冬の神津島。”目の前のことに向き合う時間”を堪能する親子ふたり旅
こんにちは。TABIPPOデザイナーのSachiyoです。突然ですが、みなさん最近ゆっくりと過ごす時間を取れていますか?毎日の仕事や育児に家事など、日々やることがあって中々落ち着いた時間を過ごすのって難しいですよね。
私も時間ができたら旅行に行きたい、自分の好きなことをもっとやりたいなと思っていたのですが、「いつか時間のできた時に……」なんて思っていたら、気づいたら月が変わってる日々でした。
そんなある日、神津島で宿を経営している友達から「さっちゃん神津島へ遊びに来ない?」と誘ってもらったのをきっかけに行くことに。
実は神津島は東京都。今までも何度も行きたいなあと思っていたのですが、家族の休みが合わなかったり、仕事が忙しかったりと行けていませんでした。
行ってみると、「もっと早く遊びに行ったら良かったな」と後悔するくらい、すてきな島。
ゆっくりと時間が流れる冬の神津島で、娘との2人旅は“目の前のことに向き合える大切な時間”になりました。
大型船で寝ながら神津島へ出発
神津島へは、船と飛行機で行くことができます。大型船で12時間かかるので、東京の離島だというのに結構遠いなぁ……と思っていました。
この遠さも行けてなかった理由のひとつなのですが、よく調べてみると思っていたよりもシンプル。行きは夜初の大型船で寝ながら向かい、朝起きると島へ到着。
帰りは飛行機で45分ほどで調布飛行場に辿り着きます。金曜日の夜出発して日曜日に帰って来れるので、週末行くのにもすごく良い場所。
天候により欠航することもあるのですが、ジェット船もあるので予算や時間に合わせて行き方を選べぶことができるのも魅力。

竹芝桟橋から出る、『さるびあ丸』に乗って、いざ神津島へ出発!私が予約したのは仕切りのある2段ベッドの席。

自分のベッドを確認してパジャマに着替えると、朝ごはん用に買っていたメロンパンを頬張り出す娘。普段なら「寝る前にパンなんて食べません!」となるところ、旅だとこうしたことも、たまにはいいよね、と楽しめます。

目が覚めてから、デッキへ上がると潮風は冷たいけれど空気が澄んでいて心地良い。揺れる波や遠くを眺めて、到着までの時間を楽しむのも良い時間でした。
予定がないことを楽しむ

大型船に揺られること12時間、ようやく神津島へ到着。広がるのは透明度の高い美しい海!青色のグラーデーションがすごく綺麗でテンションが一気に上がります。

冬なので海には入れなかったのですが、それでもこの透明度の高い海を見ながら砂浜を散歩するのは至福の時間。
夏に海水浴を楽しみに来るのも最高ですが、人が少ない冬に海を独り占めできるのも良かったです。娘は宿でお借りした虫かごにシーグラスや貝殻を集めるのに夢中でした。

お昼はアジフライランチ。やっぱり海のそばで食べるお魚はおいしい。ちなみにお昼の時間を過ぎてしまうとランチのお店がほとんど閉まってしまうので、要注意です。


ご飯の後は、島の反対側へ行ってみることに。もちろんこっち側の海も美しい。海綺麗だね〜と眺めていたら、疲れた〜抱っこ〜!とぐずる娘の相手も今日は笑って過ごせます。
次に予定が詰まっていないので、子どもに笑顔で接することができたり、娘の気が済むまで砂浜で遊んだりできるのも、急がない旅を選んだおかげだなと思います。
これが一人旅や友達やカップルの旅であっても、せかせかしないで気が向くままに行動ができる旅って貴重なのではないでしょうか。たまにはこうしてゆっくりと目の前のものを思う存分感じるのも心が満たされますね。


のんびりと過ごしていたらそろそろ太陽が沈む時間。島を一望できる『ありま展望台』へ。ゆっくりと海へと沈む太陽を見ていると、「今日は一日楽しかったね」と微笑みたくなる雰囲気に包まれます。
このサンセットタイムも贅沢なひとときでした。

満点の星空を満喫できる宿

夜は「神津島に遊びにおいで」と声かけてくれた友達のお宿『みんなの別荘ファミリア』に宿泊。
宿のフリした仲間作りやさん”をコンセプトにしていて、オーナー夫婦がとっても気さくにお出迎え。リゾートや旅館では味わえない、話に花が咲く心地良い空間を楽しむことができます。
そしてここファミリアでは、天体望遠鏡を使った星空観察ができるのです!今回はそのお披露目のタイミングにお邪魔しました。
しかも神津島は、星空保護区に認定されているので、暗い夜空には満点の星だけでなく、天体望遠鏡を使って月面や惑星の色も楽しむことができるのです。
(天候や時期によっては観察できないタイミングもあるので、ファミリアで天体観測を楽しみたい方はぜひお問い合わせしてみてください。)

ファミリアのベランダへ一歩足を踏み入れれば、もうそこには宇宙が広がっています。上を見上げるとキラキラと星たちが輝き、うっとりと見惚れてしまうほど。
ハンモックチェアもあるので、寝っ転がってゆったりと夜空を眺めながらのおしゃべりは格別でした。

長く外にいるとどうしても寒くなってしまうのですが、部屋に戻り中にいながらも天体望遠鏡で映した月面を見ることもできます。
プロジェクターで大きく投影してくれるので、子どもが月をタッチする貴重な瞬間も写真に撮れちゃいますよ。

子どもがいると眠くなってしまったり寒さを大人より気にする必要があるので、こうして宿内で天体観測を楽しめるのは子連れにとってもすごくありがたかったです。
のんびりした時間を楽しむ冬の神津島

少し夜更かしをして星空を楽しんだ次の日に待っているのは、オーナー手作りの朝食。美味しい焼き立てパンと挽きたてのコーヒーをいただきながら、同じ日に泊まった人たちと少しおしゃべりを楽しんで、船の時間までまた海へシーグラスを拾いに行ってきました。
「こんな形のもあるね!これは色が違うよ!」と何かに追われることのなくゆっくりと子どもとコミュニケーションをとる時間は、自分にとっても良い時間を過ごせてるなぁ……と感じました。

今回私たちは時間に余裕があったので、帰りも船で東京へ。船に乗り込んで甲板へ行くと「またね〜!」と手を振ってくれるオーナー夫婦。
名残惜しさを感じながらも、また夏には海を、冬には“目の前のことを楽しむという贅沢”を味わいに来るね〜!と思いながら手を振りかえしていました。

みなさんもぜひ、夏前の人が増える時期にも、ぜひゆったりとした時間と星空を楽しみに神津島に遊びに行ってみてくださいね。
・名称:みんなの別荘ファミリア
・住所:東京都神津島村1005
・地図: ・アクセス:神津島前浜港より徒歩10分港、空港からの無料送迎あり (※前日までに要予約)
・駐車場:有り(1台)
・オリジナルサービス:天体望遠鏡や双眼鏡使った宿泊体験「ファミリアプラネット」温泉無料送迎、未就学児添い寝無料、現地での詳しい観光案内など
・公式サイトURL:https://www.familia-family.club
【神津島までのアクセス】
・ジェット船/竹芝桟橋から3時間半、大型船/竹芝桟橋から12時間、プロペラ機/調布飛行場から40分