こんにちは!TABIPPOのManami(@manami_travel)です。旅が大好きで、マーケティングや記事執筆の仕事をしながら世界中を飛び回っています。

自己紹介はこのへんにして。

突然ですが、みなさんはベルギーという国に行ったことがありますか?大国であるフランスやドイツに挟まれた小さな国です。

ワッフルやチョコレート、ビールが有名なことは知っているけれど行ったことはない…という人が多いのではないでしょうか。

旅好きなわたしもヨーロッパ周遊時にベルギーには行きませんでした。今思えばそれはとても(本当にとても)もったいない!

今回はわたしが実際に行って感じたベルギーの魅力をたっぷりお伝えしたいと思います。この記事を読めば、あなたもきっとベルギーに行きたくなるはず。

 

ベルギーはとにもかくにも「美食の国」

冒頭にも書きましたが、チョコレートやワッフル、ビールにムール貝などベルギーは食べ物のイメージが強いのではないかなと思います。

そしてそのイメージは、まさにその通り。大正解!です。ベルギーはとにもかくにも美食の国。毎日毎日美味しいものが食べられる、ステキな国なんです。

そんなベルギーの美味しいグルメ情報を最初にご紹介します。

 

世界中で大人気の「ベルギーチョコレート」

まずは、チョコレート。かの有名な『ゴディバ』、おしゃれな『ピエール・マルコリーニ』、王室御用達の『ヴィタメール』など数々の素晴らしいチョコレートブランドがベルギー発なんです。

本店や1号店がブリュッセルにあることも多いので、好きなブランドのお店をチェックしてみてくださいね。

そんな中、わたしが今回気になったのは日本未上陸の『ローラン・ジェルボー』というチョコレート屋さん!地元でも大人気なんだとか。

フルーツやスパイスと組み合わせたものなど、様々な種類のチョコレートが売られています。

そしてここでは毎週土曜日にワークショップが開かれており、なんと『ローラン・ジェルボー』のチョコレートを自分好みの味や見た目にアレンジして作ることができるんです。

もちろんわたしも参加してみましたが、これがめちゃくちゃ楽しかったです。トッピングがナッツやフルーツなど様々な種類から選べるので、好きな味や食感のチョコレートを作ることができます。

個人的にはピスタチオがお気に入り。「ピスタチオのしょっぱい×チョコの甘い」という最高の組み合わせ!

作ったチョコレートはお土産に持ち帰ることができます。我ながらカラフルでかわいい!

 

街を歩くと必ず食べたくなる「ワッフル」

スイーツ好きの人にとってベルギーが天国なのは間違いないと思います。その理由は先程のチョコレートに加えてワッフルがとても美味しいから。

市街地にはワッフルのお店がたくさんあります。

ベルギーには「リエージュ風ワッフル」と「ブリュッセル風ワッフル」という2種類のワッフルがあるそう。日本でよくベルギーワッフルと呼ばれているのは前者の方。もちもち、食べ応え満点のリエージュ風ワッフルです。

わたしがブリュッセル滞在中に食べたのは「ブリュッセルワッフル」でした。このワッフル、日本では食べたことのないサクサク感!軽くていくらでも食べられそうです。

お店では、ワッフルにたっぷりのチョコレートやクリーム、フルーツをのせているものがよく売られていました。食べ歩きをしている人もたくさんいましたよ。

 

どれも美味しい「ベルギー料理」

「甘いものはそんなに…」という方、お待たせしました!ベルギーが美食の国とされている理由はもちろんスイーツだけではありません。

ワーテルゾーイやブラウンシチューといった郷土料理やベルギー名物ムール貝など美味しいお料理がたくさん。小さな国の中にミシュラン獲得店が多いことでも有名です。

特におすすめなのが、鍋いっぱいに蒸されたムール貝。ベルギービールで蒸されたものや白ワイン蒸しなど様々ですが、ひとつ言えるのはどれも美味しい!

