第二の湯布院を探せ!大分県で楽しむ3つの温泉と4つの温泉グルメ
大分県といえば、日本だけでなく、世界で有名な湯布院の温泉がとても有名ですよね。大分県を訪れる観光客の7〜8割が湯布院に足を運ぶそう。
しかし、「大分県はおんせん県」と呼ばれているように、湯布院の他にもたくさんの素敵な温泉があるのはご存じでしょうか。今回、初大分にして湯布院に行かなかったライターの桃(@XxPeach)が、大分の3つの温泉と4つの温泉グルメをご紹介します。
天ヶ瀬温泉が楽しめる宿「瀬音・湯音の宿 浮羽」
すぐ近くには川が流れており、昔からこの川沿いであればどこでも温泉が湧いたと言われています。今も川沿いにはたくさんの湯屋が残っており、夜は湯屋の煙と灯が素敵な雰囲気を醸し出していて癒されます。
「瀬音・湯音の宿 浮羽」では、すぐ裏に滝が流れていて、マイナスイオンを感じる場所に建っています。温泉は体にやさしい水を利用しており、旅館のオーナーいわく、実は湯布院よりも水質には自信があるそう。
内風呂はヒノキの香りがして、反響しやすく音にも癒される造りに。露天風呂は別名「庭園風呂」と呼ばれているように、緑に囲まれていて新鮮な空気とやさしいお湯を堪能できます。
薪でお湯を沸かす昔のお風呂「五右衛門風呂」もあり、こじんまりとしているものの、天ヶ瀬温泉を十分に楽しめるはず。
「瀬音・湯音の宿 浮羽」の朝ごはんは、目の前で焼き立てのお魚が堪能できる御膳。ひと風呂浴びてからの朝食は、優雅な朝の時間を演出してくれます。
・名称:瀬音・湯音の宿 浮羽
・住所:〒879-4202 大分県日田市天瀬町赤岩3-5
・地図: ・アクセス:天ヶ瀬駅から車で3分(事前連絡で送迎車あり)、天瀬高塚ICから車で約10分
・電話番号:0973-57-3171
・公式サイトURL:https://www.ukiha.co.jp/ukiha
明礬(みょうばん)温泉が堪能できる女将の想いが詰まった宿「御宿ゑびす屋」
今回明礬温泉を楽しむためにお邪魔したのは、明治7年創業の御宿ゑびす屋。何度もリフォームを重ねており本館は非常に新しく、木材をふんだんに使っているので温かみのあるスタイリッシュな造りとなっています。
お部屋は9室。女将が「すべてのお客様へ丁寧におもてなしができるように」と、客室数を減らしたそうです。ウェルカムドリンクには緑茶と温泉まんじゅうが、共有スペースはコーヒーなどが飲み放題で、とても居心地の良い古民家のようにくつろげる雰囲気。
お風呂は外の風を感じられる2つの大浴場と露天風呂、家族風呂など、種類はさまざまです。大浴場は内風呂がメインで広く、洞窟風呂や岩風呂などがある「石の小道と癒しの洞窟」。
露天風呂がメインで大きな露天風呂と三つの温度が楽しめる満月の湯、大浴場も半露天となっている「風と歩く石畳」の2種類。
大浴場と露天風呂は毎朝男女変わりますが、大きな露天風呂が魅力の「石の小道と癒しの洞窟」は、夜は夜景が、朝は朝日をたっぷり浴びられるので必ず入浴したいお風呂です。
家族風呂は離れにあり、当日受付での順番になります。料金は平日1時間2,000円(ジャグジーありの場合、2,300円)、土日祝日2,500円。
ここのお風呂は「湯屋えびす」として、大人一人1,200円で日帰り温泉も提供しています。近くにはこれから紹介する「明礬 湯の里」や絶品地獄蒸しプリンが食べられる「岡本屋」もあるので、一緒に訪れてみてください。
ちなみに、宿泊すると食べられる朝ごはんが絶品。大分県安心院産のおいしいお米で握ったおにぎり、2月〜3月にしか採れない姫島産のひじき、大分名物の団子汁と、優しい和食で贅沢な朝食時間が堪能できます。
・名称:御宿ゑびす屋・湯屋えびす
・住所:〒874-0843 大分県別府市明礬4組
・地図: ・アクセス:別府湾ICから車で約7分、高速バス「鉄輪口」からタクシーで約5分、高速バス「鉄輪口」からバスで「明礬」バス停下車後徒歩
・営業時間:10:00〜23:00
・定休日:不定休
・料金:大人1.200円(レンタルタオル付セットは1,550円)
・電話番号:0977-66-0338
・公式サイトURL:https://www.e-ebisu.biz/
真っ青の温泉が地獄のよう!海地獄
海地獄は大分県鉄輪・亀川の地獄地帯にある温泉の一つ。昔から噴気や熱泥、熱湯が出ていて、人が嫌ったことから徐々に寄り付かなくなり、次第に「地獄」と称されるようになったそうです。
そして、今回訪れた海地獄は国指定名勝の一つ。「日本古来の温泉地として名高い別府の中でも、独特で多様な色彩・形態の下に湧出する観賞上の価値、名所的・学術的価値の高い泉源である。」という理由から、海地獄をはじめ、血の池地獄、龍巻地獄、白池地獄の4つの地獄が名勝となり、世界各国から観光客が訪れる観光地となりました。
海地獄はその名の通り、非常にブルーが綺麗な温泉。泉温が98度もあるため触ることはもちろんできませんが、冬でも湯気が立ち込めていて、近くにいくと温かいです。
海地獄は真ん中にあるコバルトブルーの温泉以外にも、美しい庭園やお土産コーナー、カフェテリアなどが揃っているので、ゆっくり観光が楽しめるのも魅力的。海地獄と同じ色の温泉を家で楽しめる「えんまんの湯」がお土産に大人気。私も一つ、購入しました!
