チベットがどんな場所か、知っていますか?訪れたことはありますか?

日本からチベットへの直行便はなく、中国を経由するしかありません。また、チベットへ入る場合は入境許可書が必要で、さらには有資格者のガイドを同行させなくてはなりません。

これほどハードルが高いと、チベットを訪れたことのある旅人は少ないことでしょう。そんなチベットですが、なんと日本の名古屋でその雰囲気を体感できる場所があるんです!

それが日本で唯一のチベット寺院「強巴林(チャンバリン)」。所在地は名古屋の端っこの守山区。緑の豊かなエリアで知られているこの場所にあるらしい……いったいどんな場所なんでしょうか?気になりますね。

日本でここだけ!チベット仏教寺院の強巴林



強巴林は名古屋市守山区にある、日本で唯一のチベット仏教寺院。

中国チベット自治区の首府ラサにある「ジョカン寺」を模して作られた寺院です。ジョカン寺はチベット最古の寺院で、世界遺産にも登録されており、チベット仏教で最も神聖なお寺だとされています。

強巴林は、そんなジョカン寺を模しているだけでなく、なんとジョカン寺から正式に認められた日本で唯一の寺院なんです。

守山区を通行していると、突然現れる強巴林。私自身、県道15号を車で走っているときに、日本とは思えない建築物とタルチョと呼ばれる5色の旗が目に入り、思わず2度見。いや3度見。

旅人心がくすぐられ、帰宅してすぐにネットで検索したのを覚えています。

■詳細情報
・名称:強巴林
・住所:〒463-0815 愛知県名古屋市守山区青葉台101番地
・地図: ・アクセス:ゆとりーとライン「竜泉寺」から徒歩約5分
・営業時間:AM9:00~PM5:00
・電話番号:052-736-4888
・料金:200円
・URL:強巴林公式サイト

鮮やかな色彩が美しい強巴林の内部



強巴林を訪れるとまず目に入るのが、チベット仏教の広まる国ではおなじみのタルチョと呼ばれる5色の旗。その奥には、日本のものとはまた違ったカラフルな寺院がそびえたちます。ここに立つだけで、早くもチベットに来たかのような感覚に。

階段を登り、入口の両脇に2つの「マニ車」が出迎えてくれます。このマニ車と呼ばれる円柱の中には、チベット仏教の経典が入っており、これを1回転させるだけで経典を1回読むのと同じ功徳が積まれます。

わたしも「オンマニ ペメフン……」と御真言を唱えながらマニ車を時計回りに1回転させました。簡単すぎて、これで功徳を積んでいいのか不安になります……。



一歩中へ入るとそこはチベット。かくいうわたしは一度もチベットへ行ったことがないのですが、この異国感。チベットもきっとこんな雰囲気に違いない……。

お線香代(拝観料)として200円かかります。係の人がいないときはお釣りがもらえない可能性があるので、100円玉2枚を握りしめて訪れましょう。

この先は写真撮影は禁止です。ぜひ皆さんの目で実際に見てほしい!!

まず入って正面には釈迦牟尼仏十二歳像があります。これはジョカン寺にある十二歳像を、特別な許可を得て採寸をし、複製したご本尊だそう。黄金に輝く、鮮やかな色の美しい装飾に心奪われてしまいます。

また、建物の壁に掛けられている「タンカ」と呼ばれる仏画がとっても美しいんです。これもまた色彩が鮮やかで、非常に細かく丁寧に描かれています。現地の絵師によって一点一点描かれた物だそうで、日本ではなかなか見ることのできない珍しいものとなっています。

2階には、強巴林を創設された森下永敏大住職がチベットにて譲り受けたという貴重な品々や、チベットの小学校の生徒からの贈り物などの展示もあり、博物館のようになっています。

そこまで広くない寺院なのですが、美しい仏像や仏画、壁の装飾などを見ていると、時がゆっくり流れる気持ちの良い感覚を味わうことが出来ました。

春日井の街を望む



強巴林の入口手前に本堂に沿うように道があるのですが、そこを通って階段を上ると、強巴林を裏側から見下ろせるスポットとなっています。

黄金の屋根越しにその先の春日井市の街を見渡すことができ、天気が良ければさらに先の犬山や岐阜の山まで見ることができます。

夜にはライトアップもされるので、一風変わったデートをしたい方にもいいかも。

うれしいご利益、わたしにもご縁が!



ここ強巴林、名古屋にいながらチベットにいる気分になれるだけでなく、なんとなんと縁結びのご利益もあるんだとか。強巴林で出会ってお付き合いした、ここで恋愛のお願いをしたら恋人ができた、結婚できた、恋愛の悩みが解決した……なんて話もよくあるのだそう。

また、恋愛面での良縁だけでなく、ビジネスや事業をしている人からも「大きな取引が成功した」「参拝した後に仕事が増える」なんて話もあると言い、仕事の面などあらゆる「縁」にもご利益があるよう。

そんなわたしも、参拝してちょうど1週間後に仕事関連でちょっとしたご縁があり、たまたまかもしれませんがご利益を授かることができました!