ちなみに、ベルギーではムール貝と一緒にフリッツ(フライドポテト)を食べるのが主流です。

もう1つおすすめしたいのが、「ミートボール」。ベルギーのミートボールは大きくてボリューム満点。クリームや野菜など中に具が入っているものも。

家庭的なミートボールからアレンジされたものまで色々あるので、食べ比べてみるのも面白いかもしれません。

こちらは「BALLS&GLORY」(@ballsnglory)というお店。

新しい文化と伝統をミックスしたメニューで、こだわりの野菜をはじめ、できる限り自然でヘルシーな食材を使っているそう。バリエーション豊かなミートボールをシェアして食べるのがおすすめです。

 

ベルギー人も大好きな「ビールとワイン」

最後にご紹介するのはビールとワイン。お酒大好きな大人のみなさまにもベルギーは最高の国なんです。

言わずと知れたベルギービール『ヒューガルデン』や『デュヴェル』など、とても美味しいですよね。ベルギー料理はお酒に合うものが多いような気もします。

実際レストランに行けばビールやワイン、シャンパン片手に談笑しながら食事を楽しむ方が多いのが印象的でした。

今回一緒に旅をしてくれたベルギー在住の方々いわく、ベルギー人は美味しく楽しく食事を楽しむためにお酒をたしなむとのこと。お酒は美味しい食事のためというわけです。

ベルギーはビールのイメージが強いかと思いますが、実は現地では食事にワインを合わせることが多いです。コース料理を頼むとワインのペアリングをしてくれるお店も。

ベルギー産のワインだけでなく、フランス、ルクセンブルク、イタリアやスペインなどヨーロッパ各地のワインを置いているお店が多いです。

 

首都ブリュッセルは伝統とトレンドが入り混じる美しい街

ベルギーが美味しいものでいっぱいなのは伝わったかと思いますが、もちろんベルギーの魅力はそれだけではありません。続いて観光地としての魅力を首都ブリュッセルからお伝えします!

 

「グラン・プラス」

ブリュッセルに来たら必ず訪れたいのが、世界遺産にも登録されている「グラン・プラス」。

一歩足を踏み入れると、そこは美しい歴史的建造物に囲まれた大きな広場。

どこを見てもきれいで、クルクルまわりを見渡して何度も感動できます。

夜はライトアップされて、また異なった雰囲気を楽しめます。

グラン・プラス周辺には飲食店やお土産店も多いので、ブリュッセル観光の中心地にもなっています。

 

触れると幸せになる像と小便小僧

グラン・プラスに来たら、「セルクラースの像」が近くにあるのでぜひ寄ってみてください。

写真で撮るとちょっと見た目が怖いですが、セルクラースという英雄のブロンズ像です。

この像に触れると幸せになれるとのこと。もちろんわたしも触れておきました。



幸せになれますように…!

さて、ベルギーといえば「小便小僧」も非常に有名ですよね。こちらもグラン・プラスの近くにあるので、お忘れなく。

一説によると、反政府軍の爆弾におしっこをかけて火を消し街を救った「ジュリアン」という少年を称えてこの像が作られ、そこからこの小便小僧もジュリアンと呼ばれるようになったのだとか。

多くは語りませんが、実物を見た!と言いたいので見に行っておきました。小さくてかわいかったです。

各国から衣類が贈呈されるらしく、時と場合によってはその服を着ていることも。そのコレクションはすでに1,000着以上になっています。わたしが見たときは裸でしたが、ステキな装いのジュリアンくんを見られるときがあるかも…?

 

グラン・プラス周辺を散策

ブリュッセルは街歩きも楽しいです。ヨーロッパらしい街並みの中でお気に入りの場所を探してみましょう。

遠くからも見えるグラン・プラス内にあるブリュッセル市庁舎。

かわいいカラフルな横断歩道を発見。

おしゃれなアーケード。

わたしが行ったのは夜だったのでお店は閉まっていました。ベルギーではほとんどのお店が日本より閉店時間が早く、日曜日は終日お休みのところも多いです。

今回わたしはグラン・プラスのまわりを散策しました。まだまだおしゃれな場所やフォトスポットがブリュッセルにはありそうです。建築やデザインも趣向を凝らしたものが多いのでぜひ注目してみてください。

 

ヨーロッパらしい庭園や邸宅

ブリュッセルにはアール・ヌーヴォーやアール・デコといった当時の建築様式で建てられた邸宅や庭園が多く残存しています。

それらを鑑賞すると、ブリュッセルでの当時の人々の過ごし方が見えてくるかもしれません。

今回は、アール・デコ調の「ヴァン・ビューレン(Van Buuren)博物館と庭園」をご紹介します。

ここの庭園の目玉は、リアル迷路の庭(ラビリンス)。本や映画の中でしか見たことのないような、迷路になったお庭を実際に散歩することができます。

子どもの背丈だと俯瞰できないようになっていて、見えている大人でも行き止まりに突き当たってしまうほどよくできた迷路なんです。

よくプロポーズに使われるというハート型のお庭もありました。ロマンチック!