・名称:海地獄
・住所:〒874-0000 大分県別府市大字鉄輪559-1
・地図: ・アクセス:別府駅からタクシーで約15分またはバスで20分、亀川駅からタクシーで約10分
・営業時間:8:00〜17:00
・定休日:年中無休
・電話番号:0977-66-0121
・料金:大人400円
・公式サイトURL:http://www.umijigoku.co.jp/
大分にきたら絶対食べたい!温泉グルメ4選
大分県は温泉名所が多数あることを紹介してきましたが、実は、温泉グルメもとても有名なんです。温泉の湯煙で蒸された「地獄蒸し」というグルメを4つご紹介します。
蒸し料理
大きな蒸し器にたくさんの野菜やお肉、海鮮を入れて、温泉の蒸気で蒸す地獄蒸し料理。非常にヘルシーで女性には大人気だそうです。地獄蒸し料理は、専用の大きなレンガで造られた蒸し器で蒸されます。
入れる具材はなんでもOK!アスパラやかぼちゃ、コーンやブロッコリー、鶏肉やちまきなどさまざまです。
今回は、別府にある「御宿ゑびす屋」の夕食でいただきました。大分県の名物かぼすを絞ったポン酢と一緒に食べるのが絶品です。ちなみに、カボスは皮からギュッと汁が出るので、皮を下にして絞るのがコツだそう。デザートにとても甘い、大粒のシャインマスカットをいただきました。
地獄蒸しプリン
地獄蒸しプリンは、地獄蒸し器で蒸した固めのプリン。先ほど紹介した「海地獄」のイートインスペースをはじめ、いろんな場所で売られています。場所によって味が大きく異なるので、プリン好きの方は食べ比べするのがおすすめ。
「海地獄」のプリンがこちらです。地獄蒸しプリンの中でもより固めで、非常にシンプルな味わい。卵感がとても強めなのが特徴です。
もう一つ、訪れて欲しいのが明礬温泉にある「岡本屋」。地獄蒸しプリンの名店で、店内にはシンプルな地獄蒸しプリン、コーヒープリン、プリンパフェ、プリンアイスクリームなど数種類のスイーツと軽食が並んでいます。
岡本屋のプリンは海地獄のプリンよりも柔らかく、そこまで硫黄の匂いは強くなかったので個人的には食べやすかったです!
・名称:岡本屋
・住所:〒874-0843 別府市明礬3組
・地図:
・アクセス:別府ICから車で5分
・営業時間:8:30~18:30
・定休日:無休
・電話番号:0977-66-6115
・公式サイトURL:http://www.jigoku-prin.com/shop/
地獄蒸し饅頭
地獄蒸し饅頭もさまざまなお店で食べられる、食べ歩きグルメの一品ですが、今回は海地獄でいただきました。「極楽饅頭」と言い、有名人の方がロケで必ず食べるそう。目の前で蒸しているところを見せてくれるので、美味しさが増します。
一口サイズで15個入っており、値段は550円。おいしいお茶と一緒にシェアして食べるのがおすすめです。
温泉卵&湯けむりサイダー
先ほど紹介したプリン、おまんじゅうと同じくらい、いろんな場所で味わえるのが温泉卵。温泉の味がして、硫黄の匂いがほんのり香るシンプルな卵はどこで食べてもおいしいです。
「明礬 湯の里温泉」では、オリジナルサイダーの湯けむりサイダーと温泉卵を一緒に食べるのが定番。さらに、地獄蒸しとうもろこしや大分県産の日本酒、お肌に良い成分がたっぷり入っている湯の花コスメなど、幅広い商品が販売されているので、お土産を探すのにもぴったりです。
・名称:明礬 湯の里温泉
・住所:〒874-0843 大分県別府市明礬6組
・地図:
・アクセス:別府駅からバスで地蔵湯前下車後徒歩約3分、別府ICより約6分
・営業時間:8:30〜17:30(場所により大きく異なる)
・定休日:なし
・電話番号:0977-66-8166
・公式サイトURL:http://yuno-hana.jp/
湯布院だけじゃない大分の温泉を堪能しよう
今回、初めて大分県を訪れて、大分県がおんせん県と言われる理由がよくわかりました。肌はツルツルになるし、場所を変えれば違ったお湯に出会えて、温泉の湯気で作られるグルメも最高。言うことありません。
大分県には今回ご紹介した温泉街と温泉グルメ以外にも、大きく歴史ある宇佐神宮や臼杵フグが堪能できるフルコースを提供するお店、美味しい水を使った新大分名物候補のお蕎麦など、まだまだたくさんの魅力が詰まっています。
今年「温泉入りたいな〜」と思ったら、大分県を最有力候補にいかがですか?
All photos by 桃