18世紀オーストリアにおいて絶大な政治力をもった女帝マリア・テレジア。あのマリー・アントワネットの母親です。大のコーヒー好きだったとされるマリアを、この国にコーヒー文化を根付かせた功労者だとする見方が多いようで、彼女の名前を冠した飲みかたが今でも残っているほど。

ウィーンには、1744年創業の「アウガルテン」という磁器の窯元がありますが、このアウガルテンはマリア・テレジアの命を受けてつくられた皇室直属の窯元。ここで彼女がコーヒーを飲むために造られたカップこそ、世界最初の磁器製コーヒーカップだと言われています。

話を元に戻して、マリア・テレジアが愛したと言われているのが、名前もそのまま「カフェ・マリア・テレジア」。コーヒーにオレンジリキュールを加えて、ホイップクリームを浮かべたところに、細かく砕いたキャンディをトッピング。

色とりどりのキャンディが華やかさを引き立て、一世を風靡した女帝のきらびやかな生活そのものを反映しているかのような、気品を感じる味わいをどうぞ。

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