ロンドンのエリア別観光スポットを紹介!在住者がおすすめを厳選【前編】
こんにちは、トラベルフォトライターKANAです。
観光都市として知られるロンドン。魅力溢れる観光スポットがたくさんありますが、大都市だからこそ、初めて訪れる際は観光プランを立てるのにも一苦労ですよね。
そこで今回は、短い観光期間でも効率よく観光できるよう、前編、後編に分けてロンドン観光で押さえておきたいスポットをエリアごとにまとめてみました。
タイムロスを防いで効率よく旅を楽しむための参考になれば幸いです。
ロンドンのエリアを知ろう!
ビックベンやウェストミンスター、タワーブリッジなど、たくさんの観光スポットが存在し、観光大国として多くの人が訪れるイギリスの大都市、ロンドン。
ひとくちにロンドンと言えど、観光スポットが各地に点在しているため、土地勘がないとどこをどう周ればいいのか難しいところ……。
ロンドンはざっくりと分けると、東西南北+中心部の5つのエリアに分かれています。そのため短い観光期間でも効率よく観光するには、自分の行きたい観光スポットがどのエリアに位置しているのかを把握しておくことが大切です。
本来、5つのエリアに加えて、サウスイースト、サウスウェスト、ノースウェストなどさらに細かく分けることもできますが、今回は分かりやすさを優先し、有名な観光スポットを5エリアに分けて紹介していきます。
※ウェストミンスターやウェストエンドなど、ウェストロンドンの一部はセントラルロンドンの一部でもあり、この地域も正確な定義に欠ける地域ではありますが、今回はセントラルロンドンとしてご紹介します。
Central London(セントラルロンドン)
その名の通り、ロンドンの中心部であるセントラルロンドン。買い物、食事、ミュージカル、建築などが揃う、ロンドン観光で外せない定番エリアです。
SOHO(ソーホー)
有名なショッピングストリートである「オックスフォードストリート」、「カーナビーストリート」、「リージェント ストリート」などがあるロンドンを代表する繁華街エリア、ソーホー。ショッピングを楽しむ人々で平日も休日も賑わいます。
ロンドンで最も有名な交差点である「ピカデリーサーカス」では、きらびやかなネオンサインやディスプレイが。
もちろん買い物だけでなく、レストランやカフェ、パブ、劇場をはじめ、ナイトライフを楽しめるバーやクラブ、カジノなども充実しており、昼夜問わず活気に溢れます。
ピカデリーサーカス道路交差点の中央にある「エロスの噴水」は待ち合わせスポットとしても有名で、街のトップランドマークのひとつとなっています。
・名称:Soho
・地図:
The National Gallery(ナショナルギャラリー)
ロンドンには入館料無料の美術館がたくさんありますが、中でも見逃せないのがここ、ナショナルギャラリー。
美しい建物内には、13世紀半ばから20世紀初頭までの2,600点以上の絵画が所蔵され、美術愛好家にとってはパラダイスのような場所です。
ヴィンセント・ファン・ゴッホをはじめ、レオナルド・ダ・ヴィンチ、ピエール=オーギュスト・ルノワールなど、誰もが一度はその名を聞いたことがある有名な巨匠たちのヨーロッパ絵画を無料で鑑賞できる人気スポットです。
・名称:The National Gallery
・住所:Trafalgar Square, London WC2N 5DN
・地図: ・アクセス:Charing Cross駅より徒歩2分
・営業時間:土曜日〜木曜日10時~18時、金曜日10時~21時
・電話番号:+442077472885
・料金:無料
・所要時間:30分〜
・公式サイトURL:https://www.nationalgallery.org.uk
Trafalgar Square(トラファルガースクエア)
英国の有名な海軍の英雄、ホレーショ・ネルソンに敬意を表し、トラファルガーの海戦における勝利を記念して造られた記念碑がある広場。噴水とライオンの像が目を引く、ロンドンのランドマーク的スポットです。
ナショナルギャラリーの目の前に位置しているので、美術館とあわせて立ち寄りやすく、ちょっとした休憩にももってこい。週末にはイベントが開催されていることも多く、賑わいを見せます。
・名称:Trafalgar Square
・住所:Trafalgar Sq, London WC2N 5DN
・地図: ・アクセス:Charing Cross駅より徒歩2分
・営業時間:24時間
・電話番号:+442079834750
・料金:無料
・所要時間:30分〜
・公式サイトURL:https://www.london.gov.uk/about-us/our-building-and-squares/trafalgar-square
