クロアチアの治安は?物価は?クロアチア旅行で知っておくべき基本情報
近年、人気急上昇の国がイタリアの対岸にある東欧の国、クロアチアです。クロアチアの海岸部はローマ時代の遺跡が多く残り、リゾート気分が味わえる魅力的な観光スポットとなっています。この記事では、クロアチアの治安や物価など基本的な旅行情報をお伝えします。
*編集部追記
2016年10月の記事に情報を追加しました(2017/12/31)
2016年10月の記事に情報を追加しました(2018/02/28)
2018年2月更新の記事に、新たに追加しました。(2019/1/29)
クロアチアに行ってみての感想
美しい街並みと、素晴らしい自然が楽しめる場所として世界的な注目を集める国・クロアチア。特に、木々と湖の美しさが融合した幻想的な自然が堪能できるプリトヴィッチェ(プリトヴィツェ)湖畔国立公園は、名前は知っていなくても写真は見たことがあるという方が多いのではないでしょうか?
私がクロアチアを訪れたのは、本格的な観光シーズンが始まる前の5月頃で、ホテルなどの値段もまだそれほど高くなく、気候も良かったです。晴れの日は日差しが強く、サングラスをかけていないと目が痛かったです。また、日焼け止めクリームも忘れずに塗るようにしていました。
複雑な歴史を持つクロアチアは、イタリアやフランスといった西洋とはまた異なる雰囲気を持ち、旅行するのも楽しいです。フレンドリーで優しい人が多く、大きな荷物を持っていると「大丈夫?」など声をかけてくれる人もいました。
クロアチアは周辺諸国の影響を受けた多彩なグルメが楽しめ、カツレツやシーフードなど毎日おいしい食事がいただけました。
旅行のルート
私が訪れたのは、クロアチアの首都、北西部にあるザグレブと、リゾート地として人気のドブロブニクです。中世の面影を残すザグレブは街並みが非常にヨーロッパらしく、かわいい建物もたくさんあり、女子旅にもおすすめです。
また、ドブロブニクはアドリア海の真珠と言われるほど美しい街並みと、透き通るような青い海が魅力的な場所です。ジブリ映画「紅の豚」のモデルになった場所なので、日本人の私にはどこか懐かしいような気持ちになりました。
物価
クロアチアの物価は西ヨーロッパと比較すると安いですが、周辺諸国(セルビア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、モンテネグロ)と比較すると高いです。クロアチアの中でも観光客に人気のある海岸部は高めに設定されています。
例えばドゥブロヴニクを例に挙げると、3ツ星ホテルは1万円~、ホステルのドミトリーは2000円~になります。レストランで少しでも豪華な食事を注文するとあっ、と言う間に1500円を超えます。ボスニアやモンテネグロから来られた際は、十分にご注意ください。
治安
治安は問題ありません。クロアチアはとても治安のいい国なので、特段の注意は必要ないでしょう。ただし、ボスニア・ヘルツェゴビナとの国境沿いは要注意。1990年代の紛争により、地雷が埋められているエリアがあります。地雷が埋められているエリアには看板が立っていますので、絶対に近寄ってはいけません。
外務省の「危険・スポット・広域情報」によると、一部地域が「レベル1」(十分注意してください)となっています。
旅行シーズン
旅行シーズンはズバリ「夏」。燦々と輝く太陽の下、美しいアドリア海を泳ぐのは本当に贅沢です。日によっては日本よりも暑く感じるかもしれません。夕方になると少し冷え込む日もありますので、一枚ほど羽織るものがあればいいでしょう。
夏はオンシーズンなので、料金が跳ね上がります。オンシーズンを少しずらした時期(5月や10月)に訪れてもいいかもしれません。
服装について
クロアチアは、アドリア海沿岸と内陸部で気候が大きく異なります。沿岸部は年間を通して暖かい地中海性気候ですが、内陸部は冬になるとぐっと気温が下がる大陸性気候です。
そのため、旅行地と季節に合わせた服装の準備が必要となります。とはいえ、年間を通して日本より平均気温が低いので、季節を問わず、一着くらいは長袖を準備すべきでしょう。
通貨
クロアチアはEUに加盟してますが、ユーロを使っていません。クロアチアの通貨はクーナになります。レートは2019年1月現在、1クーナ=16.82円です。
クロアチアの主要都市、観光地には至る所に両替所があります。一部の両替所では円を取り扱っているところもありますが、レートが悪いです。ドル、ユーロからの両替をオススメします。なお、ボスニアやセルビアの通貨は一切使用できません。必ず両替しましょう。
ビザ
日本人がクロアチアを旅行する場合は、90日以下の観光目的の滞在の場合、ノービザで滞在できます。ただし、パスポートの期限が3か月以上残っていない場合、滞在できないので、注意が必要です。
