この世のものとは思えない魅惑的な青色を見せることから、いつしか名付けられるようになった「◯◯ブルー」。

ひとえに青色といっても、それぞれの地理や自然環境によって、まったく違う表情を作り上げます。そして海であったり、渓流であったり、空であったり、その対象もさまざま。

夏本番を迎える8月、そんな爽快で幻想的な、青の絶景を見に行く旅へ出かけてみませんか?きっと、うだるような暑い夏が、清涼感溢れる思い出に変わるはず!

ここは楽園か?透明度日本一の「仁淀ブルー」


最初に紹介したいのは、日本一綺麗な清流・仁淀川(高知県)が作り出す「仁淀(によど)ブルー」。西日本の最高峰・石鎚山(いしづちさん)の山麓、こんこんと流れる面河渓(おもごけい)が、高知県を縦断するように大きな河川へと移り変わっていきます。

河川のいたるところで、まるで水晶のように澄んだ青色を見せることから、いつしか「仁淀ブルー」と名付けられるようになりました。


その代表的なスポットが、いの町にある「にこ淵」。底まで透き通って見えるほど圧倒的な透明度を誇る滝壺は、言葉を失う青の絶景。

特に陽光が直接届く日中には、光の角度や加減によってみるみる表情を変え、幻想的な光景が広がります。陸の孤島と呼ばれる高知が作り出した、芸術作品です。

■詳細情報
・名称:にこ淵
・住所:高知県吾川郡いの町清水上分1278
・地図: ・アクセス:高知市街から車で約1時間
・所要時間:30分〜1時間
・公式サイトURL:https://www.inofan.jp/spot/%E3%81%AB%E3%81%93%E6%B7%B5/

北海道随一の青さ「積丹ブルー」


◯◯ブルーといえば、まず頭に浮かんでくるのが、北海道の「積丹(しゃこたん)ブルー」という方も多いのではないでしょうか?積丹半島から眺める海の美しさを示し、北海道の美しい自然を象徴する言葉でもあります。

断崖の上から覗いても海が透き通って見えるほど青く、宝石のように輝くさまは、北海道を訪れる人の心を魅了し続けています。


積丹ブルーを味わいたいなら「神威岬(かむいみさき)」は外せません。森林限界の荒涼な岬を進みながら、横に目をやると、引き込まれるような海の青さが飛び込んできます。名前の通り、まるで神様でも住んでいるような雰囲気も感じられます。

北海道ならではのスケール感で、雄大で荒々しく、それでいて美しい。青の絶景を全身で味わいましょう!

■詳細情報
・名称:神威岬
・住所:北海道積丹郡積丹町大字神岬
・地図: ・アクセス:小樽から車で約1時間半、札幌から車で約2時間
・営業時間:8時~18時(季節によってゲート開放時間が前後します)
・電話番号:0135-44-3715
・料金:無料
・所要時間:1時間
・公式サイトURL:https://www.kanko-shakotan.jp/spot/%E7%A5%9E%E5%A8%81%E5%B2%AC/

緑添える生命の渓流「阿寺ブルー」


木曽の名峰・御嶽山の南山麓にそびえる阿寺山地。その山々に育まれた阿寺渓谷は、近年「阿寺ブルー」と呼ばれ、ハイキングスポットとして脚光を浴びています。そのゆえんは、生命力溢れるエメラルドグリーンの清流。

深山幽谷からもたらされる水は、いつまでも輝きを失うことなく、約20キロメートルの区間を流れ抜いていきます。


阿寺ブルーを満喫できる名所の中で特におすすめなのが、「狸ヶ淵・狐ヶ淵(たぬきがふち、きつねがふち)」。ゆったりと流れる水面は、エメラルドブルーに透き通り、清涼感たっぷり。手つかずの、自然本来の色彩の美しさを見せてくれます。

私が訪れたのは、初夏の季節。初々しく新緑を帯びる木々が、パステルカラーの装いで渓谷に添えられていました。

■詳細情報
・名称:狸ヶ淵・狐ヶ淵(阿寺渓谷)
・住所:長野県木曽郡大桑村野尻
・地図: ・アクセス:中津川市街から車で約50分、赤彦駐車場に車を止めて散策
・電話番号:0264-55-4566
・料金:無料
・所要時間:3〜4時間
・公式サイトURL:http://www.vill.ookuwa.nagano.jp/kankou/picture/picture_atera.html

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空の青さを映す、爽快な「十和田湖ブルー」


あまりメジャーではないのですが、東北が誇る◯◯ブルーとしてご紹介したい場所が「十和田湖」。約20万年前の火山活動により形成されたカルデラ湖で、日本では第3位の深さを誇ります。そんな十和田湖がその真髄を見せるのは、快晴の日。

空の青さをすべて吸収し、爽快感あふれる光景を作り上げるのです。桟橋一つがとても絵になりますね。


そんな「十和田湖ブルー」。近くで眺めるのもいいですが、おすすめしたいのは、十和田カルデラの外輪山にあたる展望台から眺めるパノラマ。湖の南に位置する「紫明亭展望台」からは、八甲田山を望むダイナミックな水鏡が展開します。

