こんにちは、ミカエルです。

これまで「卒業旅行でヨーロッパに行くのって楽しいの?」「台湾の夜市って何があるの?」と、疑い深い系女子代表として様々な疑問を解決するべく旅に出てまいりました。

そして、第3回目となる今回の疑問解決旅のテーマは…

「おんせん県」を名乗る大分県って、どれくらい「おんせん」県なの?

先日、「別府で温泉につかりながら遊べる「湯〜園地」をつくる!」という前代未聞の計画を打ち立てたことで話題を呼んだ大分県(別府市)。

そんなに温泉が大好きなら、証明してもらおうじゃありませんか。わたしの地元、神奈川県にだって箱根っていう屈指の温泉観光地があるんですから、負けてはいられません。

なんなら大学がある池袋より、箱根のほうが近いですからね。神奈川県民、大分県に宣戦布告であります!!

 

九州近すぎ問題が深刻

さて、鼻息荒いわたしを大分へ連れてってくれるのは、貧乏学生の味方「ジェットスター」さん。成田から大分空港まで片道5,990円〜ですからね。いくらお金がないわたしのような学生だって、6時間バイトすれば大分まで行けます。ちなみに飛行時間はたったの2時間。寝る間もないほどあっという間です。

なお、今回の旅はジェットスターで大分県の大分空港まで行き、その後フェリーで愛媛県まで渡り、愛媛県の松山空港からジェットスターでもどってくる、という旅程になっています。

片道の航空券を購入してフェリーで隣の県に横断って、典型的な国内旅行っぽくないところがいいですね。人と違うことがしたいお年頃のカブレ大学生にはぴったりです。つまり私。

▼愛媛県の旅行記事はこちら
「人生お疲れ気味の貧乏学生でも、激安で国内横断旅ができる方法をみつけてしまった」

▼愛媛県で泊まった道後プリンスホテルの記事はこちら
「めっちゃ攻めてるww愛媛「道後プリンスホテル」の部屋がなにかと想像を超えてきた」

 

大分空港は荷物がお寿司になってでてくる

わたしの荷物かと思ったら、まさかのお寿司でした。大分空港では、名産物の海の幸がターンテーブルに乗って流れてくるんです。衝撃。というわけで、おいしくいただきました。

 

空港の時点で温泉アピールが惜しみない

到着ゲートを出ると、桶のレベルを超えて湯船じゃないかっていうデカさの桶のキャラクターがいます。可愛い。

すぐ側にはなんと無料の足湯…と、フレンドリーな店員さんがこっちをみてます。どうも〜!

この足湯、なんと別府温泉から毎日お湯を運んでいるとか。もちろん源泉掛け流しです。無料なのに大丈夫ですか?贅沢すぎて恐れ多いです。

今日はちょうど足湯入浴舎数3万人達成のセレモニーが行われるらしく、特別にザボン(ブンタンとかボンタンとも呼ばれてる)が投入されていました。ひのきと柑橘系の香りが、最高にリラックスできます。オフィスに「ひのき柑橘アロマ」とか焚くのどうですか?でもそれはそれで永遠のまどろみに落ちていきそうでこわい。

 

湯加減確認ポーズがおかしい

先ほどのフレンドリーなお方はどうやらこの足湯で湯加減調節を担当する湯加減プロらしく、この余裕っぷりでポーズを決めてくださりました。

この足湯で何にびっくりしたかって、ここではストッキングなどで直接湯船に浸かれない人のために、「ビニール袋」を貸し出しているんです。こんな気の利いた配慮ができるって、やっぱりおんせん県ならではじゃないですか?全国の足湯にビニール袋完備してほしい。

入浴者数が3万人を達成したのも、嬉しい心遣いと湯加減プロの確かな腕のおかげですね。おめでとうございます!

