瀬戸内海にある男木島(おぎじま)をご存知ですか。香川県高松市に属する男木島は、3年に1度開かれる現代アートのイベント「瀬戸内国際芸術祭」の舞台の一つにも選ばれている小さな島。

そして、たくさんの猫に出会える猫島でもあります。ここでは、男木島の基本情報や見どころなどをご紹介します。

*編集部追記
2017年5月に公開した記事に新たに3選加筆しました。(2017/9/19)
執筆時点での情報なので、実際に訪れた方で古い情報を見つけた方はmedia@tabippo.netまでご連絡ください。

 

男木島に行ってみての感想

photo by pixta

瀬戸内海にある男木島。規模は小さいですが、自然が豊かで猫が多く、どこかゆったりとした時間を過ごせる魅力的な場所です。男木島は瀬戸内国際芸術祭の会場にも選ばれており、自然だけでなくユニークなアート作品を楽しめる島でもあります。

以前までは男木島には飲食施設などは少なかったようですが、瀬戸内国際芸術祭以降は増えたようで、私が訪れた時も食べる場所には困りませんでした。男木島はタコ漁が盛んで、新鮮でおいしいタコが堪能できるので、ぜひ食してみてください。

 

男木島は平坦な場所が少なく、階段と坂道が多いので移動は徒歩がベスト。夏は暑いのでおすすめできませんが、春や秋は散歩感覚で島を観光できます。

 

ベストスポット

yuka.さん(@ranran56)がシェアした投稿 – 2017 9月 16 6:02午前 PDT

私がおすすめするベストスポットは、穏やかな空気に包まれた男木島図書館。築100年に近い古民家を改修して作った図書館は、外観も可愛らしく、観光客と地元の人々、どちらも楽しめる場所となっています。

旅行に行くとついつい「観光地をいっぱい回らなくちゃ」と焦る気持ちになってしまいますが、この図書館は、もっとここで過ごしていたい、ゆっくりしたいと感じさせる、とても魅力的な雰囲気がありました。

 

男木島はどこにある?

男木島は香川県高松港の北々東約7.5km、女木島の北約1kmに浮かぶ、南北が1.8km、東西が1.1km、周囲が約5kmの楕円形の小さな島です。

 

男木島へのアクセス情報

高松港発の雌雄島海運株式会社が運航するフェリーに乗ると、女木島港を経由して片道約40分で到着。フェリーは、8月中は12便、8月以外の時期は、1日6便が就航しています。

 

男木島の交通事情

Ykさん(@yepis66)がシェアした投稿 – 2017 5月 28 2:55午前 PDT

平地があるのは、港周辺と島の周辺に整備された「男木灯台」や「海水浴場」方面へに行く道路のみで、基本的に自動車での移動ができません。町中は狭い坂道が多いので、徒歩で島めぐりをするのがおすすめです。

*編集部追記(2017/09/19)
以下、観光スポットの一覧となっています。

 

男木島の観光スポット

瀬戸内国際芸術祭 ART SETOUCHI 2017

Shun.Tさん(@shun_0523)がシェアした投稿 – 2017 5月 23 5:22午後 PDT

瀬戸内海の島々を舞台に展開されるアートの祭典「瀬戸内国際芸術祭」は、世界的に知られるメジャーイベントです。2017年の男木島では、竹中俊作「歩く方舟」や、眞壁陸二氏の「路地壁画プロジェクト」など、10作品を島内で見学することができます。屋外の展示は通年、屋内の作品は、冬期(12月~3月中頃)以外の決まった日程で公開されています。

■詳細情報
・名称:ART SETOUCHI 2017
・住所:男木島の集落内
・アクセス:男木港から徒歩
・公開時間:作品による
・定休日:屋外作品はいつでも、屋内作品は定期的に公開
・電話番号:087-813-0853 瀬戸内国際芸術祭実行委員会事務局
・公式サイトURL:http://ogijima.info/setouchitriennale/

 

男木交流館

EmiI-MAさん(@e34.i07)がシェアした投稿 – 2017 5月 24 1:01午前 PDT

男木交流館は、ジャウメ・プレンサが手掛けた建築作品で、タイトルは「男木島の魂」。2010年の瀬戸内国際芸術祭で制作された作品ですが、施設内にはフェリーの切符販売所や売店、交流スペース、トイレなどがあり、現在も使われています。白い二枚貝をモチーフにした作品は、さまざまな言語をデザインした屋根が印象的です。昼と夜、天気によりまったく違う表情を見せてくれる男木交流館は、男木島のシンボル的な存在になっています。

■詳細情報
・名称:男木交流館
・住所:高松市男木町1986番地
・アクセス:男木港から徒歩すぐ
・開館時間:6:30~17:00
・定休日:なし
・電話番号:087-839-2278
・公式サイトURL:https://www.city.takamatsu.kagawa.jp/16399.html

 

男木島図書館

「男木島図書館」は、島の古民家を改造して作られた私設図書館。協力者たちの寄付によって運営されていて、誰でも無料で利用できます。写真や詩に関するイベントが開かれることもあるので、スケジュールをチェックして訪ねてみるのもいいですね。

■詳細情報
・名称:男木島図書館
・住所:高松市男木町148-1
・アクセス:男木港から徒歩約3分
・営業時間:金・土・日・月の13:00〜17:00
・定休日:火・水・木曜日
・電話番号:080-3860-8401
・公式サイトURL:http://ogijima-library.or.jp/

 

男木島灯台

photo by pixta

男木島の北端にあるトウガ鼻という場所にある「男木島灯台」は、120年の歴史を持つ石造りの灯台です。全国でも無塗装の灯台は珍しく、外観はおしゃれな展望台にも見えます。港から男木灯台へ行くには、島の南から北へ移動することになりますが、平坦な道が整備されているので、レンタサイクルの利用が便利です。となりには「男木島灯台資料館」、近くには「男木島灯台資料館」やキャンプ場があります。

