シンガポールのアナーキーな若者たちが始めたストリートブラント「YOUTHS IN BALACLAVA」。彼らのファッションには、レザージャケットなどのCBGBパンク、ジーンズやワークパンツなどのスケートパンクの要素が取り入れられています。

ただし、70年代に憧れ、当時のパンク・ファッションをそっくりそのまま真似ているのかといえば、それはちょっと違うみたい。

彼らがリスペクトしているのは、パンクの精神。というのも、シンガポールは超がつくほどエリート主義社会。

そんなエリート思想はファッション業界にもはびこっていました。そこに疑問を投げかけたのが「」のクリエイティブ・ディレクター、Taufyq。「社会が受け入れるスタイルじゃなく、おまえ自身のスタイルを身につけろ。今こそ変化の時だ」と謳い、その思いをファッションで体現する姿は、まさにパンクそのもの。

・フォトグラファーのビル・カニンガムは「ファッションは毎日の生活を生き抜くための鎧だ」という名言を残しています。「」のファッションは、彼らがエリート主義の社会と戦うための鎧なのかもしれません。

もっと見る