怖すぎる世界四大廃墟の一つ「旧ブルガリア共産党本部」がまるで異世界に来たかのよう
東ヨーロッパに位置するブルガリア共和国にある「旧ブルガリア共産党本部(共産党ホール)」は、世界四大廃墟のひとつであり、廃墟マニアの間では有名な巨大建造物です。この廃墟は、UFOを連想させるようなSFチックな外観から「ブルガリアのUFO」と呼ばれ、廃墟マニアでなくとも訪れる観光客が後を絶ちません。
今回は、私が現地に行って「こんな光景、ネットの画像じゃ見なかった!」というちょっと怖すぎる「旧ブルガリア共産党本部」の全貌をご紹介します。
世界四大廃墟のひとつ「旧ブルガリア共産党本部」とは


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ブルガリアの首都・ソフィアから200kmほど離れた場所に位置する、ブズルジャ山の山頂に、かつてこの国に存在していたブルガリア共産党の本部となっていた建物が、廃墟となって残っています。
この建物は、旧ソ連時代の1981年に完成し、以後約10年に渡って共産主義のトップが集まる首脳会談などに使用されていました。
ソ連の崩壊と共にブルガリア共産党が解散した後は、博物館や記念碑として、地元の人々が訪れる場所となっていましたが、1990年代に経済難などの理由から警備員を解雇。


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警備員がいなくなると同時に、壁の装飾に使用された金属類や、天井に使われた高価な銅は盗まれてしまい、さらに風化による劣化で廃墟となってしまいました。
現在建物の内部には入れませんが、当時の権力を誇示するかのような巨大でUFOを思わせる一風変わった外観は、廃墟マニアや建築家、観光客に人気のスポットとなり、近隣の町から出るツアーもあります。
旧ブルガリア共産党本部へは絶対にツアーで


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共産党本部は、田舎のさらに山の頂上にあります。
この建物の保護を目的とした団体のホームページによると、「シプカ」と「カザンラク」という町からからバスが出るとのことで、実際にシプカに行きましたが時刻表等の情報が一切ありませんでした。
私が訪れた当時はあまりこの地の情報が無かったため、シプカから徒歩とヒッチハイクで行ったのですが、オフシーズンということもあり、人通りも無く非常に危険だと感じました。絶対にツアーで行きましょう!


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シプカの町の中心から、共産党本部のある山頂までは約20kmあり、山頂へ向かう車はほとんどありませんでした。
シプカは観光案内所も無い非常に小さな町の上に、オフシーズンだったせいか、ツアーは観光されていませんでした。ツアーは後ほど紹介する「ヴェリコ・タルノヴォ」という町から出ています。
霧の中に浮かび上がる巨大なUFO!


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何とか無事山頂に着いたものの、見渡す限り霧に覆われて真っ白!2,3メートル先が何にも見えません。一人でしたし、この時点で非常に怖くて引き返そうか迷ったのですが、ブルガリア旅行の最大の目的がここへ来ることだったので、そろそろと足を進ませます。


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ゆっくりと歩いて行くと、正面に崩れたゲートのようなものが見えました。この先に建物があることは分かるのですが、とにかく怖かったため、ゲートの外で霧が晴れるのを待つこと数分。


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風が霧を取り払い、その隙間からついに姿を現した旧ブルガリア共産党本部。立ち込める霧が建物の土台を隠し、本当に宙に浮かぶ巨大なUFOのよう。ぼや~っと現れたその姿もまたSF映画さながらで、今まさに動き出すのじゃないかと感じるほどでした。


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建物に近付くにつれ霧が晴れてきたのですが、晴れたら晴れたでその巨大さがあらわとなり、押しつぶされそうになるかのような圧迫感がとにかく怖い……。と思うと同時に、この世のものとは思えないような、異質な絶景に鳥肌が立ちました。


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やっとの思いで正面玄関に到着。


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入り口は入れないように、頑丈な鉄柵で塞がれています。


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この円盤型のドームは直径約42メートル、ドームに併設された塔は高さ約70メートルもあります。


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塔の尖端は霧に覆われて見えませんでしたが、かつてはシプカ峠を一望できる展望台として、多くの人を集めていたそう。現在は警備員が常駐し、建物内部には入れませんが、入れる時期に撮られた写真がこちらです。


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天井にデザインされた共産党のシンボルマークである「鎌と槌(つち)」。


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マークの周囲を囲んでいる文字は、1848年に共産主義のリーダー・マルクスとエンゲルスによって書かれた書籍「共産党宣言」の一文で「万国のプロレタリアート(労働者)よ団結せよ」という意味です。


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帰りに山道を下っていると、霧の晴れ間から共産党本部を遠くから見ることができました。塔の先にデザインされた星もまた、共産党のシンボルマークなのです。
ちなみに晴れた日だともっと明るいので、それほど怖さは感じません。


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訪れるなら冬以外がいいかもしれませんが、私のようないかにも廃墟らしい少し陰気な光景を見たいのであれば、人を集めてみんなであえて冬に行くのもいいかもしれませんね。


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天候が悪いというだけで、これほど恐怖心を抱かせる光景も凄いと思います。
旧ブルガリア共産党本部へ訪れる際の注意点


