新・世界七不思議「ペトラ遺跡」を含む、「ヨルダン」の世界遺産まとめ
北海道ほどの国土に、驚くほど豊かな自然と歴史を持つヨルダン。世界一周の際に、エジプトを経由して訪れました。あえて言うなら、「インディージョーンズのモデルになった遺跡のある国」というイメージぐらいしかなかったのですが、行ってみてびっくり。
首都アンマンを起点に、死海、ペトラ、ワディ・ラムと旅行した中で、たくさんの出会いがありました。慣れているのか、旅行者を見つけると積極的に話しかける一方で、客引きや押し売りは少なく話しやすかったです。今回は、ペトラ遺跡やワディ・ラムをはじめとした、ヨルダンの世界遺産を紹介します。
*編集部追記
2015年に公開した記事に世界遺産を加筆しました。(2018/02/06)
ペトラ
新・世界七不思議の一つでもあるぺトラは渓谷に広がる古代都市です。立地の良さから、古来より交易の要衝の地であり、砂漠を移動するキャラバン隊の中継基地でもありました。
紀元前1200年頃よりエドム人が住んでいたと考えられているこの地は、後に古代ナバテア人の有力都市として栄え、ローマに支配された頃にローマ風の建築物が建築されたと考えられています。
ワディ・ラム保護区
狭く入り組んだ渓谷や岩石でできたアーチ、大きな洞窟や崖など、砂漠の中に様々な景観を見ることができるこの一帯には、1万2000年にも及ぶ人類の生活の歴史を知る手がかりになる考古学的遺産群があります。
およそ2万5000にも及ぶ彫刻と2万もの碑文が組み合わされて描かれた壁画などがあり、自然と遺跡両方の価値が評価され、2011年に複合遺産として世界遺産に登録されました。
アムラ城
8世紀初めに、ウマイヤ朝の離宮としてキャラバンサライの跡に建築されたものです。その後増改築が重ねられ、現在の外観はドーム型の屋根があり、中には4人の支配者とも思われるフレスコ画が描かれた謁見の間や、サウナなどを備えた浴場施設などがあります。
イスラム帝国以降の浴場施設としては最古のものの一つです。1985年に世界文化遺産に登録されました。
ウム・エル・ラサス(キャストロ・メファ)
3世紀末のローマ軍の駐屯地として建てられたのが始まりの遺跡で、ローマ時代、ビザンチン時代、イスラム時代初期までの都市遺構が発見されています。中でも聖ステファン聖堂では良い保存状態のモザイク画が見つかっており、貴重な史料とされているほか、周辺には軍事施設の遺構や農業施設の跡も見つかっています。2004年に世界文化遺産に登録されました。
アル=マグタス
2015年に世界遺産リストに登録された考古遺跡。洗礼者ヨハネによって、イエスが洗礼を受けた場所として信仰されています。
アル=マグタスは、聖エリヤの丘と教会や遺構が残るヨルダン川沿いの地域の、2つの地域を含んでいます。
まとめ
いかがだったでしょうか。ヨルダンは国土が小さいため、5~6日あれば主要な観光地は巡ることができます。特におすすめはアンマン→ペトラ→ワディラムのルートで、それぞれ乗り合いバスで接続されています。
ヨルダン国内の治安に関しては中東諸国では比較的安定していると言われていますが、旅行の際は事前に情報を収集し、旅行中も危険なエリアや夜間の外出を控える、などの対策は必須です。
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