古代(1100年前〜1400年前)時代と変わらない景色が堪能できる長崎・対馬。日本ではありながら中国大陸との距離が近いため、歴史だけでなく食文化も影響を受けつつ、独自の文化を作り上げてきました。味付けが濃いあなご飯や対馬バーガー、とんちゃん丼など、どれもとにかく絶品なんです。対馬のグルメ最高!

そこで今回ライターの桃(@XxPeach)が実際に対馬で食べたグルメを7選、楽しめるお店とともにご紹介します。

対馬で取れた野菜を思う存分堪能する石焼料理・いりやき鍋

石焼料理は、バーナーの上に写真のような黒い石を置いて、鉄板がわりに野菜や魚介などを焼いて食べるバーベキューのようなグルメです。石は熱しても割れることはない石英斑岩(せきえいはんがん)が使われていて、長時間熱いまま保ちます。

食べたい時にいつでもあたたかい石焼料理が食べられるのが魅力的。乗せる具材はなんでもOKです。対馬で取れた好きなものを乗せていただきます。

もう一つは、いりやき鍋と呼ばれる鍋料理。対馬で昔から親しまれている鍋で、こちらの具材もなんでもOK。醤油ベースのスープに白菜やにんじん、ネギなどの鍋野菜はもちろん、旬の魚や鶏肉を入れていただけます。

対馬の麺料理ならろくべい・いりやきそば

対馬の麺料理と言えば、ろくべいといりやきそば。ろくべいは芋を練り出して作った料理で、麺が黒く短く切れているのが特徴的。写真映えはしませんが、非常にシンプルで普通の蕎麦よりも、もちもちしています。トッピングはシンプルに、ネギとかまぼこだけです。

いりやきそばは、いりやき鍋に対馬そばを入れたもの。先ほど紹介したいりやき鍋の締めに食べられるので、スープと野菜のだしで食べるお蕎麦が絶品です。蕎麦からかなりナッツの香りがするのが特徴的。野菜が一緒に取れるので、女性からの人気は高めの一品です。

ろくべいといりやきそばが食べられるそば道場「あがたの里」は、お昼のみの営業なので、訪れる際は時間を間違えないよう気をつけてくださいね。

■詳細情報
・名称:そば道場「あがたの里」
・住所:〒817-1602 長崎県対馬市上県町佐須奈甲565
・地図: ・アクセス:空港から車で1時間半
・営業時間:11:00~14:00
・定休日:年末年始
・電話番号:0920-84-2340
・公式サイトURL:http://sakusyoku.com/agata/

脂乗ってる!あなご飯・あなごラーメンを堪能

対馬のもう一つの名物と言ったらあなご。美味しいお米の上にふわっふわなあなごが乗っています。

お椀に乗ったあなごと、下にはあなごのタレが白米にまでかかっていて、永遠食べていられる美味しさ。脂っこくなく、口に入れればあなごの身をしっかり楽しめます。このちょこんと、申し訳なさそうに乗っているところがまた良い◎。

こちらはあなごラーメン。先ほどとは異なり、細麺の上にあなごの天ぷらが乗っています。非常にシンプルですが、出汁がしっかり取れているのと、天ぷらにしてもふわふわな食感が残っているので、こちらも箸が止まりません。

「まほろばの里 ももたろう」では、あなご飯と一緒にお刺身や天ぷらも食べられるので、対馬のディナーにぴったりです。

■詳細情報
・名称:まほろばの里 ももたろう
・住所:〒817-1702 長崎県対馬市上対馬町古里1-2
・地図: ・アクセス:比田勝港ターミナルビルから徒歩5分
・営業時間:9:00〜23:00
・定休日:不定休
・電話番号:0920-86-3907

白米もビールも止まらない!「とんちゃん」

「とんちゃん」とは、豚肉をタレに絡めた料理。味は韓国料理のプルコギに似ていて、かなり濃い目の味付けです。アルコールとも白米とも相性が非常に良いので、箸が止まりません。

とんちゃんはちょっと特殊で、各加工会社で肉の加工から味付けまでを一貫して行っています。そのため、加工会社からお店に卸されたときには、味つけは仕上がり済み。

しかし、ここみなと食堂で出しているとんちゃん料理は、すでに味付けされているものからさらに、味付けを加えてオリジナルの一品を作っています。



みなと食堂で食べられるとんちゃん料理は、とんちゃん丼、とんちゃん焼き、とんちゃんピザなど。ピザはみなと食堂オリジナル料理だそうですが、全国展開できるレベルで絶品だと思いました。

■詳細情報
・名称:みなと食堂
・住所:〒817-1701 長崎県対馬市上対馬町比田勝850
・地図: ・アクセス:比田勝港から徒歩約2分
・電話番号:090-1084-3710

