世界各国の都市の中には「東洋の◯◯」と呼ばれる街が数多くあります。私が住んでいるベトナム・ハノイも「東洋のパリ」と呼ばれています。

自分が住んでいるとすっかり見慣れてしまい、「パリに謝れ笑」と言いたくなることもありますが、ベトナムはかつてフランスの植民地だったため街の中には西欧風の建物が点在しておりその名残を感じることができます。

 

魅力溢れる街・

実際にフランスパンやお菓子(ケーキ、プリン)はそこら辺のスーパーで安く買っても美味しいですし、ベトナムのローカルサンドイッチ「バインミー」はフランスパンを使っています。

まだハノイを訪れた事がない皆さんは、どういうイメージを持っているでしょうか?大量のバイク?一台のバイクに3人くらい乗っている光景?可愛い雑貨?ベトナムフォー??アオザイ???

どれも正解ですが、ハノイは東南アジア特有のエネルギーに溢れた街でありつつも、やはり「東洋のパリ」と呼ばれる実力を兼ね備えた不思議な街なのです。

 

ハノイの歴史

ハノイが歴史の舞台に登場したのは、7世紀ごろ、中国が唐の時代だった頃交易の要所として唐の南方支配を受けました。その後ハノイの重要性は一時薄れましたが、再び11世紀頃に李朝を興した李太祖(リー・タイ・トー)が前王朝の都・ホアルーから首都をハノイに遷しました。

余談ですがベトナムの街の通りの名前は、ベトナムにとって重要な人の名前や、出来事の名前が付けられています。世界史を勉強した人は時々「あれ、聞いたことがあるな」という通りの名前があると思います。

時は変わり1873年からハノイはフランスの統治下におかれ、1887年以降は仏領インドシナの中心となります。1940年に一時日本の占領下におかれますが、終戦後、日本の敗北と共に占領が終了。1946年に「ベトナム民主共和国」として独立を宣言し首都になりました。

そして1960年代のベトナム戦争では、ハノイも戦場となり米軍の爆撃を受けますが、南北統一がなされるとハノイは「ベトナム社会主義共和国」の首都として、現在まで政治・文化の中心となり、官公庁が集中しています。

 

夜の「東洋のパリ」に繰り出そう

お食事

「東洋のパリ」と言われて頷ける街並みが広がるのは、ハノイの市内の観光地・ホアンキエム湖からオペラハウスまでのエリアだと思います。

ここのエリアは高級ベトナム料理も食べられるし、イタリアン、フレンチ、特大ステーキ等選択肢がたくさんあります。ベトナムと言えばフォーが有名ですが、フォーはベトナム人にとっては朝ごはんの為、夜になると地元のお店はほとんどが閉まってしまいます。美味しくて有名なお店には朝に行って、地元の人たちとフォーををすすってください。

ここでは敢えてベトナム料理ではなく、ハノイ在住者にも人気のお店をご紹介します。

 

Pizza 4ps



日本人がオーナーのイタリア料理です。某日系有名企業が、イタリアからのお客様の接待に使ったところ、「この店のピザはイタリアと同じ味がする」と感動されていたとか。そしてハノイで知り合ったイタリア人の友人も「ここのピザは最高」と言っていました。

■詳細情報
・名称:Pizza 4ps
・住所:24 Ly Quoc Su, Hoan Kiem District, Ha Noi (Entrance: 2 Ngo Huyen Street)
・電話番号:84-28-3622-0500
・公式サイトURL:http://pizza4ps.com/

 

El Gaucho


ボリュームたっぷりの、美味しいステーキが食べられます。(ただしお値段も結構なボリューム)

■詳細情報
・名称:El Gaucho
・住所:2 Tay Ho Street | West Lake District, Hanoi 71000, Vietnam
・電話番号:84 24 3718 6991
・公式サイトURL:http://elgaucho.asia/

 

AMATO

オペラハウスの真裏の隠れ家的フレンチレストラン。本当にオペラハウスの真裏にあります笑 欧米人にも人気で、時々カウンターでおしゃれなご夫婦がマティーニを飲んでいて、見ているだけでちょっとうっとりしてしまいます。

■詳細情報
・名称:AMATO
・住所:Ngo 1A Trang Tien, Hanoi 10000, Vietnam

 

オペラハウスでコンサート鑑賞

ハノイのオペラハウス(市民劇場)は1911年、フランス人建築家によって建てられたコロニアル様式の美しい建物です。これまで公演時以外は内部の見学ができませんでしたが、2017年の9月から一般公開されるようになりました。(月曜〜金曜の10時半から12時まで。ツアー形式)

そしてタイミングが合えば是非ベトナム国立交響楽団のコンサートを聴きに行ってみてください。さらにタイミングが合えば、同交響楽団の日本人指揮者・本名徹次さんの指揮での演奏を聴くことができるかもしれません。

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世界のセレブが訪れたホテルでお酒を

オペラハウスの目の前のラウンドアバウト(円形交差点)を渡ると程なくして、周りと雰囲気が違う一軒のホテルが目の前に現れます。ここの円形交差点は昼も夜も交通量が多い上に信号がない為、通りを横断するときは十分に気をつけてください!

フレンチ・コロニアル建築のホテル、「ソフィテル・レジェンド・メトロポール・」です。まだベトナムがフランスの植民地の時代だった1901年に創業しました。世界中からセレブが訪れ、あの喜劇王チャーリー・チャップリンもこのホテルに宿泊されました。

宿泊客だけでなく、もちろん一般のお客様もホテルのカフェやバーを楽しむことができます。

毎日午後3時半から5時半の間は、1階の「Le club/ル・クラブ」でチョコレートビュッフェを楽しむことができます。

今回こちらでご紹介するのは夜の楽しみ方。私がハノイで一番雰囲気が良いなと思っているバーは、同じく1階のプールサイドにある「Bamboo Bar/バンブーバー」です。

ベトナムは街中は大量のバイクが走り、クラクションを沢山鳴らすので想像以上に騒々しいのです…しかし、このホテルは街の中心部にあるにもかかわらず、大変静かで落ち着く空間です。

洗練された静かで、ロマンティックな空間でぜひ一杯カクテルを飲んでみてください。(ここのクレーム・ブリュレもオススメです)

またホテルの中庭にある「レピスリードゥメトロポール/L’Epicerie Du Metropole」というショップでは、ここのホテルのオリジナルの紅茶やクッキーも売っています。

ちょっといいお土産を買うには最適な場所で、可愛いケーキやマカロンもたくさん並んでいて、ついつい長居をしてしまいます。

 

エネルギーに満ち溢れた街

東南アジアの代表格の国のベトナムは、経済発展の真っ只中で街中にエネルギーが満ち溢れています。そのアジア独特の雰囲気とエネルギーを感じに、世界中から多くのバックパッカー達も訪れています。

All photo by satomi

日本からは距離も旅行費用面でも比較的行きやすい国の為、最近は大学生くらいの日本人観光客の姿も多く見かけるようになりました。

日中ちょっとベトナムの突っ込みどころの多い雰囲気を満喫したら、ぜひ大人の雰囲気のハノイの夜を楽しんでください。

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