「OMO5東京大塚」がくれたのはただの宿泊先ではなく、旅そのもの。都内の星野リゾートでアットホームな息抜きを。
こんにちは、TABIPPO編集部のあかねです。
皆さんは、星野リゾートが展開する「OMO(おも)」というホテルをご存知でしょうか。”街を楽しむという視点”から旅のテンションをあげてくれる、新しい宿泊体験ができるホテルです。
そのOMOでは、昨今の不安なニュースや外出自粛で日々ストレスを感じている人に向けた、心も身体もリフレッシュできる宿泊プランがたくさん用意されています。
今回わたしも癒しを求めて、都内にある「星野リゾート OMO5東京大塚」へ行ってきました!
「OMO5東京大塚」のある、大塚という街
JR山手線大塚駅北口から徒歩1分の場所にある「OMO5東京大塚」。
付近は、都内で数少ない路面電車・都営荒川線が走るなど、なんだか懐かしさ漂うレトロな雰囲気。昔ながらの商店街もあります。
実はこの大塚は、池袋まで徒歩圏内だったりと交通の利便性も最高の環境。でも、少し駅前から離れるだけですぐに落ち着いた雰囲気になるんです。
繁華街でありながら、静かで下町風情に溢れた街並みは、どこか懐かしさすら感じさせてくれます。
街中を抜けて、ホテルへ
その日の外の天気は残念ながら雨。軒先から零れる雨を横目に、まだ見ぬ星野リゾートへワクワクしながら街中を抜けていきます。
しばらく歩いて目に入ってきたのは、シックでかっこいい立派な外観のホテル。それでいて不思議と大塚の街に馴染んでいて、重厚なデザインにはどこか威厳すら感じられるほど!
早速中に入って、エレベーターで向かった4階のロビーはフロントやラウンジ、カフェが入り混じったパブリックスペース。
街の人の行き交いが見える開放的なロビーラウンジは、ホテルに滞在する人に限らず誰もが、時間を問わずカジュアルに利用できる空間になっているんだそう。
「そのクッキー、かわいいですよね!」カフェカウンターのガラス越しに綺麗に陳列された商品に目を引かれていると、女性スタッフさんが声をかけてくれました。
「これがご近所のお菓子屋さんの手作りで、これがクラフトビールで。」一切気を張ることのない会話をしてくださるおかげで、到着して5分も経たないうちにアットホームな雰囲気に。
ちょっと緊張するくらい憧れていた「星野リゾート」がなんだか身近で、あったかい…!心もほぐれて、滞在の楽しみ度が倍増しました。
チェックインは、全自動のチェックイン機に情報を入力するだけのかんたんな作業で完了!検温とアルコール消毒で、感染症対策もバッチリ。
めんどうなチェックイン作業をすぐ終わらせられるので、ホテルに到着したときのワクワクした気持ちのまま、お部屋へ向かうことができます。
まるで秘密基地!「YAGURA Room」に宿泊
案内されたのは「YAGURA Room」という櫓(やぐら)風のお部屋。息苦しさを感じることのないように、窓や天井の高さがもたらす空間の広がりに着目したデザインだそう。
確かに広々していて心もすっきり、気持ちいい〜!
畳張りのフロアから階段を上がると、ヒノキ材を用いた「やぐら寝台」が現れます。ベッドがロフト上にある間取りなので、自分が寝るまでベッドがパリっと綺麗なのは嬉しいポイント。
お部屋の奥には大塚の街の景色が一望できる大きな窓が!雨の情緒も手伝って、時間帯によって表情を変えていく街の様子を思いっきり堪能することができました。
旅のテンションをそのままキープできる、たくさんの仕掛けが詰まったお部屋はまるで秘密基地。滞在中の楽しみが尽きることはありません。
コロナ疲れはOMOで心置きなく泣いて吹き飛ばそう。「涙活プラン」を体験
「OMO5東京大塚」にはいくつかの宿泊プランがありますが、今回は「お泊まりカフェ涙活ステイプラン」というプランを利用しました。
涙活というのは最近注目されているリフレッシュ方法で、能動的に涙を流して心のデトックスをすること。短い時間でも涙を流すことでストレス解消につながり、ステイホームが推奨される情勢下で改めて注目されたそう。
泣いたらすっきりした!なんて経験、皆さんもあるのでは?
“自粛疲れでストレスが溜まっている人も、星野リゾートで心置きなく泣いてリフレッシュ。” そんなおちゃめな話に対して「OMO5東京大塚」は想像以上に本気でした。
涙活ビュッフェのラインナップがすごい
涙活プラン宿泊者が滞在する12階のフロアエントランスに行ってみると、目の前にはたくさんの書籍、バスソルト、フレーバーティーなどが置いてある「涙活ビュッフェ」の机が!
