日本にはまだまだ、知られざる秘境が存在する。まるで漫画「ワンピース」に出てくるようなドキドキワクワクする島がある。

そんなロマンに駆られて、島旅を愛する僕Tessiは鹿児島県の三島村に属する硫黄島に行ってきました。今回は硫黄島の魅力を皆さんにご紹介します!

Singo Tessi

‪旅する無人島開拓者。コンテンツクリエイター。旅人の共創コミュニティ「TREC」代表。冒険的な旅を愛しており、各地の無人島を開拓して回る様子を発信し多くの人々にロマンと刺激を与えている。ワイルドに見えて中身はマイルド、ゆるいマイペース男子。‬

そこはまさに硫黄の島

硫黄島と聞いて映画「硫黄島からの手紙」をイメージする方は多いはず。僕もそう思っていた一人なのですが、厳密にいうとそちらは「いおうとう」で、東京都の小笠原諸島に属する島で太平洋戦争の激戦地になった場所でした。

鹿児島県にある「いおうじま」は区別するために薩摩硫黄島とも呼ばれています。

巨大噴火の歴史が残る竹島・硫黄島、独自の文化と信仰が残る黒島の三島で構成されているのが三島村で、全体が「三島村・鬼界カルデラジオパーク」とされています。

硫黄島は火山島であり、今まさに火山活動が継続しているランクAの活火山に指定されています。皆さんがこの記事を読んでいるこの瞬間も、山からは白い煙がモクモクと立ちこめているんですよー!

秘境は思うほど遠くにはない

秘境と聞くとアクセスが大変だと思われがちですが、硫黄島へは比較的気軽に行くことができます。

ジェットスターを利用すれば成田から鹿児島までは片道¥5,990~。名古屋(中部)からだと片道¥3,580〜と超お手頃。LCCのおかげで島旅の移動のハードルはかなり下がってきています。

鹿児島港から三島村までは大型フェリー「みしま」を利用します。こちらは二等片道¥3,600です。硫黄島までは約4時間で到着します。(週4便しか出ていないので注意が必要ですが、その便数でこそのザ・秘境ですね)

片道¥10,000に抑えることも可能ですし、一泊二日の週末旅にもオススメです!

待ち受けるのは褐色の海

この島にたどり着いてまず驚くのは、島の周囲の海が黄色いこと。鉄分が流れ出し、それが海水と反応することで、まるで異世界のような風景を生み出しているそうです。

これぞまさに未知の島!今までに見たことのない目の前の光景に驚きながらも「どんな島なんだろう?」という冒険心を駆り立ててくれます。

こんな景色は日本ではこの硫黄島でしか見られません‼︎ちなみにこの黄色く染まっているのは表層のみだそうで、島民の方々は何も気にせずに港で釣りをしていました。

この黄色い海から「黄海ヶ島」とされ、かつては「鬼界ヶ島」と呼ばれていたそうです。

悠然とそびえる白煙あがる火山

今もなお活火山として生き続ける「硫黄岳」からは常に白い噴煙が上がっています。なので島中で硫黄独特の匂いを感じることになるのですが、それでこそ硫黄島だなと五感をフルに使ってこの島と地球の息吹を体感することができます。

平家物語にはこの硫黄岳の山頂で硫黄の採取がなされていたという記載があり、その後は1964年まで鉱山として硫黄や珪石の採掘が行われていたそうです。

噴火活動を感じさせる荒々しい見た目ですが、雄大にこの島の生活を見据えてきたという歴史も感じることができました。硫黄岳は奥深い美しさを持っています。

硫黄岳を一望できるのが「平家城跡」です。壇ノ浦の戦いに敗れた平家が、かつてここに城を建てたそうです。

平家物語の伝承が残る流刑の島

平氏打倒の陰謀を企てた罰として、武士3人が当時「鬼界ヶ島」とされていたこの島に流刑されたという伝承が残っています。

そのうち2人は赦されましたが、首謀者である俊寛(しゅんかん)という僧だけは島に残されたまま生涯を終えることになったそうです。

島の人々は彼の死を哀れみ、居住跡に「俊寛堂」という御祈神社を建てました。そのお堂の雰囲気がまた素晴らしいんです‼︎とくにお堂へ続く竹林の道が竹と苔に覆われていて、なんとも言えない落ち着きと癒しを与えてくれます。

苔の絨毯を歩いたのは初めてでした。これも長い歴史の中で自然にできた道だそうです。

ちなみに三島のうちの1つ「竹島」はその名の通り竹に覆われた島で、「大名タケノコ」という特産物があります。硫黄島の前か後に訪れて、ぜひ味わってみてください!

秘境には秘湯もある!

硫黄島でのお気に入りスポットの1つに、秘湯好きにはたまらない温泉があります。海岸沿い、波の打ち寄せる岩場に湧き出るのが「東温泉」です。

無料で入ることのできる露天風呂で、そのワイルドな雰囲気と皮膚病に効く泉質は「日本名湯百選」に選ばれるほど秘湯ファンの人気をあつめています。

どうですこれ、ザ・秘湯すぎやしませんか。海を臨む開放感、見上げれば硫黄岳、黄色い岩や緑色の湯という色彩。日本であることを疑ってしまうような世界観に浸ることができました。

好きすぎてここには何時間でもいられる自信があります!お湯をペロッと舐めてみたんですが、これまた今までに味わったことのない、強烈な硫黄味でした!飲んじゃダメなやつです(笑)

東温泉に入る際には水着をお忘れなく!

この島は太古の大噴火で形成された火口のごく一部でしかない

僕がこの硫黄島の旅で最も驚き、そして感動したのは、この島の成り立ちと正体です。

この島には巨大な絶壁が存在していて、その壁は約7,300年前の大噴火により形成された大きな大きな火口「鬼界カルデラ」の縁になっているんです。つまりは、この島はでっかい火口の中にできた小さな島だということ。

その長い歴史と、大いなる自然の力の凄さに、圧倒されるばかりで、ただただ眺めることしかできませんでした。人間の悩みや争いなんて、とてもちっぽけに感じます。

そして、この地球の命を目で、肌で感じて、ひとこと「美しいな」と声をもらしてしまいました。

未知の絶景を体感しに冒険に出かけよう



いかがでしたでしょうか。地球の息吹や鼓動を五感で感じることのできる秘境、硫黄島に行ってみたくなりましたか?

さまざまな島を旅してみても、この世界観・スケールの島はなかなかありません。まさに漫画に出てくるようなユニークな特徴を持った島です。

野生のクジャクがいたり、ジャンベの聖地と言われていたりと、まだまだ面白いポイントがあります!ぜひ、自分の中の好奇心や冒険心にしたがってこの島を旅してみてください!僕は今年中にあと2、3回くらい行くつもりです!ハマっちゃいました‼︎

最後に、ワイルドなロマンを追いかけるのが大好きだけど映像表現はマイルドにしたいそんなロマンチストな僕がつくった硫黄島のVLOG動画をご覧ください。

鹿児島県には他にも楽しい「しま旅」スポットがあります。ジェットスターの特設サイトで紹介されているのでチェックしてみてください!
鹿児島へのアクセスは東京(成田)からなら片道5,990円〜で2時間ほど。名古屋(中部)からだと片道4,990円〜で1時間半ほど。

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日本の島があなたの旅を待っている。

All photos by Singo Tessi

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