皆さんはパキスタンと聞くと、どんなことを思い浮かべますか?紛争やテロといったネガティブな印象をもっている人が多いのではないでしょうか?自分も行くまではそうでした。

しかし2018年6月に訪れた際に、自分がもっていたイメージとはまったく違うことに驚き、嬉しくなりました。今回は自分が感じた今のパキスタンの姿を伝えられたらと思います。

はなるい
大学卒業後の2006年に、3ヶ月間タイの田舎にある孤児院施設でボランティアをしたのが、海外に興味をもったきっかけです。帰国後に学童保育士や特別支援学校の教師として勤務しました。バックパッカーとして世界3周目の途上で、2019年2月現在で訪問116カ国です。

パキスタンの中で訪れた都市とルート、移動方法

photo by Rui Hanada

インドのアムリトサルから陸路で国境を越えて、ラホールに着きました。その後はバスで首都近くのラワルピンディを経由し、北部ギルギットへ。そこからはカラコルムハイウェイと呼ばれる世界で一番高い場所にある国境をまたいだ舗装道路をシェアタクシーでフンザ地方のカリマバードへ向かいました。

宿で仲良くなったパキスタン人に国境の町スストまで乗せてもらい、国際バスで中国のタシクルガンへと抜けました。

photo by Rui Hanada

道中は、古代文明発祥の地として知られるインダス川がすぐそばを流れていたり、ヒマラヤ山脈西部の7000メートル級の山が連なっていたりして壮観でした。

 

パキスタンでのエピソード(人とのエピソード)

photo by Rui Hanada

パキスタンは何と言っても人の良さにつきます! もちろん中には騙そうとする人もいますが、ほとんどの人は無邪気で人懐っこく、外国人の姿を見るなり駆け寄ってきて会話が始まります。

「どこから来た?」「ジャパンか。トヨタ、グッドだ」「一緒に写真を撮ろう」など、自分の話したいことを矢継ぎ早に伝えると、「シーユー」といって去っていきます。これが場所によっては5分おきに繰り返されるから大変!

最初はスーパースターになったようで悪い気もしないのですが、ちょっと買い物に行きたいという時に捕まるとアウトです。いつまでたっても進めず、結局お店が閉まってしまったことがありました(笑)

 

パキスタンのエピソード(場所のエピソード)

photo by Rui Hanada

ラホールの遺跡めぐりをしていた時のこと。6月のラホールはこれでもかというくらいに暑く、毎日40度越えは当たり前で、外を歩くのも10分経ったら日陰で休まないと動けなくなるほどでした。

そんな折、中庭で大人たちの楽しそうな声が聞こえ、見てみると消火栓のバルブを勝手に開けて、水を噴水のように出して遊んでいるではありませんか。

photo by Rui Hanada

最初は呆気にとられていたものの、照りつける暑さにいてもたってもいられず、「入れてー!」と輪の中に入っていきました。来るものは拒まずのパキスタン人。「ジャパニ、カムカム」と放水の一番激しいところに押し込み冷たい水を思いっきり浴びました。その気持ちよかったこと!

そんな様子を携帯カメラで撮ってキャッキャしているパキスタン人がとても愛おしく思えました。30分くらい楽しんだ後、びしょ濡れの民族衣装を絞りながら、「また遊ぼうなー」と颯爽と去っていきました。

 

知っておくべきキーワードは「季節」

photo by Rui Hanada

旅行する上で大事なのは「季節」です。自分の旅した6月は暑期に当たり、ラホールでは毎日40度を越え、日中は15分も外を歩くと干からびそうになり、観光どころではありませんでした。

またイスラム教の断食の期間にも重なり、日中は食べるところが見つからず、本当に苦労しました。逆に北部のフンザや中国との国境フンジュラブ峠は、冬の間は雪で閉ざされて通行止めになるので、夏を中心とした期間しか通過することができません。

自分がどういったルートを組むかで旅行の季節を考えた方がいいと思います。

 

パキスタン旅行を楽しむためのアドバイス

photo by Rui Hanada

人と関わることを、いかに楽しむかではないでしょうか。日本に比べて距離感が近いので、戸惑ったり、しつこさにゲンナリしてしまうかもしれません。

でもそれは彼らが外国人に、特に日本人に興味を示しているということなのです。急ぐ足を止めて彼らとのお喋りをぜひ楽しんでください。きっと旅行を終える頃には、パキスタンの友だちとの写真でいっぱいになっていると思いますよ。

ただし女性旅行者の場合はドサクサに紛れてナンパやセクハラを受けることもあるようなので、ある程度の距離感を保ち、嫌なことはハッキリ断った方が結果的に楽しめるでしょう。

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パキスタンの治安

photo by Rui Hanada

残念なことに、テロや紛争のイメージがつきまとうパキスタン。自分も行くまではどんなに怖いところなんだろうとビクビクしていました。

実際に入ってみると持っていたイメージと真逆で、平和で笑顔に溢れた世界でした。ただし隣国との紛争や政情不安によるテロも起こりうるので、外務省のページを見たり、現地の人に聞くなりして最新の情報を手に入れた方がよいでしょう。

