モンゴルの大平原、グランピングで楽しむ短い夏の遊牧民の生活!

大平原にすむ遊牧民の国モンゴル。その首都ウランバートルへは東京から直行便で6時間。ベトナムへ行く程度の気軽さで到着します。モンゴルの短い夏の終わりに、大平原でグランピングしました。
ウランバートルから大平原へ移動し、遊牧民のテント「ゲル」に宿泊。遊牧民の生活と、羊料理の数々、モンゴリアの古都カラコルムなど、日本や東アジアの国々とは全く違う文化を体験できる旅です。チンギス・ハーンが率いたモンゴリアの繁栄に思いをはせながらも、日本、特に東京では忘れがちな、自然とともに生きることの豊かさとすがすがしさを実感できますよ。

div#toc_container:not(.paging_toc) {display: none !important}

道の安全を祈る神様の像に見送られて大平原のゲルへ

モンゴルの大平原、グランピングで楽しむ短い夏の遊牧民の生活!

現在MIATモンゴル航空が成田から週に数便、ウランバートルのチンギス・ハーン空港へ夕刻発で運行しています。夜遅めにホテルに入り、二日目からモンゴルの平原へ。民間人が旅に利用する電車やバスはあまり発達していないので、手配した車での移動です。平原を一直線に走る幹線道路をひたすら走ります。道の傍らには風に向かっているような姿勢の道祖神が旅の安全を祈ってくれています。そしてさらに未舗装の道をすすみ、最後には道とは言えないような、わだちの痕跡を追います。

モンゴルの大平原、グランピングで楽しむ短い夏の遊牧民の生活!

車に乗って6時間ほどで、ゲルが立ち並ぶ宿泊施設に到着。見渡す限りの平原には、吹き渡る風と、太陽と空、馬や羊、そして人間が数名。ただただ広大な自然のど真ん中で、何にもないような、やっぱりたくさんあるような、不思議な気分になりました。日本の約4倍の面積に300万人の人々が、なんと7300万頭を超える家畜と暮らしています。

大平原の自然と遊牧民の生活を楽しむ

モンゴルの大平原、グランピングで楽しむ短い夏の遊牧民の生活!

平原では、馬やラクダの乗り方を教えてもらったり、遊牧民が住んでいるゲルを訪ねたり、人懐っこい遊牧民のおじさんと相撲をとったり。そして、夜になれば夏でもストーブで薪を焚いて暖を取り、外に出れば満天の星空に圧倒されます。到着早々、時間をもてあそんでしまうのではないかと思いましたが、ゆったりとした時間の流れに身をまかせれば、だんだんモンゴルの生活に慣れてきます。現地の遊牧民のゲルでは、遊牧民の家族と一緒に、衛星放送の日本の大相撲を観戦。聞けば、みんな大相撲の大ファンで、夏の夕方3時(日本時間の4時)には一度家に帰ってモンゴルの力士を応援するとのことでした。

.adblock_rectangle {
display: inline-block;
margin: 0px auto;
}

もっと見る

div#toc_container:not(.paging_toc) {display: none !important}

モンゴル帝国の栄華をしのぶ

モンゴルの大平原、グランピングで楽しむ短い夏の遊牧民の生活!

カラコルムはモンゴル帝国の遺跡です。その全盛期には東はユーラシア大陸の日本海岸から、西はヨーロッパの一部までを支配したモンゴル。13世紀以降、カラコルムはその首都として栄えた都市で、その後に荒廃し忘れ去られたのですが、20世紀には宮殿が発掘され、調査が進みました。この地から、チンギス・ハーンが広大な大モンゴルを治めていただと思うと、当時も同じように風が吹いていたのだろうと、悠久の歴史に思いをはせたのでした。

毎食のように羊・羊・羊!

モンゴルの大平原、グランピングで楽しむ短い夏の遊牧民の生活!

ゲルで食べる料理は、ほぼすべてが羊の料理。羊のスープ、羊のおかゆ、羊のパスタなどなど。それに、羊のミルクティーやバターを溶かしたお茶も。羊が苦手な人にはきついかもしれませんが、羊好きには最高です。

9月には初雪が舞うこともあるモンゴルの大平原。大自然と共に生きる人たちとその生活を体験するなら、5月に始まる夏がおすすめです。

[All photos by Atsushi Ishiguro]



.adblock_rectangle {
display: inline-block;
margin: 0px auto;
}

もっと見る