いくら涙活プランでもそんな簡単に泣けないんじゃないの、なんて斜に構えていた自分を反省するくらいの種類の多さ。本当にびっくり。
書籍は絵本から写真集、文庫本や漫画などバラエティ豊かなラインナップ。さらに「家族」「恋愛」「友情」「動物」「人生」などと内容でジャンル分けされていました。
置いてあるアイテムの中で気になったのは、机の端にあったわさび入りのお菓子。
「泣けることで有名なものを揃えたつもりなんですが、よっぽど泣けない方のために一応用意させていただいております」と話すスタッフさんの目は(当たり前に)真剣そのもの。これは泣けそうだ…。
またFire Stickなどを持ち込めばYoutubeやAmazon Primeなど好きな動画や映画を部屋のテレビで自由に見ることができます。
本気で涙を流すための環境が端から端までとことん整えられすぎていて、「わたしも今夜ここで泣かねばなるまい!」とモチベーションがみるみる上がっていきました。
涙活をサポートするサービスもたくさん!
そして、この涙活プラン、ただ本気で泣かせてくるだけでなく、なんと泣いた後のケアができる様々なアイテムも揃っているのがすごいところ。
フロアエントランスの机にはむくみ解消のためのマッサージグッズや、目元に負担がないうるおいティッシュなどが置いてありました。(ありがたい…!)
また、涙活中にお腹が空いても大丈夫なようにと、お部屋には地元の人々から愛されるご近所の老舗和菓子店の和スイーツが!さらにさらに…、館内のOMOカフェで何度でもおかわり自由なコーヒーのポットサービスも利用できてしまう贅沢さ。
なんの不自由も感じない完璧な環境下で、涙を流すことに集中できてしまいます。これはもう泣くしかない。
ぴったりの環境で、涙活を体験
あれがいいな、これもよさそう。「涙活ビュッフェ」でワイワイ会話しながら涙活グッズを選んだら、部屋に持ちこんで、あとは泣くのみ。
この「YAGURA Room」の下層にはごろごろできるソファスペースがあるのですが、その広すぎず狭くもない絶妙な空間が何かに集中するのに本当にぴったりの環境でした。
友人は映画に、わたしは本に。気付けば吸い込まれるように集中していて、いつのまにか涙があふれていました。
考えてみると、確かにこのコロナ禍がはじまって以来ずっとステイホームをしなければならなくて。大好きな旅ができなくなってしまったことはもちろん、映画もショッピングも友達とのごはんも全部我慢。
絶景を見て感動することも、オフラインで心からの対話をすることも久しくありませんでした。
日常的に感情を揺さぶられることも、感情を自分が発することもめっきり減ってしまって、どこか閉塞感を感じていた今の自分にとって、このプランはうってつけだったんです。
涙活以外のプランも!
ちなみに、「OMO5東京大塚」には他にもお部屋ではしご酒のできる「夜通し居酒屋プラン」や、温泉旅行気分で日頃の疲れを心ゆくまで癒すことのできる「下町大塚のんびり銭湯プラン」などもあります。
どれも昨今の情勢の中で楽しめるプランに設計されていて、自分の趣向や気分に合わせて息抜きの方法を選べるところが他にはない、素敵なところだなぁと感じます。
昨年までのような旅はできないかもしれないけれど、こうやって近場のホテルで擬似旅ができるのも「今の情勢だからこそ」。ある意味これも贅沢だと考えたら、なんだか多幸感に包まれました。
夕ご飯はよりどりみどり。大塚のテイクアウトグルメを満喫!
涙活に勤んでいたらいつのまにか夕ご飯の時間。せっかくなので、私たちもテイクアウトを利用して大塚のグルメを堪能することに。
でも、大塚って広いしどこに行ったらいいんだろう。スタッフさんに伺うと、「ご近所マップ」というラウンジの壁めいっぱいに描かれた地図を見ながら親切に教えてくださいました。
地図にはテイクアウトのできるお店やスタッフおすすめのお店、営業情報などが手書きで丁寧に書き込まれていて、大塚の街を大切に思っていることが伝わってきます。
ご近所マップとお店のチラシを見比べて、食べたいものを選んでいきます。友達とわいわい話しながら決める時間がまた幸せなんですよね。
お店を決めたらあとは行くだけ!スマホの地図を見ながら、順番にお店を巡っていきます。その中でもお気に入りのお店をいくつかご紹介します!
おにぎり ぼんご 大塚本店
まずは、新潟産のコシヒカリで作った大きなおにぎりのお店。店主さんが丁寧にひとつひとつ手で握ってくれます。
50種類以上の具材と、想像以上のおにぎりのボリュームにびっくり。味も最高でした。
・名称:おにぎり ぼんご 大塚本店
・住所:〒170-0004 東京都豊島区北大塚2丁目26-3 金田ビル1F
・地図: ・電話番号:03-3910-5617
・公式サイトURL:https://www.onigiribongo.info/
名匠 たこ焼 上木家
続いて向かったのはたこ焼きのお店。たこせんが美味しいと教えてもらったので、素直に注文!