Covent Garden(コベントガーデン)
ロンドン観光に欠かせないスポットのひとつ、コベントガーデン。グルメやファッショニスタを魅了する世界有数のショッピング、ダイニングスポットです。
石畳の広場やヨーロッパらしい建物、季節やイベントによって変わる装飾も見どころで、マーケットも毎日開催されており、曜日を問わず人が集まります。
ふらっと歩くだけで新しい発見が多いので、ちょっとした路地の散策もおすすめ。
特に「ニールズヤード」と呼ばれる路地はまるで絵本の世界。カラフルな裏路地で、写真映えもばっちりです。オーガニックコスメブランドや美容院などが並び、おしゃれ女子の集う写真スポットになっています。
・名称:Covent Garden
・地図: ・アクセス:Covent Garden駅より徒歩1分
Seven Dials(セブンダイアルズ)
17世紀オリジナルのレイアウトが残るセブンダイアルズ。歩いているだけで胸がときめく、可愛らしい景観が魅力のエリアです。
大きな日時計のモニュメントがある交差点は、名前の通り7つの通りがスポーク状に伸びており、それぞれの道にレストランやパブ、アートギャラリー、アクセサリー、アパレルショップなど多種多様なお店がずらりと立ち並びます。
ファッショナブルでユニークなお店が多く、ゆっくりと買い物を楽しむのにも最適。コベントガーデンのすぐ隣のエリアなので、路地散策をしながら向かうのがおすすめです。
・名称:Seven Dials
・住所:45 Seven Dials, London WC2H 9HD
・地図: ・アクセス:Leicester Square駅より徒歩3分
King’s Cross St. Pancras(キングス・クロス・セント・パンクラス駅)
ロンドンのターミナル駅のひとつであるキングス・クロス・セント・パンクラス駅。
キングスクロス駅には国内線の鉄道や地下鉄、セントパンクラス駅には国内線と国際線の鉄道が走っており、まるで芸術作品のような内装と教会のような美しい外観は、観光スポットとしても見応え抜群です。
キングスクロス駅内(改札を通る必要はありません)には、ハリー・ポッターの9と4分の3番線があることでも有名です。
多くの観光客が足を運ぶ人気の写真スポットで、ハリー・ポッターショップのスタッフが杖やマフラーなどのアイテムを貸し出してくれます。撮影後はそのままハリーポッターショップへ入るシステムになっているので、ハリポタファン必見です。
・名称:King’s Cross St. Pancras
・住所:Euston Rd, London N1C 4QP
・地図: ・電話番号:+442078437688
・公式サイトURL:https://stpancras.com
British Museum(大英博物館)
多くの観光客を魅了するロンドンの有名博物館と言えばここ、大英博物館。800万点以上にも及ぶ貴重な収蔵品が無料で鑑賞できる、なんとも贅沢な博物館です。
1日かけても周りきれないのでは?と思うほど広い館内は、その建築も見どころのひとつ。写真撮影可能なので、旅の思い出をたくさん残しながら鑑賞を楽しんでみてくださいね。
・名称:The British Museum
・住所:Great Russell St, London WC1B 3DG
・地図:
・アクセス:Tottenham Court(トッテナムコート)駅、もしくはHolborne(ホルボーン)駅より徒歩約10分
・営業時間:10時~17時
・電話番号:+442073238299
・料金:無料
・公式サイトURL:https://www.britishmuseum.org
Leadenhall Market(レドンホール・マーケット)
ロンドンの金融街にひっそりとたたずむレドンホール・マーケット。約700年もの歴史を誇り、重要文化建築物に登録されている、ロンドンで最も古い屋根つきアーケードです。
ビクトリア様式の建物に石畳の歩道とガラスの屋根、お店の装飾などすべてが美しく、買い物や飲食、散歩などにぴったりの魅力的な場所となっています。
クリスマスシーズンには、ライトアップデコレーションが施され、ロマンチックで特別な雰囲気に。こちらもハリー・ポッターのロケ地として知られており、多くのハリポタファンが集います。
・名称:Leadenhall Market
・住所:Gracechurch St, London EC3V 1LT
・地図: ・アクセス:Monument駅より徒歩約5分
・営業時間:24時間
・電話番号:+442076063030
・所要時間:30分〜
・公式サイトURL:https://leadenhallmarket.co.uk
