鹿児島県鹿屋市と大崎町にまたがる事業用地に、太陽光発電所を建設する計画が発表された。およそ200万m2の広大な敷地に設置されるのは、約340,740枚の太陽電池モジュール。完成が実現すれば、国内最大級規模のメガソーラーが誕生することになる。

だが、注目すべきはその圧倒的なスケールだけではない。このプロジェクトの背景にこそ、海外メディアが注目する驚きの理由がある。

【配布用】鹿屋大崎ソーラーヒルズ太陽光発電所(完成予想図)_R完成予想図

実はこの場所、30年以上前にゴルフ場の建設計画が頓挫し、手つかずの状態となっていた土地。それゆえ、長年にわたって地元民から有効活用が望まれていたのだ。稼働が開始されれば、年間約35,730tのCO2削減に寄与するだけでなく、雇用の創出や税収の増加など、地域社会に大きく貢献できるものと期待されている。

プロジェクトの担い手は、複数の企業。京セラ株式会社が太陽電池モジュールを供給し、株式会社ガイアパワー株式会社九電工発電所の設計・施工・維持管理を行う。ファイナンスを担当するのは、東京センチュリーリース株式会社。この4社が、事業運営会社である鹿屋大崎ソーラーヒルズ合同会社へ共同出資する。

事業計画によると、この発電所の出力は約92MWで年間発電量は約99,230MWh。これは一般家庭約30,500世帯分の年間電力消費量をまかなえる計算だ。

ちなみに総投資額は約350億円を予定。2015年度下期の着工、2017年度中の稼働開始を目指している。今後は事業化に向け、地元住民の協力を得つつ、事業スキームや自然環境に配慮した工法の検討を重ねていくようだ。

Licensed material used with permission by  京セラ株式会社広報室

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