■詳細情報
・名称:大分空港足湯
・住所:大分空港内国内線1階到着ロビー
・営業時間:11:00~18:00
・料金:無料
公式サイト

 

「両子寺」の子授け祈願がすごい

まず最初に訪れたのは、国東半島にある「両子寺(ふたごじ)」。大分県国東半島一帯にある寺院群の総称である「六郷満山」のほぼ中央に位置しています。国東半島のドン的な存在だと思います。ちなみにこの「六郷満山」の開山から来年で1300年の節目を迎えるそう。歴史的なドンです。

参道口には、阿吽の形相で構える仁王像が。浅草の「浅草寺」をはじめ、よくみる仁王像は木造のものが多いですが、大分県の宇佐・国東半島は石像文化の宝庫。この両子寺も石造のものなんです。

生い茂る木々と長い年月をかけて一体化したかのような荘厳な雰囲気は、石造だからこそ。

この「両子寺」は屈指の子授け祈願スポットとして有名で、全国から参拝に来る人も多いそう。

※特別に撮影の許可をいただいています

これは「子授け申し子袋」と呼ばれるもの。子宝にあやかりたい人が子供を産んだ32人の女性からもらったハギレと、最後に自分のハギレを加えた33枚を縫い合わせて袋を作ります。

そしてお米やお酒、ローソクなどのお供物を入れ、夫婦同伴で午の日に両子寺に参拝すると子供を授かることができるとか。

 

副住職様が優しすぎる

※特別に撮影の許可をいただいています

「子供できなかったときにまた絶対きます!!」と副住職様にお伝えしたら、「まずは結婚ですね」と言われました。的確なアドバイスもしてくださる優しい副住職様です。

これは余談ですが、最近「怒られたい」といって訪れる若者も多いそうで、副住職様と「ゆとり世代も色々大変ですよね〜」という世間話もしました。本当に、優しい副住職様です。

■詳細情報
・名称:両子寺
・住所:〒873-0356  大分県国東市安岐町両子1548
・拝観時間:8:00~17:00
・電話番号:0978-65-0253
・拝観料:300円
公式サイト

 

走水観音で湧き出る水の質がレベチ

両子寺から1.5kmほど登ったところにある「走水観音」。ここには霊水が湧き出ており、なんと常に同じ量、冬は暖かく夏はひんやりとした温度が保たれているんだとか。後ろで誰かが調節してるんじゃないですか?そんなことあるわけありません。しかもこんな草だらけの場所の水っていろいろ大丈夫なんですかね?

まあ疑っても仕方がないので、一旦飲んでみます。

(写真は同行者の奈々さん。自分の写真じゃなくてすみません。だって、こんなに美しく水をすくう人、ほかにいます?)

ほんとに暖かかった。これまじ。しかも、お水がめちゃくちゃ柔らかいんです。水に柔らかいっていう感情、はじめて抱きました私。

ちょうど訪れたときに、わざわざ山を越えて水を汲みに来ている地元の方が。ここの水をご飯に使い始めたら、もう違う水は使えなくなったそう。このお水でご飯とか炊いたら、超贅沢ぅ〜!

 

「由布院」の雰囲気が好きすぎる

続いて大分を代表する観光地・由布院へ。お昼ご飯は「湯ノ岳庵」さんにお邪魔しました。「亀の井別荘」という超お高めの旅館にある食事処です。

いただいた「湯ノ岳膳」は、道後牛、スッポン、鯉のお刺身など超贅沢づくし。大好物の胡麻豆腐がめちゃくちゃ濃厚で、もう最高のひとことです。

「亀の井別荘」さんは由布院のなかでも高級御三家のひとつと言われているくらいなので、貧乏学生のわたしは敷地内にすら立ち寄っちゃいけない気がしますが、ランチならちょっと手を伸ばせば食べられる価格。ちょっと良い大人になれた気がするので、おすすめです。

続いて、すぐ近くにある「金鱗湖」へ。

湖底から温泉が湧き出ている部分があるため水温が高く、秋や冬の早朝には靄が金鱗湖を覆う幻想的な光景を見ることができます。

秋の紅葉×金鱗湖×朝靄なんて、絶景すぎるほどの絶景を見られるに違いありません。秋になったら絶対来ます。

■詳細情報
・名称:金鱗湖
・住所:〒879-5102  大分県由布市湯布院町川上1561‐1
・オススメの時期:秋〜冬の早朝
公式サイトURL

もっと見る

由布院駅から金鱗湖をつなぐ湯の坪街道は、江戸時代の番屋を匂わせる情緒ある雰囲気が人気の観光地。可愛いお店やカフェが軒を連ねており、女子旅にはたまらない街歩きスポットです。

