誰もが訪れたくなる隠岐島の観光スポット17選
島根半島の北に位置する隠岐島(おきのしま)。名前だけは聞いたことがあるけれど、具体的にはよく知らないという方が多いかもしれません。
島後と島前と呼ばれる有人・無人の島が集まった隠岐島は、島根県に属しながらも、独自の自然景観に恵まれた魅力的な島です。飛行機やフェリーを利用して訪ねることができる隠岐島で、見るべき観光スポット17ヶ所をご紹介します。
隠岐島に行ってみての感想
Photo by pixta
豊かな自然と、島ならではの独自文化が育まれていることで知られる隠岐島。私がここを訪れたのは秋のはじめごろでした。ちょうどネットで調べ物をしているときにたまたま隠岐島のことを見つけ、その素晴らしい自然に魅了され、ぜひ一度は訪れてみたいと思い立ったのがきっかけです。
隠岐島は丸い形をしているので、レンタカーを借りて一周してみました。ぐるりと一周できる道があるので、島の自然を存分に楽しみたいなら車を借りるのがおすすめです。
国の重要文化財に指定されている佐々木家住宅、奇岩・トカゲ岩、素晴らしい景観美を楽しめる白島崎展望台、絶景のローソク島、油井の池と、まさに自然の見所満載の隠岐島。
おいしいサザエ丼や隠岐そばも有名なので、島ならではのグルメにもぜひ挑戦してください。
隠岐の島でおすすめのベストスポット
私がおすすめするのは、夕日が重なる瞬間に、まるで大きなローソクを灯したかのように見えるローソク島です。この素晴らしい景色を写真に収めるには、夕陽に合わせて出航する遊覧船に乗る必要があります。
ローソク島展望台からもローソク島自体は眺めることができますが、まるでローソクが灯ったかのような写真を撮るには、遊覧船に乗らなければ難しいです。絶対にこの写真が撮りたいという方は遊覧船の情報を事前にチェックしておきましょう。
夕日が綺麗すぎるローソク島
隠岐の島の北西にそびえるローソク島(ローソク岩とも呼ばれる)は、約20mの高さの奇岩。岩の先端に沈みゆく夕日が重なる姿が、火を灯したろうそくに見えることからこのネーミングがつきました。
ローソク島展望台から眺められますが、4~10月には日の入りに合わせたベストなタイミングで出航する遊覧船も出ています。大人は一人3,000円となっており、出航場所は少し遠いですが、帰りは美しい星空を楽しめるドライブになるでしょう。
・名称:ローソク島
・住所:隠岐郡 隠岐の島町町代
・地図: ・アクセス:西郷港から福浦港へ車で約40分
・公式サイトURL:http://oki-dougo.info/data01/room/broom/see_boat_ro-soku.html
日本の滝百選のひとつ、壇鏡の滝
「日本の滝百選」に選ばれている「壇鏡の滝(だんぎょうのたき)」。林道の間を抜け第一・第二鳥居を通り過ぎ参道を進むと、40mの高さから流れ落ちる雄滝・雌滝が見えてきます。雄滝の裏側に回り込んで、ミストを浴びながら見学するのも気持ち良くておすすめです。
滝まで行くのに大きな杉のある道がまっすぐ進んでおり、通るだけで癒されそうです。
・名称:壇鏡の滝
・住所:隠岐郡隠岐の島町那久
・地図: ・アクセス:西郷港から車で約50分、駐車場から徒歩約5分
・公式サイトURL:http://oki-dougo.info/data01/room/sroom/sroom_nature.html
島根県一の杉の大木、八百杉
玉若酢命神社の神門をくぐり境内も右側に立つ「八百杉(やおすぎ)」は、樹高30m、根本の周囲が約20mの巨木。昭和4年に国の天然記念物に指定された八百杉の樹齢は千数百年といわれ、島根県一の杉の大木として祀られています。
・名称:八百杉
・住所:隠岐郡隠岐の島町下西
・地図: ・アクセス:西郷港から車で6分
・公式サイトURL:http://oki-dougo.info/data01/room/sroom/sroom_nature.html
貴重な動植物が存在する油井の池
「油井の池(ゆいのいけ)」は、隠岐の島の西海岸の山の中腹にある直径250m程の湿原。標高50mの位置にある油井の池は、地すべりによって偶然できたもので、鳥やトンボなど貴重な生物の生息地となっています。
駐車所のすぐ近くの展望台から遊歩道を歩きながら、静かで神秘的な湿原を散策してみるのはおすすめです。2月になると水仙の群落が満開になってきれいですよ。
・名称:油井の池
・住所:隠岐郡隠岐の島町油井
・地図: ・アクセス:西郷港から車で40分
