ラース・ランクの器は色が素敵!――信楽焼インスパイア系デンマークの器①
アルネ・ヤコブセン、ハンス・J・ウェグナー、女性としてはナナ・ディッツェルも外せません。そう言えばHAYもデンマーク発ですよね。
建築、インテリア、プロダクトなどなど。デザイン先進国デンマークでは、今日本の陶磁器がちょっとした人気だそうです。と言っても、夢中になっているのは彼の国の陶芸家たち。
ラース・ランクもその一人です。
陶芸家ラース・ランクが生み出す信楽焼インスパイア系「グリーンモス」
20代の頃から陶芸に触れたランクの心をとらえたのは、信楽焼。デンマークの陶磁器との素材感の違いに驚き、そこにある「不完全にある美しさ」に感銘を受けたといいます。
なるほど。陶磁器に明るくない私からしても信楽焼って土っぽい色にムラがある焼き色のイメージ。スタイリッシュな北欧デザインとは対極にあるように思います。
そんな相反する要素を見事に融合して生まれたのがランクの器たち。本当に素敵なんです!
器の表面がやや粗く、素材を感じさせる粒が小さい信楽焼のような器にグリーンをプラスした「グリーンモス」シリーズ。年月を経ることで味がでるという日本の「さび」と、苔からインスピレーションを受けたそうです。
上の写真は直径24cmあるお皿。サラダやクリーム系のパスタと色味の相性がよさそうな仕上がり。平皿のちょっとだけあるフチなんかが、かわいさもあり用途の幅を広げてくれそうです。ラース・ランク本人は「おぼん(トレイ)としても使える」と提案してくれます。
オーソドックスな信楽焼は赤褐色ですが、その特徴をもったままでこんな色に仕上がるとのってイイですよね!
鉢植えの受け皿にしてみたり、あえて食器として使わないのもアリ。湯のみのようでありコップのようでもある曖昧さは、信楽焼にデンマークデザインが施されたことで生まれるもの。時計やブレスレットなどのアクセサリートレイや小物入れとして玄関に置いても絵になります。
この「グリーンモス」シリーズは、オンラインショップ『iloilo(イロイロ)』にて8月末より購入できるようになるとのこと。
ご自宅を飾る“北欧デザイン”として、遠く北欧を経た新しい姿の信楽焼って、文化度も高い暮らしを実現してくれそう。それにしてもいい色です。欲しい!