奈良の「吉野杉の家」で、ディープな日本に触れる。
テクノロジー×伝統。
聞き慣れたフレーズかもしれませんが、「Airbnb×吉野杉」の組み合わせと聞いたら、素通りするわけにいきません。この2つがタッグを組んで作ったのは、名産の吉野杉を使った、スタイリッシュで温かみのあるコミュニティハウス。その名はストレートに「吉野杉の家」。
もちろん、誰でも泊まることができます。しかもこのプロジェクトは「ホストを個人ではなく地域にする」という、Airbnb初のチャレンジでもあるんです。
ディープな「吉野」を知ってもらうきっかけに
グローバル規模でも利用者がどんどん増えていますが、海外と比べると日本ではまだまだ利用者が少ないAirbnb。そんな、Airbnbがアーティストと地元の職人の支援、そしてコミュニティ基金を設置したのは、ここが世界初なんだとか。2020年に向けて、ディープな日本を知ってもらう良いきっかけにもなりそうです。
ちなみに「吉野杉の家」で得た収益の一部は、吉野のホストコミュニティにわたり、地域コミュニティや文化的遺産を守るために活用されるそう。
「吉野杉の家」はAirbnbのデザインスタジオである「Samara」と、日本人建築家の長谷川豪さん、そして地元吉野の人たちのコラボにより実現しました。地元の大工さんや職人さんたちの伝統的な匠の技が光る造りになっていて、場所も吉野川沿い。
周辺は急速に過疎化が進み、4,000世帯あるうちの600軒が空き家になっているそう。ターゲットの中心は、Airbnbフレンドリーな若い人たち。
地元の人とコミュケーションを
1階は、地元の人たちが食事やお茶が楽しめるように長テーブルがあるオープンリビングになっていて、子どもが遊べるスペースもあります。そして、2階にはロフト風の部屋がふたつ。最大7人まで宿泊できます。