見た目には分かりにくいけれど、障害や難病を抱え、配慮や援助を必要としている人たちがいます。「辛い、しんどい」声に出せず、我慢している人も。けれど、こちらから声をかけることって、正直ちょっと勇気がいること。

見た目には分かりにくい配慮・援助が必要な人のメッセージマーク

内部障害や難病を抱えている人や、義足や人工関節を使用する人たち、あるいは妊娠初期の女性。配慮やサポートが必要なことがあっても、見た目には分かりにくい。そんな人たちの「ヘルプ」に周囲が気づいてあげることができれば。サポートが必要なことを、知ってもらうためのマーク。それが、東京都が2012年10月から配布を始めた、この「」です。

都は当初、都営地下鉄大江戸線の各駅での配布と、車両内の優先席にステッカーの表示を行い、普及を呼びかけました。2013年7月には都営地下鉄全線、都営バスへと拡大。2014年10月からは、民間企業への働きかけも実施してきました。同年12月には、NEC(日本電気株式会社)が、以後も複数の企業が官民連携を発表するなど、着実に普及促進の流れはあるようです。

全国に広がる「ヘルプ」のしるし

きっと、どこかで目にしているのかもしれないヘルプマーク。けれど、その意味するところを理解しなければ、結局は何の解決にもなりません。

都から始まったヘルプマークですが、これに類似するマークとして既に大阪府高槻市では、独自に「ハート・プラスマーク」を導入。また、京都府も2016年からヘルプマークの導入をスタートさせました。

2017年6月現在、導入されている府県は、京都府、和歌山県、徳島県、青森県、奈良県、神奈川県、滋賀県、大阪府。優しさや思いやりのしるしが、全国に広がりつつあるのって、ちょっといいニュースですよね。

ヘルプマークについてより詳しく知りたい人は、こちらをご覧ください。

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