旧ソ連の面影が残るベラルーシの首都ミンスク
こんにちは!現在、妻と世界を旅しているタカヤンです。最近ビザフリー制度が始まり、ぐっと入国しやすくなったベラルーシという国をご存知でしょうか?
あのシャラポワ選手が出身の国です。ウクライナと並び、美人が多いことでも有名です。
先日、ベラルーシの首都である「ミンスク」へ行ってきました。他のヨーロッパ諸国とは色々と違う雰囲気だったので、それをお伝えしたいと思います!
ミンスクとは?
photo by pixabay
ミンスクはベラルーシの首都で、ベラルーシの中央部に位置しています。人口は190万人で、ベラルーシ最大の都市。ベラルーシの政治・経済・文化の中心となっていて、国の重要機関が集まっています。
ミンスクはバレエが有名で、「国立ボリショイ・アカデミー劇場」という有名なバレエの劇場があり、バレエ留学をする日本人もいるそうです。
photo by Kanako Ota
ベラルーシの大統領は現在もソ連の復活を企んでいます。他の旧ソ連国では、レーニン像が撤去されましたが、ベラルーシではレーニン像が保護されているため、街を歩いていると出会います。
しかしソ連の雰囲気が残っているにもかかわらず、マクドナルドやケンタッキー等、アメリカのファーストフード店をよく見かけます。欧米の文化も徐々に入ってきているのでしょう。
旧ソ連の雰囲気が残る街並み
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ミンスクの街を歩いていて思うことは、「旧ソ連っぽい!」ということです(完全にイメージですが)。やたら建物がでかくて、道が広い。画一的な印象を受けました。ロシアもこんな感じなのでしょうか。
ヨーロッパの街並みと言えば、カラフルでおとぎ話に出てきそうな街並みを想像しますよね。実際、そんな街並みが多いです。しかしミンスクは全く違います。
ミンスクの街並みを色で表すと、グレーが思い浮かびます。私はミンスクに行く前、長期間ヨーロッパを旅していたので新鮮で面白かったです。
photo by Kanako Ota
ミンスクの地下鉄もちょっと異国感漂う雰囲気です。薄暗くてちょっと閉鎖的な雰囲気。昔にタイムスリップしたかのような気分です。地下鉄構内にもソ連風のオブジェや豪華でゴツゴツとしている装飾があります。
薄暗いですが、治安は良いのでご安心ください。
地下鉄は旅行者にもわかりやすいようになっているので、是非便利なミンスクメトロに乗って、この独特な雰囲気を感じてみてください。
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街中にはよく銅像があるのですが、銅像もでかい!そしてゴツゴツ感がすごいです。戦争モチーフのような銅像が多く、厳つさを感じます。
監視されている街⁉︎
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1954年からソ連崩壊まで、ソ連には「KGB」(国家保安委員会)という組織が存在していました。「KGB」とは、ソ連の情報機関・秘密警察です。世間一般ではスパイのイメージがついています。ソ連での活動中はアメリカのCIAを上回る巨大な組織とも言われ、恐れられていたそうです。
旧ソ連国では現在、KGB博物館がある国もあり、当時の恐怖政治を伝えています。ソ連崩壊と共にKGBは解散したのですが、実はベラルーシでは現在もKGBが活動中。今でもメディアやジャーナリストたちはKGBに監視されているようです。
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ミンスクのメイン通りにはKGBの大きなオフィスがあります。現役なのでもちろん入れません。KGBの歴史を知ると不安に感じてしまうかもしれませんが、旅行者として行く分には特にKGBの存在感を感じることはありませんでした。
KGBよりも、街を歩いていて目に入るのは警察の多さ。いたるところに警察がいます。しっかり管理されている街という印象です。そのおかげか、ベラルーシの治安は良いと感じました。
さらに異国感を感じさせる要因はこれ!
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ベラルーシは全くと言っていいほど英語は通じません。首都のミンスクでさえも、基本的に英語は通じませんでした。ベラルーシで通じる言語はロシア語です。実は、ベラルーシ語もあまり通じないのです。
自国の言語が通じないというのも不思議に思って調べてみたところ、ソ連時代にロシア語が推進されてきた名残で、ベラルーシ語があまり通じないそうです。
Google翻訳でベラルーシ語の翻訳を見せても、ロシア語に翻訳してくれと言われたのには驚きました。
photo by Kanako Ota
ベラルーシはあまりにも英語が通じないので、隣国のポーランドに移動した時に英語が通じて、異国から戻ってきたような気分になりました。言語が通じないというのは不便ではあります。
ですがベラルーシの人は優しい人が多く、身振り手振りでなんとか伝えようとしてくれる人が多かったので、あまり問題ではないと思います。
困っていたら声を掛けてくれて、助けようとしてくれる人によく出会いました。ただ、Google翻訳は必須なのでロシア語をオフライン保存しておきましょう!
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もう一つ、異国感を感じさせるものがあります。旅行者にとって大切なフリーWi-Fi。ミンスクにも公衆フリーWi-Fiがよく飛んでいます。街中やショッピングセンター、バスターミナルやカフェ等、色々なところでWi-Fiが飛んでいました。
しかし問題なのは、ほぼ全てのWi-Fiのパスワード入力方法が、電話番号認証方式だということです!
自分の電話番号を入力するとSMSで4桁のPINコードが届き、それがパスワードになるというもの。ですが機内モードにしているのでSMSは使えず。
つまり通話できる状態になっていないと、フリーWi-Fiが実質ほとんど使えないのです。宿のWi-Fiだけは普通のパスワード方式だったので、使用することができました。
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こうしてしばらくは宿のWi-Fiだけでネットを使っていたのですが、ある時間違えてWi-Fiが付いていない宿に泊まってしまいました。そうなると本格的に困るので、SIMカードを買うことにしました。
ベラルーシではSIMカードがとても安いのです!
街中で携帯ショップに入り、「life:)」というキャリアのSIMカードを購入。なんと、通話と9GBを30日間使えて、約350円でした!日本でこんな値段なんて、考えられないですよね。SIMカードを買ってからは、基本的にどこでもネットを使えるようになったので、かなり便利でした。
ミンスク一の夜景に出会う
photo by Takaya Ota
ミンスクの夜、街の景色が少し変わります。色々なところでライトアップが始まるのです。クリスマス時期でもないのに、派手なライトアップが多いです。
上の写真はミンスク中央駅前の景色。
歴史的な建造物がライトアップされて、とても綺麗です。個人的に、ミンスクの夜景で一番綺麗な場所だと思います!
photo by Kanako Ota
そしてこちらの上にある写真、何かわかりますか?実はミンスクにある「ベラルーシ国立図書館」なんです!図書館なのに近未来的な外観で、ライトアップが派手でした。色々な絵柄や文字が、代わる代わる映し出されます。
なぜこんなに豪華な図書館を作ったのか、不思議ですね。
まとめ
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現在もソ連の雰囲気が残っているミンスク。なかなか他の街では感じることのできない雰囲気ではないでしょうか。最近外国に開かれ始めたばかりなので、まだまだ観光の受け入れ態勢は整っていません。
しかし逆に考えると、観光地ではない本来の街の雰囲気が楽しめるのも、今がチャンスです!
王道の観光地やヨーロッパらしい街並みはもう飽きたという方、冒険心のある方。ちょっとミステリアスなミンスクを旅してみませんか?