観光客で賑わっていた湯の坪街道の脇道に入ると、先ほどまでの喧騒を忘れてしまうほど静かで落ち着いた雰囲気に。地元の人いわく「賑やかだけど、静かな一面もあるのが由布院。湯の坪街道にスポットが当てられがちだけど、両方味わってほしい」とのこと。

可愛い街歩きを楽しめるだけではなく、のんびり心を落ち着かせることもできるなんて最高じゃないですか。もう「表参道 is 神」みたいな考え方やめようと思いました。

 

湯加減確認ポーズおかしい人part2

おんせん県おおいたでは、浸かるだけが温泉じゃありません。「べっぷ地獄めぐり」なんていうのも、大分では定番の観光スポットです。

今回訪れたのは「海地獄」。温泉成分に硫酸鉄が溶解しているため、まるで地中海のようなコバルトブルーの色をしています。

あまりにも爽やかなので思わず飛び込みたくなりますが、約98度という規格外の熱湯です。間違っても「押すなよ!絶対、押すなよ!」っていうフリはやめてください。

大分の地中海は、1200年前に起きた鶴見岳の噴火によって出来たそうです。母なる大地、偉大すぎてまじリスペクト。

同行者の奈々さんがスタイルよすぎて私が囚われた宇宙人みたいになってますが、人間です。

ちなみに、海地獄にも足湯があるんですが、ここにもいました、湯加減確認ポーズがおかしい人。

右にいる鈴木さん曰く、元野球部のフォームがついつい湯加減を確認するときに出ちゃうそうです。左の田中さんは元サッカー部なので、鈴木さんの真似しただけです。あまりにもキマリすぎてて、思わず二人の写真を連写しまくってました。

それにしても、大分県民はそれぞれ湯加減確認ポーズとか自分の中に決めてるんですかね?それか本能?「うちの家系は代々〜」みたいな会話、小学校で繰り広げられてるのかな?

ちなみに、真似っこの田中さんに「地獄めぐりをより楽しむ方法ってありますか?」と聞いてみたところ「本物の地獄だと思い込むこと」だそうです。もし大分で地獄めぐりに行く予定の方は、ぜひ「本物の地獄だと思って巡る”べっぷ地獄めぐり”」に挑戦してみてください。

■詳細情報
・名称:海地獄
・住所:〒874-0045 大分県別府市鉄輪559−1
・アクセス:JR別府駅からバスで約20分
・営業時間:8:00~17:00
・電話番号:0977-66-0121
・料金:大人400円、地獄めぐり共通観覧券2,100円(大人)
公式サイト

 

竹瓦温泉の渋さが常軌を逸してる

いよいよ、おおせん県を名乗る大分の温泉のお手並み拝見といたしましょう。

今回訪れたのは門構えからしてもう畏敬の念しか覚えない「竹瓦温泉」。はい、降参です。

室内は撮影禁止だったため写真はありませんが、なかも期待を裏切らない重厚感のある雰囲気でした。脱衣所と浴室が繋がってるので、扉をあけるといきなり目の前に浴室が現れます。ちなみに体や髪の毛を洗うシャワーなどはついてないので要注意。

とにかくお風呂が熱くて身体が真っ赤になったんですが、地元の人曰く「これが普通」だそう。おんせん県おおいたに完全降伏です。

今回は時間の都合上体験できませんでしたが、こちらの竹瓦温泉ではあたたかい砂に埋もれる「砂湯」もあります。じわりじわりと汗をかく砂湯も最高に気持ち良いんですよねえ〜。次は是非行きたい!