St. Paul’s Cathedral(セント・ポール大聖堂)
ロンドン金融街でひときわ目を引くセント・ポール大聖堂。歴史的建造物として観光客の姿が絶えない人気のスポットです。チャールズ皇太子と故ダイアナ妃が結婚式を行った大聖堂で、外観も内装も豪華絢爛。
500階段以上もの階段をのぼってドームの最も高い小塔までたどり着くと、ロンドン市内を360度見渡す絶景を堪能できます。
・名称:St. Paul’s Cathedral
・住所:St. Paul’s Churchyard, London EC4M 8AD
・地図: ・アクセス:St. Paul’s駅より徒歩1分
・営業時間:月曜日〜土曜日8時30分~16時30分、日曜日8時~18時
・電話番号:+442072468350
・公式サイトURL:https://www.stpauls.co.uk
Buckingham Palace(バッキングガム宮殿)
誰もが一度はその名を耳にしたことがあるであろう、バッキンガム宮殿。ビクトリア女王の時代から歴代の王または女王の常住の宮殿となっている、ルネサンス様式の美しい宮殿です。
コロナ禍で中止されていた衛兵交代式も現在(2022年9月)は再開されています。イギリスらしい制服に身を包んだ近衛兵たちの行進は一見の価値ありですよ。
・名称:Buckingham Palace
・住所:SW1A 1AA London
・地図: ・アクセス:St. James’s Park駅より徒歩約10分
・電話番号:+443031237300
・公式サイトURL:https://www.rct.uk/visit/buckingham-palace
Big Ben(ビッグ・ベン)
ロンドンの絶対的ランドマークであるビッグ・ベン。ウェストミンスター宮殿に付属する大きな時計台です。
2017年から約5年間に渡って行われていた保存修復工事もようやく終わり、歴史を残しつつも新しく生まれ変わった美しい時計台を見ることができます。
・名称:Big Ben
・住所:イギリス 〒SW1A 0AA London
・地図: ・アクセス:Westminster駅より徒歩1分
・営業時間:24時間
・電話番号:+442072194272
・料金:無料
・公式サイトURL:https://www.parliament.uk/bigben/
Westminster Abbey(ウェストミンスター寺院)
誰もが知るウェストミンスター寺院。ウェストミンスター寺院とウェストミンスター大聖堂が同じものと勘違いをしている方も多いですが、これら2つはまったく別の建物で、それぞれ400mほど離れた位置に建てられています。
威厳のある外観はもちろん、内装の美しさも魅力のひとつ。壁と床には歴代の王や女王、政治家などが埋葬されており、厳粛な雰囲気に包まれます。
戴冠式の椅子、レディ・チャペルなど見どころがたくさんあるので、内部見学をおすすめします。
ウェストミンスターアビーでは多くのロイヤルウェディングが行われた場所でもあり、2011年にはウィリアム王子とキャサリン・ミドルトンの結婚が行われたことでも有名です。
・名称:Westminster Abbey
・住所:20 Deans Yd, London SW1P 3PA
・地図: ・アクセス:Westminster駅より徒歩5分
・営業時間:9時30分〜 15時30分
・電話番号:+442072225152
・公式サイトURL:https://www.westminster-abbey.org
London Eye(ロンドンアイ)
ロンドンのランドマーク、ロンドンアイ。イギリスの首都で最も高い展望台のひとつで、世界で最も高い観覧車のひとつとしてガイドブックには必ず載っている観光地です。
実際はサウスロンドンの位置づけになると思いますが、ビック・ベンやウェストミンスターアビー、ウェストミンスター宮殿からほど近いので、観光ついでに立ち寄るとスムーズですよ。
また、ロンドンアイに乗らずに写真だけ撮りたい方には、テムズ川を挟んだ反対側、ウェストミンスター・ピア周辺からの撮影がおすすめ。全体がきれいに収まった写真を撮影できますよ♪
・名称:London Eye
・住所:Riverside Building, County Hall, London SE1 7PB
・地図: ・アクセス:Waterloo駅から徒歩約5分
・営業時間:11時~18時
・電話番号:+442079678021
・公式サイトURL:https://www.londoneye.com
South London(サウスロンドン)
