今回はオーストリア共和国の基本情報をお伝えします。オーストリアといえば、広大な領土を有したハプスブルク帝国の名残が残っている国として知られています。ヨーロッパの中でも治安がよく、ビギナーの方にもオススメの国です。それでは、早速見ていきましょう。

*編集部追記
2016年10月に公開した記事に新たに加筆しました。(2017/9/6)
執筆時点での情報なので、実際に訪れた方で古い情報を見つけた方はmedia@tabippo.netまでご連絡ください。

 

オーストリアを訪れての感想

Photo by 新田浩之

私はオーストリアの首都、ウィーンに4回訪れています。ウィーンはハプスブルク帝国の都だったので、交通の便がいい都市です。そのため、周辺諸国へ向かう際にウィーンをゲートウェイとして使用しています。訪れた季節は秋が多いですが、冬のウィーンも綺麗でした。

ウィーンに住む人々の印象は質実剛健でありながら優雅。特に、オーストリア・ウィーンで話されるドイツ語とドイツ本国で話されるドイツ語はまったく違う言語のように聞こえます。

 

旅行のルート

Photo by 新田浩之

計4回、オーストリアを訪れていますが、ルートはバラバラです。私の今までのルートを箇条書きでまとめてみました。このように、オーストリアを中継地として使っていることがわかります。

1. 日本→オーストリア(ウィーン・リンツ)→チェコ
2. 日本→オーストリア(ウィーン)→スロバキア
3. ポーランド→オーストリア(ウィーン)→クロアチア
4. スロバキア→オーストリア(ウィーン)→チェコ

 

オススメの都市

Photo by 新田浩之

ここではゲートウェイとしてのウィーンのオススメポイントを書きます。ウィーンは旧東側諸国の玄関口として機能しており、小さな中東欧諸国の首都にダイレクトに行けるのがポイントです。

もちろん、ウィーンは文化の香りがする大都市ですが、頑張れば一日で主要ポイントを見られます。まさしく、ウィーンは使い勝手のいい観光都市です。

 

物価

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Photo by:新田浩之

旧東側諸国(チェコやハンガリーなど)から来られた方は「高い」と感じるかもしれません。首都ウィーンにあるホステルで1泊2,000円前後、ちょっとしたいいレストランですと有名なシュニツェルが約2,300円します。もちろん、安いファーストフードもたくさん存在します。

 

オーストリアは基本的に治安のいい国です。ただし、ウィーンなどの観光地では窃盗団が徘徊している可能性があります。財布は必ず前ポケットに入れて、チェーンを付けるといいでしょう。広場でガイドブックを堂々と広げるのは大変危険です。目立つような行動をしないことがコツです。

 

気候、服装、旅行シーズン

photo by pixta

オーストリアの旅行シーズンは5月から秋頃になります。夏は日差しが強く汗ばみますが、湿度が低いのでカラっとした暑さになります。日中は暑くても夕方になると急に冷え込むことがあります。羽織るものを用意しておくといいでしょう。

冬は大変冷え込みますが、湿度が低いのでピリっとした寒さが体感できるのが特徴。冬のヨーロッパもいいものですよ。

 

通貨

オーストリアの通貨はヨーロッパで広く使われているユーロです。両替所は至るところにあるので、お金の心配は無用です。また、クレジットカードも広く通用します。

 

ビザ

オーストリアは他のヨーロッパ諸国と同じく、90日以内の滞在であればビザは不要です。なお、2016年7月から日本とオーストリアの間でワーキングホリデー制度が開始されました。滞在できる最長期間は6ヶ月となっています。

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コンセント

オーストリアのコンセントはCタイプ。電圧は230ボルトで、周波数は50ヘルツとなっています。日本の機械を利用する場合は変圧器が必要となります。

 

インターネット

オーストリアではレストラン、カフェ、駅、空港などでWiFiのサービスが受けられます。日本よりも行き渡っていると考えてもいいでしょう。オーストリアでSIMカード(Wertkarte)を購入することも可能です。
 

 

オーストリア料理

✌さん(@martha_ccm)が投稿した写真 – 2016 10月 21 5:06午後 PDT

オーストリア、特にウィーンに着いたらシュニッツェル(カツレツ)を食べましょう。とにかく大きくてボリューミー。サクサクとした食感はクセになります。スイーツ好きな方でしたら、ザッハートルテは見逃せません。しっかりとした甘さに苦味のある珈琲の組み合わせは本当にたまりません。

 

有名観光スポット・世界遺産

オーストリアといえば、首都のウィーンでしょう。ウィーンにはハプスブルク帝国時代に作られた美しい宮殿がたくさんあります。シュテファン寺院、王宮、シェーンブルン宮殿、この3つは見逃せません。ウィーン以外ではモーツァルトが生まれたザルツブルクや美しい自然が残るチロル地方が挙げられます。

上記以外で、世界遺産に登録されている街としては、湖畔に佇む塩の街、ハルシュタットやオーストリア第二の都市、グラーツがあります。

 

イベント

オーストリアでは年間を通じて、様々なイベントが行われています。その中で注目したいのがザルツブルク州で行われる収穫祭です。この収穫祭は8月から11月にかけて行われ、2000以上のお祝い行事があります。昔から伝わる伝統文化を感じることができる貴重な機会ですので、ぜひお見逃しなく。

 

チップ

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オーストリアではチップを払う習慣があります。目安はタクシーが1~2ユーロ、レストランが総額の5%~10%、ホテルはサービスを利用した際に1ユーロです。なお、ホテルやレストランではサービス代が料金に含まれている場合もあります。

 

マナー

基本的にはヨーロッパのマナーを守ればOKです。例えば、レストランではスープは音を立てながら飲むのは御法度です。また、公共の場所ではレディーファーストを意識ましょう。意外と盲点なのがトラムの車内。他の乗客がスムーズに乗り降りできるように気を配りましょう。

 

基本会話

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公用語はドイツ語です。厳密にいえばオーストリアのドイツ語とドイツ本国のドイツ語は違いますが、旅行者は基本的なドイツ語を話せばいいでしょう。

こんにちは:Guten Tag(グーテン ターク)
さようなら:Auf Wiedersehen(アフウ ビーターゼン)
ありがとう:Danke(ダンケ)
どうぞ:Bitte(ビッテ)
ごめんなさい:Es tut mir leid(エストゥットミアライド)

 

最後に

最近まで成田空港からウィーンまでの直行便がありましたが、2016年に廃止されました。現在、ウィーンへ行くには乗り継ぎが必要となりますので、ご注意ください。

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