邸宅の中は、希少な家具やステンドグラス、カーペットなどが当時のままの状態で展示されています。

館内で見られる、ここのオーナーの生涯を映像化したショートームービーはコミカルでかわいく分かりやすいので必見。

さて、ブリュッセルの見どころだけでも盛りだくさんなのですが、ベルギーの魅力は首都以外にも。続いては、特にわたしがベルギーで一番好きだと感じたフランダース地方のゲントという都市についてご紹介します。

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フランダース地方の「ゲント」に絶対行ってほしい

フランダースと聞けば、何を思い浮かべますか?わたしは『フランダースの犬』を思い浮かべました。そう、ベルギーのフランダース地方はまさにその舞台となった場所です。パトラッシュ…!

そんなフランダース地方の中でもおすすめなのがゲントという都市。美しい旧市街地が残った、歴史を感じられる街です。

またゲントは学生の街としても有名で多くの学生がゲントに住んでいるので、比較的リーズナブルなお店も多く、飲食店なども充実しています。

 

美しすぎるゲント・セント・ピーターズ駅

ゲントの主要な観光地をめぐるには、ブリュッセルから電車に乗り「ゲント・セント・ピーターズ(Gent-Sint-Pieters)」駅で降車。その駅がもうさっそく美しいです。

改札外の駅構内が圧巻。壁も天井もおしゃれでかっこいい。

 

旧市街地を散策

街を歩くと、ブリュッセルとはまた違う印象を受けます。中世の雰囲気を残した街並みというイメージでしょうか。歩くだけでわくわく。写真を撮るのが楽しいです。

街には特徴的なお店もたくさん。

15世紀に作られた、お肉のお店。当時は衛生管理の関係で、お肉を売れるお店はゲントでここだけでした。ゲント特有のガンダーハムが天井から釣られています。

かわいいマスタードのお店もありました。瓶を選んで、好みのマスタードを入れてもらえます。

量り売りなので量も選択できるのが嬉しいところ。お土産にもおすすめです。

試食もできます。ハムとチーズを出してくれたお店の方の笑顔がとてもかわいい!

こちらはゲント最古のキャンディ屋さん。元々は薬屋さんだったこともあり、自然な甘味料で作られているお菓子を売っているのだとか。

 

グラフィティーストリート(落書き通り)

写真スポットとしても有名な「グラフィティーストリート(落書き通り)」。

落書きブームで貴重な建築物にも落書きが増えてしまったことから、当時の市長が法的に落書きを認めたのがこの道です。

今でもこの道は罰則なしに落書きができるため、もしかすると来るたびに様変わりしているかもしれません。

 

聖バーフ大聖堂と世界遺産の鐘楼

街歩きをしていると必ず通るのが、この聖バーフ大聖堂。89メートルの高さのゴシック形式の大聖堂です。

この大聖堂では多くの宗教芸術や工芸品を所有しており、最も古いものは8世紀に作られました。中も美しいので、ぜひ見ていってください。

ステンドグラスや建築様式も必見。

聖バーフ大聖堂は、有名なヤン・ファン・エイク作の『神秘の子羊』や『ゲントの祭壇画』が見られる場所でもあります。本物は撮影不可のため、写真はレプリカを撮ったものです。

もうひとつ、必ず目に入ってくるのがこの鐘楼。

高さは95メートル。1313年に作られ、その長い歴史の中で様々な役割を果たしたゲントの自治と自立の象徴だそうです。こちらも中を見学できます。

鐘楼の展望台から見渡せるゲントの街並みは絶景!鐘などの展示品を見ながら、ぜひ上までのぼっていってください。ゲントの中でも必ず足を運んでほしい場所のひとつです。

 

ゲントの街をめぐるボートツアー

ゲントで最後に、そして最もおすすめしたいのが「ボートツアー」です。ゲントの美しい街並みをゆったり水上から眺めましょう。

まずボートツアーからはじめて街の全体像を把握するのもよし。街歩きに疲れたタイミングでボートに切り替えるのもよし。夕暮れ時にゲントの思い出に浸りながら堪能するのもよし。

ここでもビールを飲むのがベルギー流(?)。船頭さんが船を操縦しながら、ゲントの紹介をしてくれます。

以上がゲントのおすすめスポット。

 

癒やされたい人にはワロン地方がおすすめ

ヨーロッパの都市も気になるけど、ゆったり自然も堪能したいなんて人にはワロン地方がおすすめです。広大な庭園やお城で癒やしの時間を過ごしましょう!