 

パキスタンの物価

photo by Rui Hanada

物価は隣国インドと同じか、やや安く感じました。商店での買い物もボッタくられることもなく、スムーズに(外国人は目立つので、ものすごく見られますが…)買い物できました。

ただし宿はインドほど旅行者がいないので選べる選択肢は少なく、結果少し高めです。

 

パキスタンの美味しかった料理や食べ物

photo by Rui Hanada

カレーやチキングリルといった主食系も美味しいのですが、自分が一押しなのはスイーツです。トロットロの搾りたてマンゴージュースは、果物がそのまま喉に流れこんでくるようで至福の時が味わえます。

photo by Rui Hanada

またラホールに滞在していた時、アイスクリームで有名な店を訪れてピスタチオアイスを頼みました。口に運ぶと…これがピスタチオ⁉︎ 濃厚でコクがあり、甘さもあるけれど、食べやすい!日本にいる時には経験できなかった感激する味でした。

イスラム教徒が多い国はアルコールが飲めない分、飲み物と甘いものにこだわると聞きましたが、パキスタンはまさにその代表なのかもしれませんね。

 

パキスタンのエンターテイメントやアクティビティ

photo by Rui Hanada

時間があれば、ぜひとも北部のフンザまで足を運んでトレッキングをすることをオススメします。バックパッカーの間では桃源郷ともささやかれるフンザ。

渓谷を流れる川のそばには緑の木々が広がり、その奥には切り立った岩山、そして頂には雲の合間から降り積もった雪が垣間見えます。数時間からテントを運んで数日行う本格的なものまで、体力や日程に合わせて色々なコースがあります。

photo by Rui Hanada

そのどれもが雄大なヒマラヤ山脈や氷河を間近に見ることができるので、一生の思い出になるのではないでしょうか。

 

パキスタンのナイトライフ

photo by Rui Hanada

5、6、7月は酷暑期のため、場所によっては日中45度に達することもあり、日中は歩いている人もまばらです。その分夕方以降は人が街に出てご飯を食べたり、ミニ遊園地で遊んだりと賑わっていました。

おそらく他の時期でもある程度の施設は揃っているかと思います。ただイスラム教徒が多い国なので、お酒を外で大っぴらに飲むことはできません。

外国人や一部のムスリムのためにお酒を売っている場所もあるみたいなので、何がなんでも飲みたい! という方は探してみてくださいね。

 

パキスタンのお土産

photo by Rui Hanada

もし服に興味があれば、民族衣装がいいかもしれません。女性の華やかなサリーやパンジャービードレスのみならず、パキスタンはインド以上に男性の民族衣装の着用率が高いんです。その名もサルワール•カミーズ。

ゆったりとしたズボンとシャツで暑い季節でも涼しく過ごせるようです。シンプルなものからゴージャスなものまであるので、町行く男子の衣装を見ながらお気に入りのデザインを見つけ、一着仕立ててみるのがオススメ。一層友だちが増えること請け合いです。

 

パキスタンのビザ

入国にあたってはビザが必要です。在日本パキスタン大使館に行き、ビザを取得しましょう。観光ビザなら2018年時点で申請書類に不備がなければ翌日発行、値段も100円(!)と破格でした。

ビザの申請にかかる情報は変わりやすいので、もし旅行の予定が決まったら取得方法を調べて、早めに申請することをオススメします。

 

パキスタンの基本情報(首都、通貨、言語、宗教、時間帯など)

首都:イスラマバード
通貨:パキスタン・ルピー
言語:ウルドゥー語、英語
面積:79.6万平方キロメートル
人口:2億777万人
宗教:イスラム教
時間帯:日本より-4時間
気候:温帯夏雨気候

 

パキスタンへの行き方(日本から行った場合)

日本からの直行便を利用、もしくはバンコクで乗り継ぎ。

 

パキスタンにある有名な世界遺産

ラホールの城塞とシャーリマール庭園

ラホールの城塞とシャーリマール庭園ラホールの城塞とシャーリマール庭園

photo by U.S. Embassy Pakistan

ラホールの城塞はムガル帝国のアクバルによって建築されたもので、6万人もの人が一度に礼拝できる巨大なバードシャーヒ・モスクをはじめ、真珠モスクと呼ばれるモティ・マスジドなどが有名です。

シャーリマール庭園はシャー・ジャハーンによって建設されたペルシア様式の庭園で、城塞と共にムガル帝国の繁栄を偲ばせるものとして世界遺産に登録されました。

 

最後に一言

photo by Rui Hanada

隣国インドがバックパッカーで溢れかえっているのに対して、イメージのせいで今は旅行者がそれほど多くはないパキスタン。ハッキリ言って「もったいない!」と思います。

ヒマラヤに連なる雄大な自然に、どこまでも人懐っこい人々は、今まで旅をしてきた国の中でも上位に入るくらい過ごしやすく感じました。記事を読んでもし興味を持ったならば、ぜひカメラと自撮り棒を携えてパキスタンを訪れてみてくださいね。

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