うどん県の新名物は「和三盆ラム酒」
うどん、オリーブとともに香川県を代表する特産品といえば、和三盆。上品な甘さと極上の口どけが特徴の国産高級砂糖だ。この和三盆の製造行程で出てきた「糖蜜」を使ってつくるラム酒を紹介したい。
「和三盆をつくるときに出てきた糖蜜を蒸留してできたラム酒」という長ったらしい商品名、ただし(仮)。なぜならこの和三盆ラム酒は、まだ試作品だから。
原料となるサトウキビは竹糖(ちくとう)と呼ばれる四国の在来種で、香川県と徳島県の一部でのみ栽培されている。その竹糖から採った蜜でつくるのが和三盆だが、製造工程において、糖蜜が使いきれずに捨てられている事実がある。なんとももったいない話。
「糖蜜を使ってラム酒がつくれないだろうか……」
讃岐和三盆の老舗と酒造メーカーがタッグを組み、プロジェクトが動き出したのが2019年のこと。希少な原料から採った蜜でつくられたプロトタイプは、2020年秋、ホワイトラムとしてリリースされた。
味わいは、ラム酒特有の癖が少なくスッキリとしているそうで、柑橘を絞ったソーダ割りがおいしいらしい。
和三盆糖蜜100%使用したクラフトラム。香川県を代表するプロダクトに成長するかどうかにも注目だが、「まずは飲んでみたい」という人。応援購入サービス「Makuake」にて、買えますよ。
『和三盆をつくるときに出てきた糖蜜を蒸留してできたラム酒』
※この記事は、2020年9月19日18:00時点にて内容を一部修正しております。