 

自然豊かな「アンヌヴォア庭園」

ここ、「アンヌヴォア庭園」は ベルギー唯一の水の庭園。その歴史は250年!ヨーロッパで最も美しい庭園の1つなんです。そのあまりの広さにこれは本当に庭?と驚くかもしれません。

この庭園の中では、フランス式、イタリア式、イギリス式の3つのお庭を楽しむことができます。

景色ももちろん美しいのですが、この庭園で意識してほしいのが音。噴水や小川のせせらぎが様式ごとに異なるので、ぜひ耳を澄ましてみてください。

この庭園では電気を使わず、自然の力で噴水の水を出しています。また、植物にも化学薬品を使わず、オーガニックで育てているのだとか。

水面に反射する植物や建物がとてもきれいですよね。いるだけで心穏やかになれる素敵な場所です。

 

豪華な古城「モダーヴ城」

ヨーロッパとえば、お城は見ておきたいという人も多いのでは?ベルギーのワロン地域、とくにアルデンヌ地方には中世から18世紀の古城が数多く残ります。

その中でも、渓谷の断崖の上に立つ「モダーヴ城」は貴族たちの城。広い自然公園の上にあり、豪華な前庭と城内を見学することができます。

広い自然公園を通っていきます。お城に着く前から特別な雰囲気。きれいな道です。

モダーヴ城はこちら。中世に建てられ17世紀に改築されました。一見、(わたしには)豪華には見えませんが…

中はきらびやか!貴族の家系が記されています。このような豪華絢爛な内装や調度品を見てまわることができました。

モダーヴ城には日本語音声のオーディオガイドもあるので、安心して見学できます。多くの日本人カップルがこの城に魅せられて、庭園内のチャペルで結婚式を挙げているそうです。

 

世界一小さな街「デュルビュイ」

庭園やお城の他に、おすすめの観光スポットをご紹介します。それは、世界一小さな街「デュルビュイ」。

ベルギーのワロン地方には世界で最も小さい街があるんです。ここでは、絵本に出てくるような街並みと豊かな自然を楽しむことができます。

埼玉県の羽生市と姉妹都市であり、当時の皇太子様も訪問したことがあることから、日本とゆかりの深い観光地でもあります。

かわいい路地。本当に小さな村なので、歩いてすぐ一周できちゃいます。絵本の中に迷い込んだ気になりました。

ここではタンポポのジャムや地ビールが有名。お土産にもぴったりです。

こじんまりとした、かわいらしいお菓子のお店。ベルギーはやっぱりスイーツのお店が多いような…。

お菓子だけじゃなく、お店の外観や内装、お菓子が入ってる缶や箱までかわいかったので、店に入る前から店を後にするまでずっと「かわいい!」と言い続けていたことに後から気づきました。

おしゃれな雑貨屋さんもありました。

もちろん、飲食店やホテルなどもあります。まさに小さな街。世界各国から観光客が訪れる、知る人ぞ知る観光地です。

 

ベルギーは魅力がぎゅっと詰まった街だった

街並みやお城、庭園などでヨーロッパの雰囲気をしっかり感じて、食事・スイーツ・お酒と美味しいものが盛りだくさんなベルギー。

たくさん紹介しましたが、ベルギーは日本の九州よりも小さな国なのでフランダースもワロンもブリュッセルから日帰りで行けちゃいます。1回の旅行で様々な雰囲気の都市を楽しめるのは、国面積が小さいベルギーならではの良いところですよね。

そしてもうひとつメリットがあって、ベルギーの人は英語をとても流暢に話す方が多いです。なので、比較的観光もしやすいと思います。

というわけで、ヨーロッパ経験者の方もヨーロッパ初めましての方も、ぜひベルギー旅を検討してみてください!ベルギー連邦政府の観光情報サイトInstagramも参考になるので旅する際は必見です。

さらにさらに…

せっかく長距離フライトでヨーロッパに行くなら他の国も行きたい!という方におすすめなのが、ベルギーの隣国「ルクセンブルク」。ベルギーよりもさらに小さい大公国ながら、1人あたりのGDPは世界一なんだとか。

そんなルクセンブルクもベルギー同様、魅力がぎゅぎゅっと詰まっていたのです。その詳細は下記記事にまとめたので、気になる方は見てみてくださいね!

世界一リッチなヨーロッパの小国を実際に旅してきた!「ルクセンブルク」観光スポットまとめ

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