■詳細情報
・名称:竹瓦温泉
・住所:〒874-0944 大分県別府市元町16−23
・アクセス:JR別府駅から駅前通りを徒歩で約10分、駐車場はなし
・営業時間:普通浴6:30~22:30、砂湯8:00~22:30(最終受付21:30)
・定休日:普通浴 12月の第3水曜日、砂湯 第3水曜日(祝日の場合は翌日)
・電話番号:0977-23-1585
・料金:普通浴100円、砂湯1,030円
公式サイト

 

 

史上最強のヘルシー飯「地獄蒸し」も激ウマ

本日のお宿は、別府・鉄輪にある「柳屋」さん。

和モダンな雰囲気がとってもおしゃれです。

趣のある中庭。丁寧にお手入れされています。温泉宿に長期滞在して心身の不調を整える「湯治宿」のため、自炊スペースも設けられています。

談話室や囲炉裏の部屋もあり、ゆっくりとした時間を楽しみたい方にぴったり。


朝食にいただいた「地獄蒸し」。鉄輪では温泉の湯気を利用した「地獄蒸し」が名物で、ここ柳屋さんでも地獄釜を使って手作りすることができます。

時間をかけてゆっくりと蒸された野菜が、本当にとっても甘くてびっくりします。これ以上にヘルシーでエコな食べ物があるのだろうか、いや、ない。

■詳細情報
・名称:サリーガーデンの宿 柳屋
・住所:〒874-0043 大分県別府市 鉄輪井田2組 鉄輪銀座通り
・チェックイン:15:00
・チェックアウト:10:00
・電話番号:0977-66-4414
公式サイト

 

タクシーの運転手の制服可愛すぎる

翌日の朝は、地獄めぐりで海地獄と並んで大人気の「血の池地獄」へ。

※掲載の許可をいただいています

というかタクシーの運ちゃんの制服、可愛すぎませんか?ディズニーシーで働いててもなんの違和感もない、おしゃれなデザイン。大分県、細部までのこだわりがすごい件。

鮮やかなコバルトブルーだった海地獄とは打って変わり、こちらは「赤い熱泥の池」。地下の高温、高圧下で自然に化学反応を起こし生じた酸化鉄、酸化マグネシウム等を含んだ赤い熱泥が地層から噴出、推積するため池面が赤く染まるそう。完全に仕入れた知識ひけらかしてすみません。とにかくめっちゃやばいってことです。

熱泥が地面から湧き上がってくるなんて、ここは地獄に違いありません。絶対地獄だ。ここは地獄、ここは地獄、ここは地獄、KOKOHAJIGOKU……って感じでいいんでしょうかね、田中さん!

 

同行者の美脚っぷりがすごい

ここにも足湯を発見。同行者の奈々さんが早速堪能してました。そんな奈々さんの美脚っぷりをお楽しみください。




すごい。なんか最早足湯のCMかなんかじゃないかって思うくらいに足湯が似合います。

足湯から湧き上がる湯気、美しく長い脚…気づいたら20枚くらい連写してて、危うく地獄に落ちるとこでした。奈々さん、ごちそうさまです!

■詳細情報
・名称:血の池地獄
・住所:〒874-0016 大分県別府市野田778
・営業時間:8:00~17:00
・電話番号:0120-459-554
・料金:400円(大人)
公式サイト

 

まとめ

というわけで、「おんせん県」を名乗る大分県って、どれくらい「おんせん」県なの?という疑問を解決するべく旅をしてきた今回。

箱根のぬるま湯に浸かってきた人生でしたが、今回大分の熱い温泉に浸かったことで新たな知見を得ることができました。

そう。

大分県の温泉は、入っても見ても食べても最高。

 

このあとはフェリーに乗って愛媛県へ!

大分県を堪能したあとは、別府港を出てフェリーに乗り、愛媛県の道後温泉やしまなみ海道を突っ走る旅に出ます。

乗った船はこちら↓

どっかの高級フェリーかと思いきや、まさかの片道3,020円。池袋から地元まで往復2,000円なんですけど〜!

というわけで、快適な船の旅を堪能しながら次の県、愛媛に向かいたいと思います。ひたすら温泉尽くしだった大分旅行ですが、愛媛県では何が待ち受けているのでしょうか…乞うご期待。では、愛媛でお会いしましょう!

もっと見る