恋愛面で悩める人もビジネスチャンスを掴みたい人も、ぜひ強巴林を訪れてみてください!

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イベントも盛りだくさん!日曜日は強巴林へ行こう!



強巴林では毎月第1日曜日に「強巴林祭」があり、チベットの法衣に身を包んだ大僧正と住職が祈願成就のお祈りをするというイベントがあります。

また同じく第1日曜日には「モリヤマルシェ」が開かれており、手作り雑貨や季節の野菜が販売されたり、キッチンカーが来たり、子どもも楽しめるワークショップに参加できたりと盛りだくさん!

*2021年現在、大規模イベント自粛のため中止していますが、5/29,5/30,10/9,10/10は臨時開催予定となっております。

また毎年4月には「開運良縁祭り」があり、ここでは自分の財布の中に溜まっている悪因縁を払って、お金が入りやすくなるよう祈祷する「財布供養」もしていただけるんだとか。これもぜひ参加したい……!

周辺のスポットにも足を伸ばしてみませんか

せっかく守山区を訪れたのなら、強巴林の周辺のスポットも訪れてみませんか?以下で紹介するスポットはすべて、強巴林から徒歩で行けます!

大本山 倶利加羅不動寺



強巴林のお隣にある「大本山 倶利加羅不動寺」は天台密教の流れを汲む修験宗のお寺です。

こちらの住職は、先に紹介した強巴林の森下永敏大住職と出会ったのがきっかけで出家したという、森下瑞堂住職。

お寺の御本尊は、宝剣に龍が巻き付いているという「倶利迦羅不動明王」で、不動明王の中でも特に力が強いとされる方なんだとか。多くの龍神様をはじめ、それ以外にもお稲荷さんやお不動さん、大黒さんなどが祀られています。

また、滝行が有名で、僧侶の方達が実際に行っている滝行を体験することができます。某有名プロ野球監督なども訪れているらしく、大人気の体験となっています。

ここのお寺、なんとYoutubeチャンネルを持っているんです。それもとってもカッコよくおもしろいので、ぜひ一度覗いてみてください!

■詳細情報
・名称:大本山 倶利加羅不動寺
・住所:愛知県名古屋市守山区青葉台101番地
・地図: ・アクセス:ゆとりーとライン「竜泉寺」から徒歩約5分
・営業時間:10時~18時(土日は9時半〜)
・電話番号:052-736-4888
・URL:倶利加羅不動寺公式サイト

天空スパヒルズ 竜泉寺の湯



観光に疲れたら訪れてほしいのが、”スーパー銭湯”と”高濃度炭酸泉”発祥の温浴施設「天空スパヒルズ 竜泉寺の湯」。全国に7店舗ある竜泉寺の湯の本店で、愛知県の温泉ランキングでも毎年ランクイン常連の人気施設です。

露天風呂や高濃度炭酸泉などお風呂の種類が豊富で、さらにはサウナや岩盤浴、レストラン、漫画や本が読める空間、そして電源やWi-fiを完備したワークスペースなどなど、一日中ここで過ごせるほど充実した施設となっています。

強巴林から徒歩10分と近いので、帰りに寄ってみてはいかがでしょうか。

■詳細情報
・名称:天空スパヒルズ 竜泉寺の湯
・住所:愛知県名古屋市守山区竜泉寺1丁目1501
・地図: ・アクセス:ゆとりーとライン「竜泉寺」下車すぐ
・営業時間:6時00分~翌3時00分
・電話番号:0527932601
・URL:天空スパヒルズ 竜泉寺の湯公式サイト

岐阜タンメン 守山竜泉寺店



強巴林にきたら……いや愛知県にきたらぜひ食べてほしいのが、「岐阜タンメン」。

「岐阜」とついていますが発祥は愛知県稲沢市。ちょっとややこしいですが、とにかく一度食べてみてほしい!!

野菜のスッキリとした甘みと、ニンニクのパンチが効いた塩出しベースのタンメン。辛さをやトッピングを選べて、自分オリジナルの一杯を作ることができるのも魅力です。

ちなみに私はいつも「2辛、味玉トッピング」を注文します。卓上にある無料の酢もやしに、これまた卓上にある「替玉」のタレをかけて食べながら、タンメンを待つのがツウの楽しみ方。

■詳細情報
・名称:岐阜タンメン 守山竜泉寺店
・住所:愛知県名古屋市守山区吉根1丁目203
・地図: ・アクセス:ゆとりーとライン「下島」から徒歩2分
・営業時間:11時~翌3時
・定休日:年中無休
・電話番号:052-880-6229
・URL:岐阜タンメン公式サイト

名古屋市守山区のの穴場スポット、強巴林!

名古屋市民でも知らない人の多い、名古屋の端の守山区というちょっとディープな場所にあるチベット仏教寺院「強巴林」。チベットに行ったことがある人、いつか行ってみたい人、縁結びのご利益がほしい人も、ぜひ名古屋の強巴林を訪れてみてください。

あなたの知らない名古屋に出会えること間違いなし!

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