こんにちは!TABIPPOの西脇謙志です。

自粛が長引き、自宅にこもっている人は、ストレスを解消したい気分になっていることでしょう。こんな時こそ、気分を変えて昨年から人気になったワーケーションで旅も仕事も両立させたいという方も多いと思います。

最近では日本各地でワーケーションができるようになりましたが、TABIPPOが注目しているのは、長野県の山奥にある乗鞍高原です。

東京から新幹線とバスを乗り継ぎ、4.5時間かけてやっと辿り着く秘境の地で、先日20名でワーケーションのモニターツアーを開催しました。ツアー後に参加者の満足度を調査したところ、10点満点中、脅威の9.9点!なぜそんなにも高い満足度を獲得できたのか、実際に現地でどのような体験ができるのかも含めてご紹介したいと思います。

信州・乗鞍高原ってどこにあるの?



長野県松本市街地から車で1時間程度移動すると現れる、自然豊かな乗鞍高原。長野県と岐阜県の県境に位置し、標高3,000m級の山々に囲まれているのが特徴的な山岳地域です。

トレッキング、星空観察、紅葉狩り、スノーハイキングなど、春夏秋冬どの季節に訪れても楽しむことができるのが乗鞍高原の魅力。観光客も多過ぎず閑静で、美しい自然が保たれているこの場所はまさに “” という言葉がピッタリ!



僕たちTABIPPOのメンバーも、ワーケーションで定期的に乗鞍高原を訪れています。大自然に囲まれた中、邪魔するものがなく作業に集中できると毎回大絶賛。

国立公園の中にあることもあり、目の前に広がる大自然を見ながら仕事に取り組めます。また都会の喧騒から離れた場所にあるため、肉体的にも精神的にも疲れた身体と心を癒すことができるのも特徴です。

TABIPPOメンバーのワーケーション時の様子は以下の記事をご覧ください。

2種類のワーケーションプログラムを実施

TABIPPO以外の方にも乗鞍高原でのワーケーションを体験してほしいという想いで、先月実際にモニターを募集しました。すると想像を遥かに超える反応があり、なんと1週間で合計200組以上の方からの応募が!

たくさん応募いただいた中から20名の方を選出し、3泊4日のワーケーション体験プログラムを実施しました。

※モニター募集の特設サイトはこちら(募集は既に終了しています)。



今回実施したワーケーション体験は2種類。自分を見つめ直す「RESET」と、物事に向き合う「FOCUS」各プログラム10名ずつを募集しました。

そして2つに共通するコンセプトは「リトリート」です。

リトリートとは、普段の生活から離れた非日常的な場所で自分と向き合い、心と身体をリラックスさせるためにゆったりと時間を過ごすスタイルのことです。



乗鞍高原は国立公園内にあり、景観を守るために余計なものが一切ありません。野生の動物もありのまま放されているような場所で、世界の絶景と比べても引けを取らない美しい自然が広がっています。

コンビニ、アミューズメント施設などの便利なものは何もありません。そのため目の前に広がる自然に癒やされたり、自分との対話を通して身も心も洗われるノイズレスな環境。それが乗鞍高原です。



日本中にたくさん存在するワーケーションスポットの中でも、乗鞍高原ほど静かで落ち着いている場所は稀です。今回のツアーではこの地域にあるたくさんの魅力を詰め込んだプログラムをみなさんに体験してもらいました!

それでは実際に皆さんがどんな体験をしていたのか振り返ってみましょう。

3泊4日のリトリート型ワーケーションに潜入!

【1日目|PM3:00】

ワーケーション体験の参加者が乗鞍高原に続々と集合。松本市から電車とバスを乗り継ぎ、着いた場所は都会の街並みと180度違う大自然。みんな期待と不安が入り混じった表情でやってきました。

メンバーが揃い次第、オリエンテーションがスタート。乗鞍高原で温泉宿『ゲストハウス雷鳥』を営む藤江佑馬さんと、今回の体験プログラムをプロデュースしたTABIPPO共同創業者の篠原輝一の2人から、リトリート型ワーケーションに関する説明や、乗鞍高原の魅力・体験できるのレクチャーなどがありました。

実際に説明を聞くことでだんだん乗鞍高原でやりたいことが明確になってきたようです。これからはじまるワーケーションプログラムにワクワクする気持ちを持ったまま、各自宿泊する宿へ移動しました。

【1日目|PM6:00】

まだまだ初対面で緊張している参加者同士の仲を深めるため、懇親会を実施。これから3泊を共にするということで、まずはメンバーの人となりを知るのが大事です。

晩ごはんには乗鞍高原で採れる食材を使った「きのこ鍋」を美味しくいただきました!



