こんにちは!現在、妻と共に世界を旅しているタカヤンです。最近は東欧を旅しています。皆さん、ベラルーシに行くなら今がチャンスってご存知でしたか?

なぜかと言うと、最近ベラルーシは旅行客向けにビザフリーを開始し始めたから。これまでベラルーシには観光客がほとんどいませんでした。そのため、まだあまり観光地化されていない今がベラルーシを知るチャンスなのです。

ただ、ベラルーシに入国するには少しだけやらなければいけないことがあります。実際にベラルーシに行ってきた私が、ベラルーシへの入国方法をお伝えします!

 

ベラルーシってどんな国?


photo by pixabay

ベラルーシと聞いて、何かピンと来るものがある人はあまりいないのではないでしょうか?まずはベラルーシについて、簡単に紹介していきます。

 

東ヨーロッパに位置し、ロシアの左側にある国です。首都はミンスク。旧ソ連国の1つです。1994年から現在もアレクサンドル・ルカシェンコ大統領による独裁政治が続いている国です。

西欧諸国からは「ヨーロッパ最後の独裁国家」と称され、経済制裁を受けていた時期もありました。政策として、現在もロシアとの旧ソ連体制の復活を企んでいるようです。

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公用語はロシア語で、英語は全くと言って良いほど通じません。そして、ソ連時代にロシア語が推進されていたため、その名残でベラルーシ語もあまり通じません。google翻訳でベラルーシ語に訳しても、あまり通じなかったことに驚きました。日本人からするとちょっと不思議な感覚ですね。

ベラルーシはこれまで、ビザなしでの滞在をロシア国民以外に認めていなかったため、入国するにはビザが必須でした。しかも取得するのが難しかったので、普通に入国するのはほとんど無理と言っても過言ではありませんでした。

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唯一、ベラルーシを観光するためにできた方法は「トランジットビザ」(周辺国からベラルーシを経由して、他の国に行くためのビザ)を取得することでした。ただしトランジットビザは、48時間以内に出国しないといけないため、かなり軽くしか観光できませんでした。

しかし、2017年の2月から日本を含む80ヶ国・地域を対象に、5日間までビザなしでの滞在を認めるようになりました。

そして、治安が悪化しなかったことや収益の増収が見込めたため、2018年の7月からは、ビザなしでの滞在可能期間を30日間に伸ばしました。これから世界各地からの観光客が増えてくると思われます。

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ベラルーシには世界遺産もいくつかあります。「ミール城」と「ネスヴィジ城」は美しい城で、人気の観光地ですし、「ビャウォヴィエジャの森」はヨーロッパ最後の原生林と呼ばれている貴重な森林です。

 

ビザ免除の条件


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ビザなしで入国できると言っても、他の国とは少し違い、いくつかの条件をクリアしなければいけません。

 

ミンスク国際空港で出入国すること

→飛行機を使って、首都のミンスク国際空港で出入国しなければいけません。

ベラルーシで有効な海外旅行保険(死亡補償金1万ユーロ以上のもの)に入っていること

→ベラルーシ入国時に、ミンスク空港で保険に加入することができます。詳しくは後ほど記載しています。

ベラルーシ滞在1日あたり20ユーロ相当以上のお金を持っていること(現金or残高証明書)

→渡航前に滞在予定分×20ユーロを持参しておくと安心です。

 

以上の条件をクリアしないと、ビザ免除はされないので注意しましょう!

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入国の流れ


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それでは実際の入国の流れを説明します。まず私は、リトアニアの首都ビリニュスからミンスクへ行きました。近いので本当はバスで行きたいところですが、ビザフリー獲得のために空路です。

飛行時間わずか30分。今のところ人生で最も短いフライトでした。飛行機の中では出入国カードが配られるので、記入しておきましょう。

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ミンスク空港に到着したら、イミグレーションへ!……の前に保険カウンターで旅行保険に加入しましょう。元々海外旅行保険に入っている人でも、さらにここで旅行保険を購入することをおすすめします。

保険代金が安いというのと、日本の保険だとベラルーシ国内でも有効だと証明するのが手間なので、ここで購入する方が良いでしょう。1日単位くらいで購入可能で、だいたい1日1ユーロです。日本の海外旅行保険に比べると驚くほど激安です!

まだベラルーシに何日いるかは未定だったのですが、とりあえず10日分購入。10ユーロです。現金も200ユーロくらい持ち合わせていたのでこれで大丈夫なはずです。それでは、いざ入国検査官の元へ!

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パスポートと出入国カード、旅行保険証を提出してじっと待ちます。ちょっと緊張します。パスポートと顔をじっくり見られました。虫眼鏡も使って念入りに。

ただ、それ以外は普通のイミグレーションと変わらず。所持金に関しては何も聞かれませんでした。一応、決まりとしてはあるけどあまり聞かれないのかもしれません。私の同行者2人も同じだったようです。意外とスムーズに通過できた印象です。

 

無事にイミグレーションを通過し、預けていた荷物をピックアップ。近くのATMでベラルーシの通貨:ベラルーシルーブルも下ろしておきます。空港からはバスで中心部へと向かいました。

空港周辺にはタクシーの客引きがいますが、ボッタクリが多いのでできるだけバスで行った方が良いでしょう。

 

旅行中の注意点!


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ベラルーシに5日以上滞在する場合、「滞在登録」をしないといけません。これは通常、ホテルやホステルに宿泊する場合は宿側がやってくれるのですが、Airbnbやアパートメントに泊まる場合は自分で警察署へ行き、手続きしなければいけません。自分でやる場合は手続きがけっこう面倒くさそうです。

私はホステルを予約していたので、大丈夫だろうと思っていたのですが、なんとそこでは滞在登録ができないということが判明!個人でやっているような小さい宿では、できないところもあるようです。

 

幸いなことに、その宿での宿泊は3泊です。そこで泊まった後に、違う宿で滞在登録ができれば問題ありません。

次の宿は、確実に滞在登録ができそうな大きめのホテルをチョイス。ベラルーシでは、立派なホテルに泊まっても1人1500円くらいに収まるのでありがたいです。無事に滞在登録がすみました。

宿で滞在登録する際は、チェックイン時にパスポートを30分ほど預けるようです。登録が済むと、パスポートが返却されました。これで安心です!

 

ベラルーシ旅行はお早めに


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ベラルーシは今まで閉鎖的な国でしたが、2017年からのビザフリーの開始によって、ようやく世界の旅行者達にも開かれ始めました。まだ観光業が進んでいないので、観光客向けのレストランやお土産屋等はほとんどありません。

しかし、そんな今だからこそ本来のベラルーシを見るチャンスなのです!

そしてアレクサンドル・ルカシェンコ大統領による独裁体制が続いているため、いつかビザフリーが取り止めになる可能性も考えられます。

ベラルーシは日本人の99%が行かない国と言われています。そんな国に旅行に行っただけでも、1つ話のタネになりますね。英語は通じないけれど、人は親切で治安も良く、物価は日本からすると激安です。せっかくできたビザフリーを使って、ベラルーシに行ってみませんか?

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