商品を待っている間も、ノリのいい店員さんとの会話が弾んじゃいました。大塚、楽しい。
・名称:名匠 たこ焼 上木家
・住所:〒170-0004 東京都豊島区北大塚2丁目28−7
・地図: ・電話番号:03-6807-2888
・公式サイトURL:https://www.instagram.com/uekiya24/
日本酒とおばんざい kuwan
こちらのお店では贅沢におばんざいが楽しめます。こじんまりとしたお店で丁寧に作られた品々はまさに絶品。
その日仕入れた食材でおつまみの盛り合わせを作ってくださるので、日によってメニューが違うそう。そんなの毎日来たくなっちゃいません?
・名称:日本酒とおばんざい kuwan
・住所:〒170-0004 東京都豊島区北大塚2丁目26−7 レートビル103
・地図: ・電話番号:03-6874-7143
・公式サイトURL:https://kuwan.owst.jp/
他にも、輸入クラフトビールや餃子、天ぷらやフレンチ、日本酒と魚のお店など様々なジャンルのお店がありました。
自分の好きなものを探して、好きな人と一緒に、好きなだけ食べられることは、こんなにも幸せを感じられるのか…なんて改めて実感したり。
また、「OMO5東京大塚」ではテイクアウトだけでなくデリバリーサービスも実施しているそうです。お部屋でゆったりお料理を待つのも良いですよね。
最近では「Go-KINJO出前レンジャー」というサービスも開始されているそう。
これは、普段は大塚の街のツアーガイド役として活動している「ご近所ガイドOMOレンジャー」が、自信をもっておすすめできる「大塚の味」を客室で堪能できるサービス。不安なく楽しむための最上級のおもてなしが嬉しいですね。
さらにデリバリーやテイクアウトのお食事は、客室だけでなく、ホテルのラウンジスペースにも持ち込んで食べることができます。
ラウンジにはウォーターサーバーや、取り分けに使えるお皿・カトラリー類の準備があるところもとっても便利で嬉しいポイント。
ホテルのご近所のお店のこだわりグルメをテイクアウトできる幸せ。食べてみるとなんだか懐かしい味がして、ほろりと泣きそうになりました。
下町感溢れる大塚の街になんだか自分の郷里のあたたかさが重なって、いつの間にか大塚の街の虜になっていたみたいです。
お風呂は、近くの銭湯へ
夜はすこしつめたい秋風を感じながら昔ながらの銭湯へ。お風呂でのんびりして温まった帰りは、銭湯の売店で買った珈琲牛乳が身体に染みます。
部屋に帰ってきたら、普段は煩わしいはずの電車の音を遠くに聴きながら、ポットサービスのコーヒーを淹れてゆったりとくつろぐ時間。
1日中リラックスして過ごせたおかげで心がスッキリして、夜もいつもよりぐっすりと眠ることができました。
翌日はOMOレンジャーと大塚の街を散策!
次の日の朝は、ホテルのスタッフさんが「ご近所ガイド OMOレンジャー」として、大塚の街を案内してくれるサービスを利用。
OMOレンジャーというのは、友人が暮らしている場所に旅した時のようにディープで特別な街体験をサポートしてくれる案内人のこと。
OMOレンジャーが一緒に歩きながら街の話を教えてくれます。
「あそこのお店のお菓子が最高に美味しいんですよ、あっちのお店の店主さんがいつも本当に優しくて。」
観光地のガイドのような、どこか型にはまった固い言葉はそこにはなく、ただ等身大の言葉で説明されていく街の魅力。人情味あふれる説明で大塚の街がより近く感じられます。
「大塚の街では、実は45年以上も毎年阿波踊りが行われていて、夏になると練習をしているお囃子の音が聞こえてきたりしますよ。」
「ここに植えられている薔薇は最初にあそこのお店のご夫婦が植えはじめて、いまでは線路沿い全体に薔薇が広がっているんです。」
本当にたくさんの素敵なエピソードを教えてくれました。気付けば自然と大塚の街に生きている人のことがどんどん鮮明にイメージできるようになっていて、まだ会ってもいないのにその人を好きになったりなんかして。
この街歩きの散策ツアーで、街だけでなく街の人自体のことも好きになりました。
「OMO5東京大塚」がくれたのはただの宿泊先ではなく、旅そのもの
大塚を後にするとき、気付けばたくさんの愛が溢れていました。
「寝るだけでは終わらせない、旅のテンションを上げる都市観光ホテル」のブランドコンセプトの通り、ただ寝るだけじゃなくて、泣く、食べる、歩く、聞く、話す。
たったの1泊2日の間にいろんな感情を経験して、心が揺さぶられて、大塚の街を知って。このホテル自体はもちろん、大塚の街のことも、大塚に住む人も、懐かしい地元も、自分のことまでもがより一層好きになれた気がします。
過去行った海外の旅先で思い入れのある場所はあるけれど、国内で、しかも都内でこんなにも思い入れのできる街ができるとは思ってもいませんでした。
また帰ってきたい、みんなに「おかえり」って言われたい。
そんなあたたかさを感じながら、東京とは思えないくらいゆったり流れる時間に身をまかせた、かけがえのない経験ができた滞在でした。
みなさんも是非一度「星野リゾート OMO5東京大塚」へ足を運んでみてくださいね。
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