「犬が吠え、風が伝える。だがキャラバンは行く」

ロシア語の古い諺ですが、この言葉通り、かつて東西大陸文明を伝えるためキャラバン達は果てのない道を歩み続けました。彼らの歩んだユーラシアを貫く交易路「シルクロード」の中心地が、まさしく「ウズベキスタン」です。

なんて神秘的な表現をしてしまうとなんだか遠い国のような感じがするかもしれませんが、実は2018年2月より、日本人はノービザで入国出来るようになりました!そして意外にも、直行便があるんです!

そんな今旬なウズベキスタンの情報を、今回はお届けいたします♪

綱嶋直也
睡眠薬強盗に襲われたり誤認逮捕に遭ったりするも、無事(?)世界一周を達成。趣味はサーフィン。海好きが興じて、最近は海になりたいと思っている。

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ウズベキスタンの中で訪れた都市とルート、移動方法

photo by Tsunashima Naoya

タシュケント→サマルカンド→ブハラの順に3都市を周り、タシケント内のみメトロを活用しました。各駅構内は有名デザイナーが建築を手がけているため、どの駅も非常に美しい構造となっています。

※これまで駅構内での撮影は禁止とされておりましたが、2018年6月よりついに撮影解禁となりました!

photo by Tsunashima Naoya

都市間の移動は時間の都合上、白タク(交渉制)を使用しました。

実際には、都市間の移動ではマルシュルートカ(乗り合いバン)や列車の方が安く移動出来るかと思います。ただし、マルシュルートカは夜行がなかったり、列車は曜日によっては運行せず前日にはチケットが売り切れてしまうなど、時間が限られている旅行者には注意が必要です。

 

ウズベキスタンでのエピソード(人とのエピソード)

photo by Tsunashima Naoya

人と人との触れ合いでできた国、と言っても過言ではないほどウズベキスタンは優しさに溢れています。路地を歩けば「うちに寄って行きなよ!」と突如家に招かれごちそうを頂き、道に迷えばまた声をかけられたり、子どもとサッカーをしてまたまたごちそうされたり……。

他の国だと見ず知らずの人の家に行くなど危険な臭いしかしないものですが、ウズベキスタンでは道に迷うことすら楽しみになります。

photo by Tsunashima Naoya

コーランには「旅人に優しくあれ」とありますが、ムスリムの人々って本来こういう人たちであるんだと、感動を覚えました。ちなみに旅中で出会った日本人は、いきなり現地の結婚式にまで招かれたそうです。

 

ウズベキスタンでのエピソード(場所のエピソード)

photo by Tsunashima Naoya

ウズベキスタンは大の親日国とも言われる国です。その理由がタシュケントの「ナヴォイ劇場」にあります。第二次世界大戦後、ソ連よって俗に言うシベリア抑留された日本人たちは、当時旧ソ連国であったウズベキスタンへ連行され、労働を強いられました。その際に建てられたのがナヴォイ劇場です。

50年ほど前にこの地で大地震が起こりましたが、唯一無償であったのがこのナヴォイ劇場であり、その際人々の避難所としても活躍しました。そのような歴史的背景もあり、今なお日本に対しては友好な関係を保ち続けてくれています。

ナヴォイ劇場では現在でもバレエ・オペラが観劇ができますので、スケジュールが合いましたら是非とも訪れてみてください。

 

知っておくべきキーワードは「青の都」

photo by Tsunashima Naoya

このワードだけで、中2ゴコロがくすぐられる感じがしませんか?(笑)シルクロードのまさに中心地である「サマルカンド」。「サマルカンドブルー」とも表現される幻想的な”青”がこれでもかと言うほど散りばめられています。

心が静まる感じもするし、けど躍動するような感じもする……。その壮麗さは不思議な感覚に誘います。

photo by Tsunashima Naoya

一番有名なのは「レギスタン広場」ですが、個人的には「シャーヒ・ズィンダ廟群」の”青”が最も色濃く、印象に残りました。 どちらにせよ、間違いなく心は吸い込まれてきます。

 

ウズベキスタン旅行を楽しむためのアドバイス

photo by Tsunashima Naoya

ウズベキスタン旅行を楽しむには「イスラム建築」について事前に調べておきましょう。例えば、一言で「」と言ってもその様式には多種多様なものがあります。

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精密な幾何学模様、甘美な曲線、鮮烈な青……。神秘的とも変態的とも言い得るほどの表現力を感じることができます。圧倒的なイスラムの誇りを感じさせる建築物たちですので、あらかじめそれらの建てられた背景などを勉強しておくと、より面白い旅行ができるかと思います。

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ウズベキスタンの治安

photo by Tsunashima Naoya

都市部においては治安は非常に良いです。スリ・置き引き、夜遅くの外出を控えるといった注意は必要ですが、普通に観光する分には何も問題はありません。

ただし、タジキスタン、キルギスとの山岳国境付近はテロ組織が潜伏している可能性があるため、渡航は控えてください。

参考:外務省ホームページ

 

