この夏、サウナーの話題を独占したトピックといえば、「8HOTEL CHIGASAKI」のオープンだろう。

SNSのタイムラインには、海外のモーテルを連想させる建物やプール、完成したばかりの美しいサウナを満喫する同志の写真が次々に流れてきた。そして、至福のときを過ごした誰もがこう口を揃えた——。

×プールはヤバい!!!」

このコンビは体験せねば!と茅ヶ崎を目指した。ただし、疑念もあった。水風呂代わりのプールは、ぬるくて物足りないのではないか?

……結論、心配は喜憂に終わる。

ヤバいヤバいと聞いていた「8HOTEL CHIGASAKI」は、本当にヤバかった。

セルフロウリュだけでなく「景色」もたまらないサウナ室

訪れたのは平日の昼過ぎ。先客はいない(独占しちゃっていいんすか……)。

先日紹介したシークレットサウナラウンジ「RoofTop37」と同じく、プロデュースはTTNE。この時点でもう間違いない、本格的なフィンランド式サウナだ。オープンしたばかりとあって、ヒノキのイイ香りが漂う。ピカピカのヒノキは見ているだけでも気持ちがいい。

腰かけると大きな窓の向こうに水風呂代わりのプールが見えるのだが、この景色がたまらない。ゆらめく水面を眺めつつ、「この後にあそこに飛び込めるのか……」と思うと、いつもより長く自分との戦いを楽しめるというもの。

何事も目に見える目標というのは大事だ。

室内はロウリュをせずともしっかりと熱い。十分に汗が流れてくる。でも、醍醐味はセルフロウリュ。

(ジュワァ〜×2)

自分のペースでロウリュができるのは、やはり最高だ……。

サウナストーンの中には、フィンランドで幸運をもたらすと言われている小人の妖精「トントゥ」が紛れ込んでいた。細部に行き届く遊び心もまた気持ちがいい。

実際に体験してはじめて気づく「浮遊浴」の気持ちよさ

サウナ室を出て、さあ、お待ちかねのプール。なんてコンパクトな動線だろう。まずは、すぐ側のシャワーで汗を流す。

温度の違う2種類が用意されているが、低いほうの設定温度は13℃。迷わずこちらをチョイス。キンキンだ。しっかりと浴びれば、プールの水温の高さはカバーできる。体を冷やしてプールに入ると、温冷交代浴ならぬ“冷冷交代浴”が完成する。

普通の施設では許されない“浮遊浴”をしていて気がついた。なるほど、確かにこれはヤバい。

何がヤバいって、ぷかぷかと浮かんでいると、耳が水で覆われて無音の世界に行けること。雑音がない自分だけの世界。しかも、視界の先には青い空。天国へのカウントダウンが始まる……。

以前、日本サウナ学会の代表理事を務める加藤容崇医師に「医学的には水風呂の理想は浮遊浴だ」と教えてもらったが、残念ながらそんなに広い浴槽があるのは「アクア東中野」か「ニューウイング」くらいというのが我々の結論だった(広さの問題はもちろん、マナー的にもよろしくない……)。

しかし、ここではオフィシャルに楽しめるプレイ。水温の高さを補って余りある、贅沢な体験だ。

外気浴のオススメはエントランス側の角!

外気浴の前にもう一発キンキンのシャワーを浴びて、ととのいイスに倒れ込む。イスの数は申し分ない。

オススメはエントランス側の角だ。心地いい湘南の風が入ってくる。プールサイドでの外気浴は、そう体験できるものじゃない。海外のビーチリゾートのような景色と相まって、すっかりととのってしまった。

このサウナは、宿泊者はもちろん、11時~16時ならデイユースも可能。必須ではないが、確実に入りたければ予約したほうがいいだろう。デイユース料金は4000円〜5000円(税込)。

都心からほんの1時間でアクセスでき、非日常を満喫できるとあれば、決して高くはない。狙い目は平日。有給取得も大いにアリかと。水着着用、男女共用のため、パートナーや性別を超えたサフレと一緒に楽しめるのも嬉しい。

それにしても、あと数ヶ月もして寒くなれば、このプールが今よりもっと最高の水風呂になるはず。冬の訪れが待ち遠しい!

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