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モッチモチでまんまる鯛焼きがキュート



鯛焼きといったら、鯛の形の生地の真ん中にあんこが入っているスイーツ。生地はもっちもちなのに意外と厚めで、3回くらい噛まないと中のあんこにたどり着かない!なんていう鯛焼きもありますが、こちらの「佐賀のたいやき」は違います。



まんまるな形も超キュートですが、薄い皮に包まれており噛んですぐあんこの登場。というか、もはや生地からあんこが透けてます。昔から親しまれる鯛焼き店で、地元の人が手土産に買って帰ることも多いそう。一個100円でもっちもちの皮としっとりした餡が楽しめるので、県外から来た方も足を運び、お土産に購入していきます。



持ち帰る間に冷めてしまう場合は、電子レンジでチンすればOK。温かく柔らかい鯛焼きが味わえます。



一つひとつ餡から手作りをしているため、すぐ痛んでしまう夏季は休業。ほぼ丸々2ヶ月の夏休みがあるそうなので、訪れる際は気をつけてくださいね。

■詳細情報
・名称:永留菓子店
・住所:長崎県対馬市峰町佐賀588
・地図: ・アクセス:対馬やまねこ空港から車で約40分
・営業時間:9:00〜17:00(売り切れ次第終了)
・定休日:月曜日・金曜日、夏季
・電話番号:0920-82-0814

あんこが美味しい対馬名物「かすまき」に対馬紅茶を添えて



対馬の名物お土産といって一番最初に挙げられるのが、対馬銘菓かすまき(加壽萬喜)です。かすまきとは、長崎名物のカステラを薄く伸ばし、中に白餡とこしあんを詰めた和菓子。コーヒーや紅茶とよく合うため、対馬紅茶を添えてお土産にするのもおすすめ。

渡辺菓子舗には、さまざまなサイズのかすまきはもちろん、カステラをさくっとラスクにしたカステララスクなど、自分用にも買いたいお土産がたくさんあります。



中心部からは少し離れていますが、わざわざ足を運びたくなるほど美味しいかすまきが置いてあります。

■詳細情報
・名称:渡辺菓子舗
・住所:〒817-0005 長崎県対馬市厳原町桟原53
・地図: ・アクセス:厳原港フェリーターミナルから車で約7分、徒歩26分
・営業時間:7:00~19:00
・電話番号:0920-52-0571

ひじきやイカのパテが新食感!「対馬バーガー」



対馬にきたら絶対食べたいグルメの一つが、対馬バーガー。ひじきやイカなどを使ったパテが特徴的なハンバーガーです。女性でもペロリと一つ楽々と食べられる大きさで、ランチにぴったり。



対馬バーガーが食べられる「対馬バーガーKIYO」では、好きなバーガーに+250円でポテトと好きなドリンクのランチセットが人気です。はじめて対馬バーガーを食べる方は、同じくらい人気な対馬バーガーセット(対馬バーガー+ポテト+自家製レモネード)1,500円がおすすめ。



対馬バーガーKIYOでは、この対馬バーガーだけでなく、先ほど紹介したとんちゃんを使ったとんちゃんバーガーなど、メニューはさまざま。対馬にきたら毎日通いたくなるほど、居心地が良い落ち着いた店内です。バーガーは注文が入ってから作るので、出来立てホヤホヤ。美味しさが増します。



ちなみに、デザートとしてこんな可愛らしいシェイクも頼みました。ブルーハワイ、コーヒー、いちご、抹茶の4種類です。

■詳細情報
・名称:対馬バーガーKIYO 対馬厳原本店
・住所:〒817-0024 長崎県対馬市厳原町大手橋1052
・地図: ・アクセス:厳原港フェリーターミナルから徒歩6分
・営業時間:11:30~19:00
・定休日:不定休
・電話番号:0920-52-0873
・公式サイトURL:http://tsushima-burger.work/

対馬のグルメが美味しすぎて戻りたい



韓国が近く、夜になると釜山の夜景が見える対馬では、味が濃い料理が比較的多め。ビール好き、白米好きにはたまらないです。

特に、私のおすすめはとんちゃん丼とまんまるのたい焼き。とんちゃん丼はご飯が止まらないし、まんまるのたい焼きは、一口かじると甘すぎない餡が口に広がって、これまで食べた鯛焼きの中で一番美味しかったです(大真面目)。

ちなみに、上のミルクックは甘いミルクを使ったミルクセーキアイスなのですが、長崎限定だそうです。みんなで箱買いして食べました。美味しかった〜!

美味しすぎて戻りたくなるほどの長崎・対馬。自然もグルメも楽しめるので、少し足を伸ばして遠出したい国内旅行先にぴったりです。

All photos by 桃

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