クロアチアを訪れる前には、駐日クロアチア共和国大使館の「領事査証案内」をチェックされることをおすすめします。
コンセント
クロアチアのコンセントはCタイプです。電圧は220Vで周波数は50Hzなので、変圧器が必要です。
インターネット
少なくとも主要都市や観光地には無料WiFiサービスがあるレストランやカフェがたくさんあります。仮にパスワードが書かれていなくても、店員に尋ねると教えてくれます。
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料理・食事
クロアチアは地域によって食文化が大きく異なります。海岸部ですと生ハム、スカンピ、リゾットなどイタリアでもお馴染みの料理が並びます。首都ザグレブに行きますと、オーストリア料理と同じようなカツレツが食べられます。
また、ザグレブ近郊の町、サモボルにある「クレムシュニテ」というケーキも見逃せません。
セルビア国境沿いにあるスラボニア地方ではハンガリー料理の影響が見られます。また、チーズを使った料理が多いのも特徴です。ワインやビールも大変おいしく、特にオススメなのが「カルロバチコ」というビール。クリーミーな味わいはきっと病みつきになることでしょう。
有名観光スポット・世界遺産
クロアチアの一大観光スポットと言えばドゥブロヴニクでしょう。ドゥブロヴニクは昔ながらの街並みがそのまま残っており、旧市街は世界遺産に登録されています。また、美しいアドリア海も目の前!きっと、旧市街とアドリア海との組み合わせに癒される方も多いでしょう。
また、ドゥブロヴニク以外の海岸部にある都市、スプリットやザダールもオススメ。それぞれ個性があるので、いろんな街を巡るのも楽しいですよ。
イベント
クロアチアでは年中、様々なイベントが行われていますが、メインはなんと言ってもクリスマスです。クロアチアはの宗教はローマ・カトリックで、クリスマスの時期になると盛大に祝います。
ドゥブロヴニクでは朝から目抜き通りでクリスマスキャロルが歌われます。そして、一日中お祭り状態になるのです。首都のザグレブでは夜のクリスマス・マーケットが楽しめます。
クロアチアへのアクセス
2019年1月現在、日本とクロアチアをつなぐ直行便は運航されていません。成田や羽田から出発して、ドーハやドバイの空港を経由して、クロアチアの首都ザグレブに入るルートが一般的です。
フライト時間は、乗り継ぎ回数などによっても異なりますが、最低でも20時間程度の長いフライトとなります。
言語
クロアチアの公用語はクロアチア語です。クロアチア語は日本人にはなじみの薄い言語であり、クロアチア語で現地人とコミュニケーションをとるのは難しいかと思います。
しかし、クロアチアでは英語が通じやすく、最低限の英語が喋れれば十分にコミュニケーションが取れるでしょう。
おみやげ
クロアチアのお土産は種類が豊富で、小物やアクセサリー、工芸品からお菓子などの食べ物までなんでもそろいます。
逆になんでもありすぎるので、「これ!」といったおすすめを上げるのは難しいくらいです(笑)。あえて挙げるなら、食品ではワインやトリュフが有名で、小物類ではサンゴのアクセサリーなどが有名です。
旅行スケジュール
クロアチアはそれほど広い国ではありません。一週間もあれば、複数の主要な都市に滞在してたくさんの観光地を観光できるでしょう。
また、もう少し長めにスケジュールが取れる場合には、スロベニアなどの近隣諸国へ足を延ばすこともできます。
チップ
日本ではチップの習慣がないので、海外旅行の際に「どれくらいチップを払うべきか」と悩む方が多いのではないでしょうか。ヨーロッパではチップを払うのが当たり前の習慣だというイメージがあるかもしれませんが、実はクロアチアではチップを払う習慣はありません。
レストランなどでサービスが良いと感じた時には、合計金額の10%程度をチップとして渡すようにしましょう。
マナー
クロアチアをはじめとする欧米では、人前でゲップをすることは非常にマナーの悪い行為として考えられています。また、麺類、スープ類をすすって食べたり、ストローで飲み物を飲む際に音を立てることも、マナーが悪いと考えられていますので気をつけましょう。
会話例
ドバル ダン:こんにちは
ドブロ ユトゥロ:おはよう
ドブロ ヴェチェ:今晩は
ラク ノチュ:おやすみなさい
ホゥヴァラ:ありがとう
最後に
クロアチアは訪れるたびに新しい発見がある、そのような国です。複雑な歴史がクロアチアをより魅力あふれる国にしているのかもしれません。また、周辺諸国もいい国ばかりなので、クロアチアと一緒に訪れてください。