ウズベキスタンの物価

photo by Tsunashima Naoya

飲食面では日本と比較すればだいぶ安いです。

例:(スーパーの場合)水1.5リットル:30円、国産ビール60円、ランチ300円、ディナー500円

ただし、観光地であるため宿泊代は安すぎることはなく、ドミトリーで1,200円、シングルで1,500〜2,200円ほどです。またドミトリーはそもそも数が少ないため、ネットで早めの予約をするか、あるいはダブルルームを2人で利用し、価格交渉もすると一番安く滞在できるかと思います。

 

ウズベキスタンの美味しかった料理や食べ物

photo by Tsunashima Naoya

一番のおすすめは「シャシリク」です。見た目は焼き鳥のようですが、主に羊肉が使われています。ビール好きにはおそらく溜まらない味だと思います!他にもうどんのようなコシのある「ラグメン」や「プロフ(ピラフ)」もおすすめです。

photo by Tsunashima Naoya

注意点として、どれもかなーり油っこいです。私はこれまで何十カ国と旅してきましたが、食べ物では初めて吐きました……。しかし吐いた分だけ、美味しいからまた食べれてしまうのが良いです(笑)。

 

ウズベキスタンのエンターテイメントやアクティビティ

ウズベキスタン内の自治共和国カラ・カルパクスタンには「船の墓場」と言われる場所があります。ウズベキスタン北部に位置するこの場所には、かつて世界第4位の大きさを誇るアラル海という湖がありましたが、環境破壊によりたった半世紀で10分の1にまで縮小してしまいました。

干上がった土地で、当時の漁船だけがここには残され、船の墓場と呼ばれています。行くには少し距離もありますが、世界最大の環境破壊を目の当たりにし、多くを考える機会になるかと思います。

 

ウズベキスタンのナイトライフ

photo by Tsunashima Naoya

サマルカンドのレギスタン広場のライトアップがおすすめです。暗闇に浮かぶマドラサは、昼間とは全く違う姿を魅せてくれます。

飲食店については都市部でも夜12時以降はほとんどのお店は閉店してしまいます。従ってあらかじめスーパーなどでお酒を買っておくか、ゲストハウス内のカウンターバーで夜の時間を過ごします。

 

ウズベキスタンのお土産

photo by Tsunashima Naoya

タシュケントにあるチョルスーバザールでは、ウズベキスタン伝統のお菓子などが買えます。またバザール周辺でも多くのお店が出ており、様々な掘り出し物が手に入ります。

ウズベキスタンの特徴でもある、カラフルな幾何学模様の入った食器などを買うのも、お土産として可愛く喜ばれるかもしれません。

 

ウズベキスタンのビザ

2018年2月より、入国日から30日間の滞在であればビザ免除となりました。ちなみに近隣のキルギス、カザフスタンもノービザで入国できます。中央アジア、アツいです!

 

ウズベキスタンの基本情報(首都、通貨、言語、宗教、時間帯など)

首都:タシケント
通貨:スム
言語:ウズベク語
面積:44万7,400平方キロメートル
人口:3,190万人
宗教:主にイスラム教スンニ派
時間帯:日本より-4時間
気候:大陸性気候

 

ウズベキスタンへの行き方(日本から行った場合)

ウズベキスタン航空が直行便を運行、またはソウルなどで乗り継ぎ。

 

ウズベキスタンにある有名な世界遺産

イチャン・カラ

イチャン・カラ

イチャン・カラ

photo by Gustavo Jeronimo

イチャン・カラ

イチャン・カラ

photo by Jean-Pierre Dalbéra

ウズベキスタンのオアシス都市であったヒヴァにある高い城壁内部にイチャン・カラはあります。砂漠の街で高級素材だった木材を使用されたモスクを含め、歴史ある建造物が魅せる街並みから「中央アジアの真珠」とも呼ばれています。

中央アジアで最も大きいと言われた神学校は現在はホテルとなっており、宿泊者は当時の寄宿生の暮らしをイメージできることでしょう。

 

サマルカンド – 文化交差路

サマルカンド - 文化交差路サマルカンド - 文化交差路

photo by Francisco Anzola

サマルカンド - 文化交差路

サマルカンド - 文化交差路

photo by Fulvio Spada

サマルカンド - 文化交差路

サマルカンド - 文化交差路

photo by Ainis

中央アジアで最も美しい都と言われるサマルカンドは、シルクロードのオアシス都市として栄えました。「青の都」との別名を持つとおり、建築物の装飾に使用された美しい青のタイルと、ステップ気候から地中海性気候への移行部分が魅せる特有の抜けるような真っ青な空が印象的です。

中でも一際青い屋根が美しいビビハニム・モスクは中央アジア最大の規模を誇ります。

 

最後に一言

「イスラム教」というワードだけで「なんだか怖そう」というイメージを持たれがちですが、実際はまったくの逆で、むしろ人々のあまりの親切さに感動すら覚えるほど!本記事では、それを一番伝えたかったです。

百聞は一見に如かず。”モノ”と”ヒト”との交差点、文明のるつぼ「ウズベキスタン」に是非とも訪れてみてください!

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