食事中は、自然と参加者同士で会話が生まれていました。

今回のワーケーション体験へ参加した理由、乗鞍高原でやりたいこと、見つめ直したい自分のこと。少しずつ本音で話せるようになってきたメンバーのお互いのエピソードを聞き、それぞれの背景や価値観に共通点も少しずつ見つかってきた様子です。「もっと深く話してみたい!」とうずうずしてきたタイミングで時間となってしまいました。

【2日目|AM8:00】



この日はスノーシュー体験から始まります。まだ誰も足を踏み入れていない新雪の上を歩くのがこの体験の醍醐味です。

見渡すとあたり一面銀世界を無心で歩くスノーシュー。聞こえてくるのは風の音と、雪を踏みしめる ”ザクザク” という足音だけ。



1時間ほど歩くと、見えてきたのが凍った滝。20mもある巨大な氷瀑はなかなか見る機会もなく、淡い青色を放ちながら凍る姿に圧倒されました。



グリーンシーズンには近づけない滝壺の近くまで行けるのも魅力です。



この体験の目的はただアクティビティを楽しむことだけではありません。頭を空っぽにし、目の前の一歩に集中することで感覚が研ぎ澄まされ、どんどん思考が整理されていきます。

自分の人生のこと、仕事のこと。過去と現在、未来を照らし合わせて現在の自分の課題を認識したり、未来の自分を想像したり。大自然の中で呼吸をすることで、複雑だと思っていた自身の課題がだんだんとクリアになり、自分がこれまで抱いていた悩みがいかにちっぽけだったのかに気付いた人もいたようです。



体験の最後は雪の上に大の字に寝転がります。背中に感じる冷たさと遠くの青空を感じながらゆっくりと深呼吸すると、新鮮で爽やかな空気が身体中に染み渡っていきました。

誰にも邪魔されずに大地を感じられるこの贅沢は、普段生活する都会では決して味わうことができません。

【2日目|AM10:00】

スノーシュー体験のあとは、各自やりたかったことに向き合います。



ワークスペースで仕事をする人もいれば、暖炉の前で本を読みふける人、スマホを開かずにのんびりデジタルデトックスする人などさまざまです。同じ会社のチームメンバーで来ていた人達は1箇所に集まってオフサイトミーティングを行っていました。

パッと顔をあげると大自然が広がる乗鞍高原では、開放的な気分になり活発な意見交換ができます。仕事に打ち込める環境としても乗鞍高原は適しています。

お昼ご飯のタイミングも各自で異なるため、時間の合った数名で乗鞍のお蕎麦屋さんへ向かうことになりました。



ここ乗鞍高原では、冬季限定で「とうじそば」という特別なお蕎麦をいただくことができます。火にかけた鉄鍋に山菜やきのこなどを入れ、鉄鍋の中に浸るつゆにそばをつけて食べる松本地区の郷土料理です。

地域の食材を使った美味しい郷土料理を仕事の合間に食べられるのもワーケーションならではの魅力。みんなで鍋を囲んで、素敵な思い出のひとつとなりました。

もっと見る

【2日目|PM3:00】



昼食をとった後は、またそれぞれのやることに戻ります。

学生は勉強をし、社会人はパソコンで作業やオンラインミーティング。また、カメラを持ってきていた参加者はなかなか見れない大自然を撮影して午後を過ごしていました。



晩御飯もお昼と同じく参加者それぞれでとります。みなさん早めに晩ごはんを済ませ、ゆったりと温泉につかりながら1日の疲れを癒していました。
大自然を眺めながら入る、乗鞍の露天風呂は格別です。乗鞍高原の天然温泉に心ゆくまで浸かって、明日をがんばるためのエネルギーをチャージします。

温泉に入ったあとは参加者同士で歓談しながら親睦を深めました。メリハリのついた1日のおかげで無駄な夜更かしをすることもありません。
あまり遅くなることなく、みんな早めの眠りについていました。

【3日目|AM8:00】



この日は朝からメディテーションとして瞑想やヨガを体験しました。自分を見つめ直す時間を生活の隙間に積極的にとることができるのも乗鞍高原のワーケーションならでは。

目を閉じて深く静かに思いをめぐらす瞑想と、呼吸を整えながら身体を動かすことで日中の活力を生み出すヨガ。それぞれに取り組むことにより心が落ち着き、リラックスできます。

窓の外に広がる自然や澄んだ空気のおかげもあってか、普段都会でやっているときよりも効果がある気がするくらいに気持ちいい!



都心にいると、自分で静かにしようと思ってもガヤガヤとした街の音や誰かの声が聞こえてきてしまい、なかなか集中できません。しかし乗鞍高原は邪魔するものが何もないので、山の静けさを利用し自分と向き合うことが可能です。

ゆったりした時間のおかげで朝からスッキリした気持ちになりました。

【3日目|AM10:00】



この日も丸1日、ご飯を含めて自分なりにプランを考え過ごしてもらいます。

僕は土曜で仕事が休みだったため、近くのスキー場に行きました。乗鞍高原の雪はパウダースノーで、転んでも痛くなくふかふかな雪質です。

午前中はスキーでリフレッシュしながら、休日を満喫!