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共産党本部は山奥にあるため、冬場などの閑散期は特に人通りが無く危険です。絶対に一人では行かないようにしましょう。ヒッチハイクはもってのほかです。
「Buzludzha山」はカタカナで書くと「ブズルジャ」や「バズルジャ」と表記しますが、シプカ周辺でこのまま口にしてもほぼ通じませんでした。一応ここでは「ブズルジャ」と表記しています。
現在、建物内部は立ち入り禁止で、建物脇には警備小屋が設けられ、警備員が24時間体制で警備しています。改装して博物館にするという案もあるようなので、私はいつか中を見れる日が来るといいなぁと思いを馳せています。
美しい古都「ヴェリコ・タルノヴォ」からのツアーがおすすめ


ヴェリコ・タルノヴォ photo by SHIHO
共産党本部への公共交通機関はほぼ無いため、シプカから北へ約80kmほどの場所にある「ヴェリコ・タルノヴォ」という町から出ているツアーに参加するのがおすすめ。
この地はかつてブルガリア帝国の都が置かれた、5,000年もの歴史を持つ美しい古都です。石畳の通りに赤い屋根の家、中世の面影を残す町並みに、緑広がる丘の上にある教会。


猫も多い photo by SHIHO
小さなお店が多く、いい香りを漂わせるパン屋さんや、昔ながらの職人がいる8畳ほどの小さな工場があったり、町歩きも楽しめます。


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共産党本部へのツアーは、私が宿泊したゲストハウス「HOSTEL MOSTEL(ホテル モステル)」が敢行していました。4人以上集まれば敢行するということで、私が訪れたオフシーズンに入りかけた10月でも敢行されていましたが、日によってまちまちのよう。
冬本番になるとツアーで行くのは難しいかもしれませんが、レンタカーの手配もしてくれるので、ゲストハウスで人を集めて行くのもいいかもしれませんね。
ただ、雪が積もる場合もあるので、真冬はあまりおすすめできません。国際運転免許証を持っていなかったり、どうしても個人で行きたい人は、シプカか、カザンラクのホテルで聞いてみるのもいいでしょう。
タクシーで行く場合は、カザンラクやヴェリコ・タルノヴォから。カザンラクから旧ブルガリア共産党本部までは、車で約30分、ヴェリコ・タルノヴォからは車で約1時間半です。
ブルガリアの首都ソフィアからヴェリコ・タルノヴォへのアクセス方法
ヴェリコ・タルノヴォは、ブルガリアの首都・ソフィアから東へ約220kmほどの場所に位置します。ソフィア中央バスステーションからバスで約3時間です。
・名称:HOSTEL MOSTEL(ホテル モステル)
・住所:10, Iordan Indjeto Str. Улица Йордан Инджето 10
・地図:
・アクセス:「ブルガリアの母」のモニュメント(Monument of Mother Bulgaria)前のバス停から20、50、110番のバスで4駅。ツァレヴェッツ要塞(Tsarevets Fortrees)バス停下車、徒歩5分。ホームページの地図が分かりやすい。
・電話番号:+359 897 859 359
・公式サイトURL:https://www.hostelmostel.com/
ブルガリアの首都ソフィアからシプカへのアクセス方法
ソフィアからシプカへの直通バスはありません。
ヴェリコ・タルノヴォを経由する場合:ソフィアからヴェリコ・タルノヴォへバスで約3時間40分。ヴェリコ・タルノヴォからシプカへは、バスで約1時間40分。
・カザンラクを経由する場合:ソフィアからカザンラクへは、鉄道で約3時間40分。カザンラクからシプカへは、バスで約30分。1時間に2本程度発着しています。
・名称:Къща за гости Переника(ホテル ペリニカ)
・住所:シプカ峠
・地図:
・アクセス:シプカのバス停から徒歩約5分。小さな町なので人に聞けばすぐ分かる。
・電話番号:+359 432 420 04
・公式サイトURL:https://hotel-perenika.business.site/
世界四大廃墟の威厳!悪天候でも圧巻の姿


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旧ブルガリア共産党本部は「奇界遺産」などの書籍で知られる写真家・佐藤健寿氏が、某有名テレビ番組で紹介していたので、写真や画像などで見たことがある方もいるかもしれません。
私が事前に見た画像は、青空の下建物を背景に「イエーイ!」と映る旅行者の楽しそうな写真だったので、まさかこんな霧が立ち込める恐ろしい光景を見ることになろうとは、思いもしませんでした。
旅をしていると、想像していたものと違ったということがよくあります。今回の霧に包まれた共産党本部も、当時は非常に怖かったのですが、今となってはむしろ貴重な光景が見れて良かったと思います。
青空の下でもたとえ曇り空の下でも、変わることがないのは、その圧倒的な存在感。一度見たら忘れられないでしょう。
・名称:Buzludzha Memorial House(旧ブルガリア共産党本部)
・住所:Pametnik Buzludzha
・地図:
・アクセス:ヴェリコ・タルノヴォから車で約1時間35分
・料金:無料
・オススメの時期:春から秋
・参考サイトURL:http://www.buzludzha-monument.com/