愛媛県の八幡浜には、日本一黒い「ブラック商店街」がある。
ポストも黒いし自販機も黒い
地元に活気を! と愛媛県の八幡浜で企画されたのは、中心街の新町商店街を「黒ずくめ」にすること。
シャッター通りのブラックさを逆手にとったかのようなこの取り組み、おもしろがってくれる街の人たちも徐々に増え、今では55店舗が協力(2018年1月現在)。八幡浜市内のブラックにまつわるグルメやスポットを70点以上掲載している「ブラックリスト」も、すでに第3弾まで改定されています。
通りには、黒い郵便ポストや、黒い自動販売機が……。
黒だしちゃんぽんと黒お好み焼き
ソウルフードの八幡浜ちゃんぽんも、黒くなっちゃいました。
商店街にある「愛花亭」で食べられるのは、イカスミを使った黒だしのスープ。サービスには黒ライスもついてきます。黒いちゃんぽんってどうなんだろう……と思いきや、魚介の風味が濃厚で、とてもおいしくいただきました。
麺の気分じゃないときは、黒いお好み焼きもどうぞ。
柑黒まんじゅうと黒豆のモンブラン
うすかわ饅頭で有名な、1897年(明治30年)創業の老舗和菓子屋さん「宮川菓子舗」も思った以上に真っ黒でした。
ブラックリストの殿堂入り商品でもある「柑黒まんじゅう」は、竹炭を練りこんだつくね芋の生地が、とにかくブラック。ただし中には、伊予柑の風味がする白あんが入っています。ブラック&ホワイト。
他には、黒豆をベースにしたモンブランも人気です。
黒い焼き飯
八幡浜ちゃんぽんの御三家とも言われる「イーグル」にあるのは、秘伝のタレを使った「黒い焼き飯」。
黒い学ラン
これは普通か……。
きっかけは「黒湯温泉」
ここで紹介しているのは、ブラックリストのほんの一部。街を歩くと、黒いカルボナーラや黒いチーズケーキ、黒いにぎり寿司など、いたるところに魅力的な「ブラック」が隠されています。
中国・四国地方で初めて、黒湯(モール泉)を使った温泉としてオープンした「みなと湯」も、ブラックプロジェクトの大きなきっかけとなった存在。黒湯は、関東や北海道ではよく聞きますが、このエリアではとても珍しいそうです。
ブラック企業で働くことに疲れた方も、八幡浜の「ブラック」に触れたら、かなり癒されるんではないでしょうか。