テムズ川の南側を指すサウスロンドン。すばらしい建築物が立ち並び、世界遺産を含む世界クラスの芸術と文化にふれられるエリアです。
The Graffiti Tunnel(グラフィティ トンネル)
ストリートアートが盛んなロンドンで2008年に開催された展覧会「The Cans Festival」の会場となったのがここ、グラフィティトンネル。
一見、足を止めたくなるほど不気味な雰囲気の漂うトンネルですが、世界的に有名な英国ストリートアーティストであるバンクシーを筆頭に、多くのストリートアーティストが集まり、ユーモアと特異なデザインに政治的主張と社会的意識が混ざり合った作品がびっしりと描かれています。
世界中のストリートアーティストがこの路上のギャラリーに引き寄せられ、毎週新しい「アート作品」を生み出しています。
・名称:The Graffiti Tunnel
・住所:Leake St, London SE1 7NN
・地図: ・アクセス:Waterloo駅から徒歩約5分
・営業時間:24時間
・料金:無料
・公式サイトURL:https://www.legal-walls.net/wall/364
Millennium Bridge(ミレニアム・ブリッジ)
ミレニアム・ブリッジは、セント・ポール大聖堂からテート・モダンという現代美術館へと繋がる、テムズ川にかかるおしゃれな歩道橋。映画『ハリー・ポッターと謎のプリンス』の冒頭シーンに登場したことで、ハリポタファンも多く集う写真スポットとなっています。
・名称:Millennium Bridge
・住所:Thames Embankment, London
・地図: ・アクセス:Blackfriars駅より徒歩約10分
・営業時間:24時間
・電話番号:+442076063030
・料金:無料
Tower Bridge(タワーブリッジ)
ロンドン観光の定番スポットとして欠かせないのがタワーブリッジ。テムズ川にかかる跳開橋で、鮮やかなブルーとゴシック様式のコントラストが美しい写真映えスポットのひとつです。
・名称:Tower Bridge
・住所:Tower Bridge Rd, London SE1 2UP
・地図: ・アクセス:Tower Hill駅より徒歩約5分
・営業時間:9時30分~18時
・電話番号:+442074033761
・公式サイトURL:https://www.towerbridge.org.uk
Borough Market(バラマーケット)
イギリス国内最大規模の食品マーケットであるバラマーケット。1000年以上もの歴史を持ち、”ロンドンの台所”という異名を持つ、ロンドンの食通で知らない人はいない人気マーケットです。
ローカルショップから多国籍な屋台まで100を超える出店があり、さくっと昼食をとりたい方にもおすすめ。また食事だけでなく、『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』のロケ地として写真スポットにもなっています。
・名称:Borough Market
・住所:8 Southwark St, London SE1 1TL
・地図:
・アクセス:London Bridge駅より徒歩3分
・営業時間:月曜日〜金曜日10時~17時、土曜日8時~17時、日曜日10時~15時
・電話番号:+442074071002
・公式サイトURL:https://boroughmarket.org.uk
Greenwich(グリニッジ)
カティーサークを始め、ペインテッド・ホール、ロイヤルネイビー・カレッジ、グリニッジーパーク、グリニッジ天文台にグリニッジマーケットなど、魅力あふれる観光スポットの多いエリア。
いかにも観光地!……というよりは、ロンドンのローカルな日常に触れることのできるエリアです。観光スポットを巡りつつのんびりリラックスできるのが魅力ですね。
・名称:Greenwich
・地図: ・所要時間:1時間〜
・公式サイトURL:https://www.southeasternrailway.co.uk/travel-information/more-travel-help/station-information/stations/greenwich
ロンドン観光はエリアごとに効率よく
プランを立てるのに一苦労するロンドン観光。まずは有名観光スポットが多いセントラルロンドンと、芸術的、文化的魅力に富んだサウスロンドンをご紹介しました。
後編では、イーストロンドン、ノースロンドン、ウェストロンドンの観光スポットをそれぞれエリア別にまとめます。ぜひロンドン観光の参考に、後編ものぞいてみていただければ幸いです。
All photos by Kana Kawahata