・公式サイトURL:http://oki-dougo.info/data01/room/sroom/sroom_nature.html
樹齢800年の岩倉の乳房杉
隠岐島で1番の標高を誇る大満寺山の麓に立つ樹齢800年の「岩倉の乳房杉(いわくらのちちすぎ)」。樹高は30mで、株から育った10数本の幹が伸び、その下には乳房状の下垂根が24個ぶらさがるという独特の形状をしています。
孤高を感じさせるその姿からは、力強い生命感があふれています。車ですぐ近くまでたどり着けますが、約1時間の登山コースをトレッキングしながら巨木に会いに行くのもよさそうです。
・名称:岩倉の乳房杉
・住所:隠岐郡隠岐の島町布施
・地図: ・アクセス:西郷港から車で40分 布施から徒歩で60分
・公式サイトURL:http://oki-dougo.info/data01/room/sroom/sroom_nature.html
大声で叫びたくなる那久岬
かつては海上交通の要所だった那久岬(なぐさき)。灯台がなかったころは古い灯篭に火を灯し、目印にしていたのだそうです。展望台からは、古い灯篭が立つ岬の突端や、島前(どうぜん)と呼ばれる3つの島を眺めることができます。
晴天の日の日没にあわせて現地を訪れると、海面にきらきらと反射する陽の光を見ることができます。
・名称:那久岬
・住所:隠岐郡隠岐の島町那久
・地図: ・アクセス:西郷港から車で40分
・公式サイトURL:http://oki-dougo.info/data01/room/sroom/sroom_nature.html
非常に貴重な土木遺産、福浦トンネル
「福浦トンネル」は、トンネル・土木遺産マニアをわくわくさせてくれるスポットです。一見すると素朴でこじんまりとしたトンネルですが、2本あるうちの海側の小さな方は、明治時代にノミを使って手掘りで貫通させたものだそうです。現代の時間感覚からすると気が遠くなりそうな話ですが、ここは島内の交通の難所だった場所。
少しでも便利にしたいという当時の人たちの想いが、このトンネルを作らせたのかもしれません。
・名称:福浦トンネル
・住所:隠岐郡隠岐の島町福浦
・地図: ・アクセス:西郷港から車で40分
・公式サイトURL:http://www.oki-geopark.jp/lifestyle/wisdom/000086.php
航海安全の神、焼火神社
こちらも同じく西ノ島にある「焼火神社(たくひじんじゃ)」。平安時代中期に建立されたというお社は、岩壁に呑み込まれるように建てられています。海上の安全を守る神様として知られる焼火権現さまが祀られているため、地元の海運業者の人たちから篤い信仰を受けている神社です。
焼火神社までの遊歩道とお社周辺には深い森が広がっているので、老杉やさまざまな植物を見学しながら歩くのが楽しいスポットです。
自然が作った天然洞窟、明暗の岩屋
西ノ島にある「明暗の岩屋(あけくれのいわや)」は、自然にできた長さ250mの洞窟です。遊覧船がようやく通れるくらいの狭い洞窟の入り口部分を通過するときは、ちょっとドキドキ。気持ちを落ち着けてゆらゆらと揺られながら過ごしていると、徐々に海の色が変化していきます。
洞窟に差し込む太陽の光の効果で、海の色がコバルトブルーに染まるのです!イタリアの青の洞窟にも例えられる美しさは、とても幻想的です。
・名称:明暗の岩屋
・住所:隠岐郡西ノ島町浦郷
・地図: ・アクセス:国賀めぐり定期観光船のみのアクセス
・運行日:4月~10月の高波・強風がない日
・公式サイトURL:http://nkk-oki.com/japan/akekure-no-iwa-cavern/
歴史を学べる隠岐郷土館
明治時代に使用されていた隠岐郡役場を移築した「隠岐郷土館」。当時からこんな洋風建築があったことに驚きますが、展示されているのは、昔ながらの島の暮らしで使われていた生活用品や衣類など。木をくり抜いて作られた丸木船や、同じ敷地内に展示されている古民家などからも、当時の島の生活が伝わってきます。
・名称:隠岐郷土館
・住所:隠岐郡隠岐の島町郡755
・地図: ・アクセス:西郷港から車で25分
・開館時間:4月~11月9:00~17:00
・休館日:12月~3月
・公式サイトURL:http://oki-dougo.info/data01/room/sroom/sroom_museum.html
古民家が見られる!佐々木家住宅
