みなさんは旅行へ行くとき、カフェやレストランなどを事前にリサーチするタイプですか?

見知らぬ土地の食べ物や飲み物で冒険するのは、なかなか勇気がいることです。海外は特に、注文の仕方も違ったりメニューもわけのわからないものばかりで怖い!という思いから、結局何が出てくるのか想像がつくマクドナルドやスターバックスに逃げがち。わかります。

いくら英語が話せてもそれは私も同じで、海外でコーヒーが飲みたくなったときは、意外と安全パイのスタバに寄ることが多いです。

カフェ巡りをするなら「Good Coffee」

でも「今回はカフェ巡りの旅だ」というマインドセットのときは、ご当地の有名なカフェを調べ、場所や行き方をチェックして、効率よく回れる準備をします。でも普段の旅行ではコーヒーのことを書いていながら、結構その辺りは行き当たりばったりなんです。(いい加減ですいません)。普通の旅行のときは、ふといい感じのカフェや喫茶店なら入ってみよう、というタイプです。

ちなみに「カフェ巡りの旅」のときに私がよく利用させてもらうのが「Good Coffee」です。国内外のおいしいカフェやロースターを紹介しているサイトで、おもしろいのが、サイトの運営者のみなさんが、実際にそのお店に行ってコーヒーを飲んで、彼らが認めれば載せるという「絶対にいいコーヒーだけ」という徹底ぶり。オススメです。

じつは私も、彼らと一緒にサンフランシスコでカフェ巡りをしました。たくさんのカフェを周って、コーヒーを飲みまくり、完全にカフェインハイな旅でした。でもやっぱりその旅で訪れたカフェの全部を載せているわけではなく、ちゃんと彼らのスタンダードに合ったカフェのみが掲載してありました。

さて、先日は長野県の松本へ行って来たんですが、今回は「行き当たりばったり」のほうで攻めました。でも意外とそのほうが先入観や変な期待がなく、いいコーヒーに出会ったりするのかも? なんて思うほど、行き当たりばったり大成功でした。

本物のレトロを感じる「

まずはこちら。風情ある佇まいの「珈琲まるも」です。松本の観光スポット、中町通りを歩いていたら目に飛び込んで来ました。でも後から調べたら、松本の喫茶店といえばココ!だったらしいのです。やっぱり、有名どころは引き寄せられますね。

この喫茶店は「旅館まるも」の一部なんだそうです。旅館は今でも営業中。

店内はレトロな松本民芸家具で揃えられていて、クラシック音楽とマッチしていました。最近サードウェーブのカフェはレトロな造りに新しいカフェ文化を吹き込んでいるところが多いですが、ここは本当のレトロ。

私は「炭火焼き珈琲」をいただきましたが、なんだかシアトルを思い出すコクのある深煎りでした。ほんのり炭火の風味もあって、私好みのお味。友人が飲んでいた「まるもブレンド」もちょっと飲ませてもらったんですが、こちらは炭火焼きと全然違ってフルーティな柑橘系の味。飲み口爽やかで夏の日に合うコーヒーだなと思いました。同じ店でこんなにも違う味のコーヒーを味わえるのも珍しいことです。

海外カフェの雰囲気が味わえる「

そしてもう一軒。先ほどはレトロな喫茶店に入ったこともあり、次に目を引かれたのは、やはり新しいオシャレさ。松本駅から歩いているときに見つけた「High-Five COFFEE STAND」という自家焙煎のコーヒースタンドへ入りました。

なんだか海外のカフェに来ているような、そんな雰囲気を味わえるカフェでした。シングルオリジンをハンドドリップでいただいたのですが、深みがあって私好みのコーヒーでした。

行き当たりばったりで入ってみたカフェですが、どちらもふらっと引き寄せられただけあって、素敵な空間でとてもおいしいコーヒーをいただくことができました。自分の感覚だけを信じてふらっと入るのも、また旅の醍醐味なのかもしれません。

今回のように、見かけて入ったお店が意外とガイドブックに載っているような名店だったりすることもあります。おいしかったら嬉しいですし、あまり好みじゃなかったとしてもまた旅の思い出として残るものです。

旅先での行き当たりばったりカフェ、おすすめです。

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