フラッシュモブをはじめ、多くの協力者を巻き込んでのサプライジングなプロポーズはよく聞く話。けれど、これはちょっと考えつかなかった。航空会社が全面協力した、おそらく史上“最高”のサプライズ。これはたまらないっ!

「アテンションプリーズ!」プロポーズ大作戦テイクオフ

Movie by WARDA NETWORK

ウィーン在住のユルゲンさん(のちの新郎)は、密かに抱いていた「空の上でのプロポーズ」を実行するため、オーストリア航空へ直談判。これが通っちゃう、というのが日本人からすれば、うらやましい限りです。

周到に練った計画通り、ナタリーさん(のちの新婦)はこの日、同僚とビジネストリップという名目でオーストリア航空に乗り込みました。じつは、ここまでにも離陸前いくつかサプライズが仕掛けられているんですが、その様子は上の動画でゆっくりあとからチェックを。

さて、当然ですが機内はほぼ仕掛け人。ユルゲンさんを含め、両家の家族は用意されたタラップを使って機体後部へ。もちろんオーストリア航空側も全面協力で、一世一代のサプライズをサポートしています。

そして、飛行機は大空へ。やがて機内アナウンスが。「今日は特別なフライトです。どうぞみなさま、最後まで空の旅を“愛情たっぷりに”お楽しみ下さい」。

すると、ナタリーさんの前列に座っていた搭乗客が突然アカペラでブルーノ・マーズ『Marry You』を歌い始めました。ただごとならぬ状況に怪訝そうな彼女の表情を隠しカメラが捉えます。同時に、タキシードに正装したユルゲンさんが、ゆっくりと彼女の座る席へと移動を始めました。

地上10,500メートル「Will You Marry Me?」

「計りきれないくらい君のことを愛している。ボクと結婚してくれるかい?」。もちろん、答えは「Yes!」。この瞬間、満席の乗客たちから割れんばかりの拍手が。オーストリア航空が全面協力した、ユルゲンさん(新郎)渾身のサプライズは大成功。二人におめでとう!

さて、これで終わりじゃないのがこの物語。ここから怒涛のウェディングセレモニーへと突入していきます。

お色直しはギャレーの中で
わずか15分のドタバタ劇も◎

用意したウェディングドレスを、密かに機内に持ち込んでいた新郎。けれど、ここは飛行機の中。満足に着替えをできる場所なんてありません。機内食や飲み物を準備する「ギャレー」をパウダールームに急ごしらえし、ナタリーさんの着替えをCAも手伝って、わずか15分でのお色直しがどうにか成功。

目的地までのフライト時間を考えれば、ここで長い時間を取るわけにはいかなかった、ということでしょうか。

せまい通路で指輪の交換

二人の結婚を見届けるため、同乗してくれていた神父の前で、誓いの言葉を口にするふたり。そして、指輪の交換。キス。再び、祝福のあたたかい拍手が機内を包みました。

すべての乗客に、シャンパン(もしくはジュース)とハートをあしらったクッキーのプチギフトが配られていきました。

もちろん、最後はブーケトスも!

目的地のアテネ国際空港へ着陸すると、非常扉のハッチを開けた向こうには、オーストリア航空乗務員が一列に。どこまでも粋な計らいです。最後はナタリーさんのブーケトスで、チャーミングなサプライズ・ウェディングは幕を閉じました。

後日、Facebookにこう投稿したナタリーさん。

「ウィーンを出発するときは、彼を置いて友だちと二人バケーションのつもりでした。でも、再び地上に降り立ったとき、まさか自分が妻になっていようとは。私たち夫婦のために協力してくれた航空会社と、すべての人に感謝します」。

作戦大成功に終わったユルゲンさん。ギリシャでこのまま「ハネムーン」、それも計画のうちだったんでしょうね、きっと。

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