 

■詳細情報
・名称:男木島灯台
・住所:高松市男木町1062-3
・アクセス:男木港から徒歩約40分
・公開時間:9:00~16:00
・開館日:原則日曜日と祝日のみ開館、瀬戸内国際芸術祭会期中は毎日開館
・電話番号:087-821-7012
・料金:無料
・公式サイトURL:http://www.pref.kagawa.lg.jp/chiiki/seto-island/detail/ogijima/

 

町中の猫たち

島の住民180人よりも猫の数のほうが多く(約200匹)、猫の島として知られている男木島。男木島の猫は、数十年前から自然に数が増え、いつのまにか猫の島として有名になりました。町中を歩いていると、島猫たちに出会えますが、餌やりは禁止となっています。かわいい姿を写真に撮って楽しむだけにしましょう。
 

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男木島のグルメ

オギケノヒ

男木島図書館のとなり、移住者支援フリースペース「老人と海」に併設された「オギケノヒ」。島で水揚げされた、タコのスパイシーから揚げ、新じゃがのフライドポテトなど、お店自慢のモヒートやビールでちょい飲みできるおつまみが揃うカウンターバーです。10種類のスパイスを使ったカレーは、その日仕入れた素材をもとに作られます。チキンバターカレーや紋甲イカのカレー、野菜カレーなどが日替わりで登場するので、訪ねた日にどんなカレーが食べられるか楽しみですね。

■詳細情報
・名称:オギケノヒ
・住所:高松市男木町148-1
・アクセス:男木港から徒歩約3分
・営業時間:11:00 – 17:00
・定休日:月~木曜日
・電話番号:080-3864-1977
・公式サイトURL:https://www.facebook.com/ogikenohi/

 

村上商店

男木港前にある「村上商店」は、島産のタコを使った料理が名物。「地たこ玉焼」はタコ入りのふわっとしたお好み焼きです。「特製たこめし」は、タコの風味がいっぱいの炊き込みご飯で、テイクアウトして屋外で食べるのにもおすすめ。ビールのおつまみになる、タコ天や野菜の煮物も用意されているので、港を眺めながらちょっと一杯という楽しみ方もできますよ。

■詳細情報
・名称:村上商店
・住所:高松市男木町男木港前
・アクセス:男木港からすぐ
・営業時間:10:00~17:00
・定休日:不定休
・電話番号:090-3786-0601
・公式サイトURL:http://ogijima.info/eatandstay/murakami/

 

ONBA cafe

HIKARIさん(@karuhi_88)がシェアした投稿 – 2016 9月 5 3:01午前 PDT

修理やペイントを施すプロジェクト・ONBA FACTORY。 その工房の隣にあるカフェが ONBA cafe で、古民家を改装した居心地の良い雰囲気が魅力です。また外にはテラス席があり、海や港を眺めながら食事をすることができます。

■詳細情報
・名称:ONBA cafe
・住所:香川県高松市男木町216
・電話番号:087-832-3123
・公式サイトURL:http://blog.livedoor.jp/onbafactory/

 

じょうこカフェ

sugachanさん(@suga.haru)がシェアした投稿 – 2017 4月 16 6:31午前 PDT

じょうこカフェは、無農薬の野菜と果物、そして海の幸をふんだんに使った愛情たっぷりの料理を振る舞ってくれるカフェレストランです。雄大な男木島の海を見ながら、おいしく健康的な食事とともにゆったりとした時間を過ごすことができます。

■詳細情報
・名称:じょうこカフェ
・住所:香川県高松市男木町
・電話番号:090-4332-7671
・公式サイトURL:https://jyouko.jimdo.com

 

Dream cafe

Mikiさん(@nico_2_5)がシェアした投稿 – 2016 9月 3 7:33午前 PDT

Dream cafeは、瀬戸内海産の魚のすり身をカツにした「めおんバーガー」が絶品の古民家カフェです!見晴らしのいい庭で、海風に当たりながら気持ちの良いひと時を過ごして見ませんか?

■詳細情報
・名称:Dream cafe
・住所:香川県高松市男木島1934
・電話番号:087-822-0091
・公式サイトURL:http://www.piccadilly-ya.com/dream-cafe.html

 

男木島の宿

「民宿 さくら」

「民宿さくら」は、漁師のオーナーが営む島のお宿です。オーナーが日の出前に海に出て採るタコを、おかみさんがタコ飯や天ぷら、お刺身などに仕上げてくれる食事が人気で、ほかに瀬戸内で採れた魚もたっぷりと味わえるため、魚介好きの人にはたまらないお宿。1泊2食付き、朝食のみ、素泊りと宿泊スタイルが自由で、予約をすれば食事のみのオーダーも可能です。男木島に宿泊して、島の時間をゆったりと感じてみるのもいいですね。

■詳細情報
・名称:民宿さくら
・住所:高松市男木町
・アクセス:男木港から徒歩1分
・営業時間:チェックイン15:00 チェックアウト9:00
・定休日:なし
・電話番号:087-873-0515
・料金:1泊2食付き6,500円 朝食付き4,500円 素泊まり4,000円※すべて税込み(ほかに別館ドミトリーもあり)
・公式サイトURL:https://takoyado.jimdo.com/

 

男木島で味わう島時間

男木島の基本情報についてご紹介しました。男木島は小さな島ですが「瀬戸内国際芸術祭」の舞台にもなっていることから、旅人を歓迎してくれる島です。旅ならではのゆったりとした時間を味わうために、ふらりと出かけてみませんか。

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