが怖い」と感じる方も多いのではないでしょうか。
私もロンドン生活を始めてすぐの頃は、自転車に乗るということがとてもハードルの高い行為だと思っていました。
しかし、ルールをしっかりと把握して乗れば問題なく安全に利用することができます。
①歩道ではなく車道を走ろう
ロンドンでは自転車は車道、もしくは自転車専用レーンを走行するのが決まりです。日本にいる感覚でついつい歩道を走らないように気をつけましょう。
車道を走るため、日本と比べても走行スピードが早いので、のんびり走っていると後ろの自転車との接触事故の可能性もあります。車には気をつけて、なるべく周りとスピードを合わせて走行するように心がけましょう。
②カーブに注意。手信号を忘れずに!
日本で免許を取った人は、教習所で習う手信号。イギリスでは自転車で走行をする際、この手信号を行う必要があります。
手信号とは、その名の通り自分の手を使って後ろの人に行きたい方向を知らせるためのもので、車でいうウィンカーの役割を果たします。
右折したい場合は右手を横に伸ばし、左折したい場合は右手を上に上げます。また、止まりたい場合は右手を下に下げます。馴染みがない手信号、ついつい忘れてしまいがちですが、自分だけでなく、周りの人の安全のためにもしっかり覚えておきましょう。
③自転車レーンと信号機
基本的に車道を走るロンドンですが、自転車専用レーンも存在します。車道よりも安心して走行できるのが嬉しいですよね。道路に自転車のマークが書いてあるので、サインに従い走行しましょう。
また、自転車専用の信号機もあるので、見逃さないようにしっかり周りを見て走行するように心がけましょう。
④自転車のナンバーを確認しよう
安全運転を行うためにも、自転車を借りる前にパンクがないか、ブレーキやライトが壊れていないかなども確認することをおすすめします。
そこで役に立つのが自転車に記載されている個々のナンバーです。
このように、自転車のサイドには数字が記載されており、ナンバーが若い方が古いので、なるべく番号の高いものを使うと新しい自転車で乗りやすいです。(1000が古い、4000が新しいととなります。)自転車を選ぶ際に参考にしてみてくださいね。
サドルの高さは調節が自由です。サドルの留め具が緩く、走行していて動いてしまうものもあるので、しっかりサドルが固定されているかも確認するといいかと思います。
アプリの登録でらくらくレンタル
サンタンダーサイクルの公式アプリでは、ドッキングステーションで行うレンタル作業を事前に行うことができます。自転車を予約している感覚で使えるのでスムーズです。
また、アプリ内の地図でどこにドッキングステーションがあるか、現在の自転車の残りの台数などの最新情報を確認することができます。ぜひダウンロードして、よりスムーズな活用をしてくださいね。
これであなたもロンドナー!レンタサイクルでお得に行動しよう
いたるところにドッキングステーションが設置されており、どこに行くにも便利なサンタンダーサイクル。ロンドン生活を送っている方はもちろん、観光の際にもとても役立つ移動ツールなので、ぜひ利用してみてくださいね。
慣れない道での走行、ルールをしっかりと守って安全運転を心がけつつ、ロンドンの街並みを楽しみましょう!
All photos by Kana Kawahata