サワディーカー!TABIPPOデザイナーのさちです。世界で行ってみたいところがたくさんあるのですが、その中のひとつがタイのチェンマイで11月に開催されるコムローイ。

いつか行ってみたい!ゆっくりと夜空に舞い上がるオレンジ色のランタンを見上げたい!と思っていましたが、そんな夢が叶ったのは去年のこと。旦那の弟がタイで仕事をすることになり、このタイミングで行っておこう!と家族4人で行くことにしました。



3歳の息子と1歳の娘を連れて7時間のフライトは長丁場なので、空港のキッズスペースでたっぷり遊んでから機内へ。

まだ小さいので、大きくなったらタイへ行った記憶はほとんど忘れているかもしれません。でも、海外に行った経験やうっすら残る記憶は、きっと好奇心や興味の幅が世界に向きやすいのではないかと思っています。

子供の目線から見るタイの景色



タイへ到着!空港から宿へタクシーで向かう中、息子が3人乗りで子供も乗っているバイクを見つけて、「みて!たくさんのってるよ。こどもものっていいの?」と聞いてきたのがとても印象的でした。

日本とは違うことをすぐに発見して疑問をもつ。日本でもできることだけど、海外だとそういった発見がしやすくて子供にもすごく刺激的なんじゃないかなと思います。



乗り合いトラックのソンテウを貸し切った時も、よく外が見えるので、子どもたちは街中の様子をじっくりと眺めていました。

日本では体全体で風を感じて車に乗ることは中々ないので、いつもと違った雰囲気を体感させてあげられるのも嬉しいもの。がたがたと揺れる道のりもふたりとも楽しそうでした。



初めての象乗り体験



チェンマイは、おしゃれなカフェがたくさんあることでも有名ですが、子供たちが楽しめる場所へ行こうと思い、象に乗れるメーサーエレファントキャンプへ行きました。行く場所などは事前に調べることが多いのですが、迷子になった時のことを考えてグローバルWiFiも借りていったので安心。



たくさんの象を見れるこの場所では、象が絵を書いたりサッカーをするなど、エレファントショーが行われます。

そしてタイに行ったら体験したかったことのひとつが象乗り体験!今まで見たことあるのは、遠く離れたところでのんびりしている動物園の象たち。こんなに間近で活発な象は初めてなので、2人ともびっくりして怖そうでした。

不安げだったのですが、いざ乗ってみよう!となると怖がらずに乗ることができて、特にお兄ちゃんは「ぞうさんたかいね〜」とどしんどしんと揺れる大きな背中を楽しんでいました。



人に慣れている象たちなので記念写真も撮らせてもらいました。象からのキスは力強くて鼻息が荒いので、大人でもびっくりするほど。普段触ることができないので、なでてみると肌はざらっと固く、はえている毛は案外硬い。私にとっても、いい体験になりました。

子供にも美味しいタイ料理



夜はチェンマイナイトバザールへ。入り口に色とりどりの装飾があり、たくさんの人が撮影をしていました。子どもたちも、なんだこれと興味津々。

中へ進んでいくと出店がずらっと並んでいて、タイパンツやTシャツ、アクセサリーやかばんなども販売していました。途中にごはん屋さんが並ぶ場所があったので、そこで夜ご飯を食べることに。



パッタイやチャーハン、鶏の串焼きなどを注文して、子どもたちもぱくぱくと食べていました。安くて美味しいお店が多いので、色々注文してみんなでシェアして食べられるのも屋台のいいところ。私も大好きなタイ料理をたっぷり味わいました。



鶏肉にかぶりついてる娘の食べっぷりもよかったです。とってもワイルド。



帰り際には、カラフルで可愛い手まりを気に入り、自分へのお土産として買って帰りました。それほんとにその後遊ぶの?と親としては疑いながらも、まぁ可愛いし気に入ったならいいかなと、海外ではお財布の紐がゆるくなりがちなので注意しなくてはいけません。

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コムローイへ出発



そしていよいよ楽しみにしていたコムローイ祭へ!日本人向けのツアーを予約していたため、お昼ごはんを食べてから集合場所のホテルへ向かいました。

お昼にはチェンマイに来たら食べたいと思っていたカオソーイのあるお店を選びました。ココナッツミルクのカレースープに麺が入っていて、その上にカリカリの揚げ麺がのっている料理。甘辛いスープと麺が美味しくて、今でもまた食べたいなと思うほど絶品でした!



子どもたちはタイティーが気に入って、ごくごく!独特な甘さがやみつきになっちゃう。私も大好きなので、帰りに空港でお土産にも買って帰りました。

ホテルに到着すると、紅茶とミニケーキでお出迎え。注意事項や現地での流れを丁寧に説明してくださり、日本語を勉強しているタイの学生さんがグループごとにガイドをしてくれるのでとても助かりました。

夜空一面のオレンジランタン



ホテルから約1時間半バンに乗ってコムローイ祭が開催される会場へ移動。コムローイ祭は複数箇所で開催されており、今回私たちが参加したのはイーペン・ランナー・インターナショナルというイベントです。

まだ明るいうちに到着し、フォトスポットが設置されていたり、飲み物やドリンクが購入できる屋台も並んでいたので、まずはそこで夜ご飯タイム。その後、椅子がずらっと並べられたランタン上げをする場所へ歩いて向かい、最初はタイの伝統的なダンスを見たり瞑想の時間がありました。



子どもたちは飽きてしまっていたのですが、ようやく火を灯す時間になると2人の表情ががらりと変わります。一体今から何が始まるんだろう?といった緊張した顔つき。どんどんオレンジ色の光に囲まれていき、自分たちのランタンにも火をつけると、不思議そうに中を覗き込んでいました。



ランタンの中に熱がたまるのを会場全員で待ちます。3!2!1!の掛け声とともに一気に手を離すと、ゆっくりと舞い上がっていき真っ暗な空がオレンジ色に染まっていきます。



上がっていく瞬間、ぶわっと鳥肌が立ちました。



あぁ、すごくすごくきれい。おしゃべりな子どもたちも、この時はキラキラと舞い上がるランタンに釘付けでした。



上の方へ飛んでいくと、ドーーン!と大きな花火がいくつも打ち上がりました。会場のテンションも上がり、高揚した気持ちが抑えきれず、ずっと心拍数が高かった気がします。



こんなに素敵な光景を家族そろって見ることができて幸せだなあと感じた瞬間でした。

もう一度見たい絶景



遅くまでやっていたこともあり、エネルギーをたくさん使った2人は帰り道にはぐっすり眠っていました。子どもたちはもちろん、大人の私たちにとってすごく貴重な時間で、いつか見たい絶景から、もう一度見たい絶景に変わりました。

帰国してからも、コムローイ見たんだよ!と保育園の先生に嬉しそうに伝えたり、白い洗濯カゴを持ってコムローイだよ。とランタン上げをする真似をしていました。記憶はどんどん薄くなってしまうかもしれないけど、写真を見ながら家族で話をすることで、少しは覚えていてくれるかもしれない。

ひとり旅ができるくらい大きくなった時に、この時のことを思い出して、またあの景色を見たいと海外へ興味を持ち飛び立っていってくれたらと思っています。

All photos by Sachiyo Koizume

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