皆さんは、「エシカル消費」をご存知ですか?この頃は「エシカルファッション」や「エシカルデザイン」など、エシカルという言葉を色々なところで耳にするようになっているので、既にご存知の方も多いかもしれません。今回は、そんなエシカル消費のこと、そしてエシカル消費に繋がる商品をご紹介します。

「エシカル消費」ってなに?



エシカル消費は、直訳すると「論理的消費」という意味になります。なんだか少し距離を感じてしまう言葉ですが、消費は私たちにとってすごく身近なもの。スーパーで食材を買うとき、洋服や雑貨を買うとき、私たちは毎日何かを選んで消費していますよね。その際、『人や社会、環境に配慮したもの』を意識して選択することを「エシカル消費」と言います。

例えば、フェアトレードの商品や売上の一部が寄付に繋がる商品、障がいがある人を支援している事業の商品、地元の産品を選ぶことなどもその一例に挙げられます。簡単に言うと、「より良い社会作りを消費で応援しますよ!」という考え方なので、私たちが一番はじめやすいSDGsアクションとも言えますね。

沖縄の恵みが詰まったサステイナブルプロダクト



日本で暮らす私たちは、made in Jpan のものを積極的に選ぶこともエシカル消費に繋がります。日本全国におすすめしたい商品はたくさんあるのですが、今回は沖縄に絞ってご紹介していきます。

①サンゴに優しい日焼け止め



一つ目はこちら、「サンゴに優しい日焼け止め」。近年、日焼け止めに含まれる紫外線吸収剤(オキシベンゾンやメトキシ酸エチルヘキシル)などの化学物質が、サンゴ礁や他の海洋生物に悪影響を与えているということがわかり、ハワイやパラオなど世界中の様々なビーチではそれらを含む日焼け止めの使用を禁止しています。

この商品は名前からもすぐにわかる通り、お肌にも海にも優しい日焼け止め。ナチュラルな成分で作られているので、赤ちゃんに塗っても大丈夫、うっかり落とさずに寝てしまっても大丈夫、というとっても心強い日焼け止めです。

敏感肌な私は日焼け止めのケミカル感が大の苦手だったのですが、これに出会ってからはその苦手意識がまるっとなくなりました。少量でもすっと伸び、白浮きもせず、まるで保湿クリームを塗っているかのような心地よさ。

そして、ラベンダーやユーカリなど4種の精油が配合されているので、とにかく香りが良いのです(寝る前に少し香ってアロマ代わりにもしています)。初めは海に入るとき用にと思い購入したのですが、今では日常使いしているほどお気に入り。アルミ容器でプラスチックフリーデザインなのも嬉しいポイントです。

②沖縄オーガニックコスメ琉白(ルハク)

RUHAKU」は、沖縄の日差しをたっぷりと浴びて育った月桃の根・茎・種子・葉っぱがまるごと配合されている、天然成分たっぷりの優しいコスメです。

月桃は、沖縄で古くから厄除け・健康祈願に用いられてきた伝統的なハーブ。ブルーベリーの約6.7倍ものポリフェノールを含むとも言われ、近年ではその高い美容パワーに注目が集まっています。私自身、月桃コスメを使うのはRUHAKUが初めてだったのですが、とてもリラックス効果の高い香りで使う度に心までケアされているような気持ちになります。



またRUHAKUは、世界に通用するオーガニック認定ECOCERT(エコサート)を取得した信頼できるオーガニックコスメで、その品質の良さからフランスの百貨店やオーガニックストアでも販売されているそう(すごい…!)。私は写真のミニサイズをトラベル用に使ったりもしていますが、オーガニックコスメが初めての方は、はじめにこのお試しサイズを注文してみるのも良いかもしれません。

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③月塩 Okinawa



続いて、神々の住まう島として大切にされている沖縄・浜比嘉島より、お塩のご紹介です。こちらの「月塩」は、月の満ち欠けに合わせて海水を汲み、自然の力を使って炊き上げられたお塩。もうそれだけで、自然からのエネルギーをたっぷりもらえる気がしませんか? 「これは新月(満月)の日の海水から作られたんだ」と思うと、お料理を作るのも一段と楽しくなります。

おもしろいなと感じたのは、新月と満月で違った味が楽しめるところ。自然の恵みそのままの商品なので、購入する時期でも味わいは少しずつ変わってくるそうですが、私はどちらかというとまろやかな満月のお塩が好みでした。

化学調味料無添加のものはスーパーでも手に入りますが、こうして作り手さんから直接購入できるっていいですよね。先日ふと空を見上げたらちょうど新月で、「今ごろ浜比嘉島では海水を汲み上げているのかなぁ」なんてぼんやりと思いながら月を眺めていました。お会いしたことがなくても、そうして思いを馳せる時間を持てることも、エシカル消費の良いところだと思うのです。

④沖縄焼菓子研究所「Sugar」Tigre Box



最後はこちら、沖縄焼菓子研究所「Sugar」の焼菓子。沖縄ならではの素材で作られているのはもちろん、オーガニックシュガーや宮古島雪塩を採用するなど、体にやさしい原材料にこだわっているのが選びたくなる理由です。

写真はティグレというフランス菓子で、沖縄県産の長命草や津嘉山かぼちゃ、大宜味村産しょうがに島こしょう、首里みそが使われています。焼菓子なのに、飲み物を用意せずにいくつでも食べてしまえるほどしっとりとしていて、職人さんがひとつずつ手間暇かけて作っているのが伝わってくる、そんな丁寧でやさしい味がしました。

BOXもジュエリーケースみたいに上品で可愛くて、知人へのギフトやお土産にもぴったり。作りもしっかりしているので、私はこの空き箱をそのまま小物入れとしてリユースしています。焼菓子は他にも、黒糖やあおさのクッキー、泡盛やきび糖のパウンドケーキなどがあり、どれもとても美味しそう!次は泡盛ケーキを注文してみようかな。

日々に彩りを与えてくれる「エシカル消費」



自分や家族が口にするもの、お肌につけるもの、毎日使うものなどは、なるべく作り手の想いが感じられるものを選びたい、最近はますますそう思うようになりました。今回ご紹介した商品もそうですが、想いが込められているものって身体にも環境にも優しいものが多いんですよね。そして、商品誕生までのストーリーを知っていると使いながらほっこりとした気持ちにもなれますし、食べ物だったらより美味しく感じられます。

「エシカル消費」という行動を選択できるのも、それを作ってくださる人たちがいてくれるからこそ。そういった信頼できる商品、応援したい商品がこの先もずっと続いてくれるように、これからも「消費」という形で応援していきたいなと思っています。毎日の生活が楽しくなる「エシカル消費」、皆さんもぜひ取り入れてみてくださいね。

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