午後からは疲れた身体を癒すためにテントサウナに入ります。宿に温泉もテントサウナもあるので、参加者の中には仕事をした後にさっと「ととのう」サウナを利用する人も。

2月の乗鞍高原の気温は日中も氷点下になるので、テントサウナから出た後は水風呂に入らずとも外気浴だけで冷やすことができます。それを繰り返すことで、心だけではなく身体も整うのです。

【3日目|PM8:00】



乗鞍高原での滞在も残すところ1泊。最後の夜はみんなで焚き火を囲みながら、これまでの人生や、これからの将来のことを語り合いました。

改めて乗鞍高原にきた理由を思い出し、見つめ直した自分像を再度深めたり、他の参加者からアドバイスをもらったり。



この乗鞍高原に来なかったら、このツアーに申し込まなかったら。この乗鞍高原で得たものの大きさを噛み締めると同時に、今回の出会いに改めて感謝していました。

【4日目|AM10:00】


最終日の朝、みんなで集まってワーケーション体験に対する意見のシェア会を行いました。
実際に参加者から頂いた声をいくつかご紹介します。

・社会人2年目/広告代理店勤務
仕事とプライベートどちらにも集中できました。東京で在宅ワークしている時も集中しているつもりでしたが、乗鞍高原では更に集中できることが分かり、今後の仕事スタイルに変化がありそうです。みなさん初めましてでしたが、一緒にいた人達からも学びを得られるワーケーションでした。
・大学生
入社直前のタイミング。今後の人生や働き方を考える上で、自分の本当にやりたいことって何なんだろうと、モヤモヤや悩みを抱えていました。3日目の朝にスノーシューに行き、1人で雪山を歩くことで自分と向き合う時間ができ、モヤモヤや悩みが解決されました。これからの人生にすごくワクワクしています!
・フリーランス/デザイナー
個人的に1箇所で集中して仕事することが難しいので、乗鞍高原内に作業できる場所がいくつもあったのが嬉しいところでした。電源やWi-Fi環境も整っていて、さらにモニターまで借りることができたのは良い意味で想定外でした。仕事に行き詰まった時は、温泉で気分転換できるのも素敵なポイント。

今回のワーケーションプログラムの満足度平均は10点満点中9.9点!ほぼ全員が満点をつける結果となり、みんなの顔つきは来る前よりも明らかに晴れやかでした。



プログラムは終わりでも、乗鞍高原の居心地が良すぎてついつい滞在延長を希望する人も。帰り際は惜しみながらの別れになりましたが、みんな同じことを言って帰って行きました。

「最高な場所でした。また来ます。」

乗鞍高原。そこは大自然に囲まれた ”自分” と向きあうための場所。

最後に、こちらの動画をご覧ください。乗鞍高原での体験を記録した動画です。等身大の乗鞍高原を映しています。

国立公園ということもあり、ノイズレスな環境が保たれている乗鞍高原ですが、そのワーク環境が完璧に整備されているのも嬉しいポイント。

今回4つの宿泊施設に分かれて滞在しましたが、いずれの施設もW-iFiが整備されており、ストレスなく作業をすることが可能です。各施設特徴が異なるので、お気に入りの場所を探してみてくださいね!

1. ゲストハウス雷鳥


「自然にかえる宿」として皆様が自然にかえるために必要なコミュニケーションと、自在にステイできる設備、サービスを提供。充実した広々としたワークスペースを完備し、リトリート温泉宿として、訪れる方のセカンドプレイスになりたいと思っています。

宿の詳細を見る

2. ノーススターアルパインロッジ


ノーススターは北アルプス乗鞍岳の麓、乗鞍高原にあるインターナショナルなロッジとアウトドアスクールです。世界中からゲストとスタッフが集まるノーススターで一味違った休日を過ごしてみませんか?

宿の詳細を見る

3. B&B テンガロンハット


B&Bスタイルで気楽に過ごせる、木の香りが優しい癒しの空間。日中はWifi環境も充実のパブリックスペースで、夜はゆったりJazzを聞きながらカウンターバーで。大切な旅のひとときが、楽しく、思い出に残るものとなるようお手伝いさせて頂きます。

宿の詳細を見る

4. 美鈴荘


1960年創業の古き宿。当時学生村として宿をスタート。乳白色の24時間入浴可能な天然温泉、100%地元産きのこ鍋の山小屋スタイルの宿。学生村の起源を大切にし、現代ニーズに合わせ、お迎え致します。

宿の詳細を見る

実際にワーケーションを体験した方の生の声は、SNSにもあがっています。「#リトリート型ワーケーション」でぜひ検索してみてください。

情報やものがあふれ、激しい変化の流れに飲み込まれそうになる時代。そんな自分を見失いそうになるタイミングで、大自然に囲まれた場所で「自分を見つめ直す」時間を作ってみることも重要です。

あなたもぜひ気軽に、RESETやFOCUSを目的に「信州・乗鞍高原」へ足を運んでみてください。

もっと見る