東北屈指の景勝地・奥入瀬渓流を育むのもこの十和田湖。生命の源に神秘を感じざるを得ません。

■詳細情報
・名称:紫明亭展望台
・住所:秋田県鹿角郡小坂町十和田湖中ノ平
・地図: ・アクセス:鹿角市街から車で約35分、弘前市街から車で約1時間20分
・所要時間:30分
・公式サイトURL:http://towadako.or.jp/sansaku-map/nishikohan/

沖縄を超える青。魅惑の「五島ブルー」


沖縄ファンでさえも目を疑うほど美しい海が広がる長崎県・五島列島。「五島ブルー」とは、明確な定義はありませんが、五島の随所で見られる美しい海の総称を指します。場所によりまったく違う色を映し出すのが特徴で、海の風景だけを巡っても飽きることがありません。

ターコイズブルー、エメラルドブルー、スカイブルーなど、個性豊かな絶景が楽しめます。


中でもぜひ訪れてほしいスポットが、中通島(新上五島)の「ハマンナ」。ライオンのような佇まいの源五郎島をのぞみ、スカイブルーの透き通った海とプライベートビーチが展開します。浜辺へ階段を降りる際には、まさに青い海に誘われるよう。

他にお客さんはおらず、伝わってくるのは鼻腔をかすめる潮の香りと、耳に入ってくる心地よい波音。五感を通じて、離島らしい素朴な癒やしに浸れます。

■詳細情報
・名称:ハマンナ
・住所:長崎県南松浦郡新上五島町赤尾郷
・地図: ・アクセス:有川港から車で約10分、奈良尾港から車で約40分
・所要時間:30分〜1時間
・公式サイトURL:https://www.nagasaki-tabinet.com/islands/spot/100079

夏らしい清涼感がたまらない「久米島ソーダブルー」


那覇空港から約30分という好立地に位置している「久米島」。夏の沖縄といえば、石垣島や宮古島などの華やかなイメージが強いですが、実はこの島も負けていません。むしろ、琉球随一の美しさから”球美(くみ)の島”という愛称で親しまれているほど、格別な海の風景を有しています。

一言で言うなら「久米島ソーダブルー」。思わず飲んでみたくなるほど爽快な色合いです。


そんな久米島を象徴するスポットが「畳石」です。太古の火山活動でできたテーブル上の奇観の先には、じゃぶじゃぶと押し寄せるソーダ色の波。とめどなく何度でも足元を満たし、水飛沫とともに夏の暑さを和らげてくれます。

はての浜やイーフビーチ、新奥武橋など、絶景スポットが点在しているので、ぜひ一緒にゆるりとめぐってみてください。

■詳細情報
・名称:畳石
・住所:沖縄県島尻郡久米島町奥武170
・地図: ・アクセス:久米島港から車で約15分、久米島空港から車で約20分
・所要時間:30分〜1時間
・公式サイトURL:https://www.kanko-kumejima.com/members/tatami-rock-formation

天上の青の世界「八ヶ岳ブルー」


最後に変わり種として、登山者の間で有名な造語、「八ヶ岳ブルー」を挙げます。八ヶ岳とは、長野県と山梨県にまたがる標高2000メートル後半の峰々を指す総称。青空を背景にのぞむ八ヶ岳の山容を「八ヶ岳ブルー」と呼び、多くの人に親しまれています。

岩稜が連なり、威容を誇る八ヶ岳だからこそ、青空とのコントラストが絶妙!最高な夏山登山の1ページを過ごせました。山頂付近は木々がなく、青空に手が届くような臨場感もたまりません。


夏とは真逆ですが、密かにオススメなのが冬(12月〜3月)。白く染まった山体は、青空を背景にすると、より荘厳さを感じさせてくれます。この美しい風景こそ、八ヶ岳の雪山登山の人気が高い理由でもあります。

中でも私のお気に入りは、東西2つの峰からなる「天狗岳」。天上の雪稜闊歩は忘れられない体験です。

■詳細情報
・名称:天狗岳(八ヶ岳)
・住所:長野県茅野市豊平
・地図: ・アクセス:諏訪ICから唐沢鉱泉登山口駐車場まで車で約45分
・所要時間:唐沢鉱泉登山口駐車場から徒歩往復6時間〜8時間(冬季は車のスタッドレスタイヤ、雪山登山装備が必須)
・公式サイトURL:http://karasawakousen.com/tozan.html

青の絶景を求めて、日本をめぐる


今回はメジャーからマイナーまで、私のお気に入りの「◯◯ブルー」の絶景を取り上げてみました。吸い込まれるようなターコイズブルーから、爽快感あふれるソーダブルー、秘境に流れるエメラルドブルーなど。

言葉では表現しきれないほど、心洗われる青の絶景。暑い夏だからこそ、ぜひ避暑を求めてめぐってみてはいかがでしょうか?

All photos by Yuhei Tonosho

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