天保7年(1876年)に建てられたという「佐々木家住宅」は、杉皮葺き石置き屋根の古民家です。玄関が3つあり、隠岐島独特の建築様式があちらこちらに用いられています。格子の窓や、引き戸のすりガラスのデザイン、台所のかまどなどを見ると、かつての住人のセンスの良さが感じられます。古民家好きな人にはたまらないスポットです。
・名称:佐々木家住宅
・住所:隠岐郡隠岐の島町釜カス谷17
・地図: ・アクセス:西郷港から車で20分
・営業時間:9:00~17:00(3月~11月)
・定休日:12月~2月
・公式サイトURL:http://oki-dougo.info/data01/room/sroom/sroom_museum.html
屋那の松原・船小屋群
白砂の海岸に樹齢300年といわれる松並木が続く「屋那の松原」。7ヘクタールもの広さの海岸に、200本の黒松が生き生きとした姿で立ち並んでいます。近くにある昔ながらの20棟の船小屋群は、現在も実際に使われている貴重な歴史的建造物です。
絶景を楽しんだ後、のどかな漁村の風景が残る地域をのんびり散策するのもよさそうです。
・名称:屋那の松原・船小屋群
・住所:隠岐郡隠岐の島町都万
・地図: ・アクセス:西郷港から車で20分
・公式サイトURL:http://www.e-oki.net/KankoDetail.aspx?id=115
島の歴史を知る!隠岐自然館・隠岐世界ジオパークビジターセンター
隠岐島は、もともと島根半島と陸続きでしたが、約1万年前に今のような姿になったのだそうです。古代から現在までの島の成り立ちや、島に生息する生物、植物、岩石などが展示されているので、隠岐島の全体像を知ることができます。西郷港から徒歩約1分の場所にあるので、島に到着したらまず立ち寄りたいスポットです。
・名称:隠岐自然館・隠岐世界ジオパークビジターセンター
・住所:隠岐郡隠岐の島町中町目貫の四54-3 隠岐ポートプラザ2F
・地図: ・アクセス:西郷港から徒歩1分
・開館時間:8:30~17:30(冬季は変動あり)
・公式サイトURL:http://okishizenkan.wixsite.com/kansei
隠岐島ぶらり散歩
「隠岐島ぶらり散歩」は、地元のガイドさんと一緒に街なかを歩く散歩ツアーです。地元の歴史や文化って、ガイドブックを見ただけだと、なかなかリアルに感じることができないのが現状だと思いませんか?
このツアーなら、地元商店街の人たちのお話を聞くこともできるし、コースには利き酒やお菓子の試食タイムなどもあって、楽しみながら隠岐島の一面を知ることができます。予約は必要ですが、ひとりで参加でき料金もお手頃に設定されているのでぜひ!
■詳細情報
・名称:隠岐島ぶらり散歩
・集合場所:隠岐郡隠岐の島町中町目貫の四54-3 隠岐ポートプラザ1F
・アクセス:西郷港から徒歩1分
・所要時間:約90分(約1.7km)
・公式サイトURL:http://oki-dougo.info/data01/room/broom/tour_burari.html
カフェ・スプンティーノ (Cafe Spuntino)
隠岐の島の西郷港の目の前にあるカフェ・スプンティーノ。スプンティーノとは、イタリア語で「おやつ」という意味だそうで、お店で出されるスイーツはどれも絶品と評判です。
・名称:カフェ・スプンティーノ
・住所:島根県隠岐郡隠岐の島町中町目貫の四53-4
・アクセス:西郷港から徒歩すぐ。
ギャラリー鬼板
西ノ島町唯一の窯元「焼火窯」。併設されたギャラリー&カフェスペースでは、陶芸作品を鑑賞しながら、こちらで製作されたマグカップでコーヒーや紅茶をいただくことができます。
・名称:ギャラリー鬼板
・住所:島根県隠岐郡西ノ島町美田973
・公式サイトURL:http://www.kankou-shimane.com/yokubari/archives/reco/ギャラリー鬼板
サカータブロス
地元の新鮮な食材を使った料理はどれもおいしいと人気!朝食からランチ、夜のバータイムまで楽しめる、オシャレなお店です。
・名称:サカータブロス
・住所:島根県隠岐郡隠岐の島町中町目貫の四54-7
・アクセス:西郷港から徒歩すぐ。
発見が多い島
隠岐島で訪れてみたいスポットをご紹介しました。絶景や自然、海の姿、昔の人たちの生活など、知れば知るほど発見が多い隠岐島。島には、フェリーのほかに飛行機で訪ねることもできますし、キャンプ場もあるので、テントを張りながらの滞在も可能です。