インドネシアの中でも、大都会ジャカルタやジョグジャカルタ、そして郊外にいくほどにダイナミックなジャングルが広がるジャワ島は、インドネシアの中でも変化に富み、興味の尽きないエリアです。

今回はジャワ島の主要都市、ジャカルタ、ジョグジャカルタなどからほど近い人気の観光スポットを取り上げてみました。どのスポットもジャワ島を訪れたなら立ち寄っておきたい場所ばかりですよ!

*編集部追記
2017年10月に公開した記事に新たに5か所加筆しました。(2018/01/22)
執筆時点での情報なので、実際に訪れた方で古い情報を見つけた方はmedia@tabippo.netまでご連絡ください。

 

ジャワ島に行ってみての感想

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私がジャワ島を訪れたのは2017年の夏で、観光は楽しいものの気候は蒸し暑く、こまめに水分補給をするよう気をつけて歩きました。ジャワ島には、インドネシアの首都・ジャカルタや、有名なボロブドゥール寺院遺跡、世界最大級であるイスティクラル・モスクなど、見どころがたくさんあります。

ジャカルタは都会なので都市生活を楽しみたい方におすすめですが、ジャワ島には歴史的な観光スポットが数多くあり、歴史好きな方もぜひ訪れて欲しいところ!インドネシアの中で同じく有名な観光地・バリ島とはまた雰囲気が違うので、ぜひどちらも訪れてみて、違いを比べてみてくださいね!

 

観光する際のアドバイス

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ジャワ島の治安ですが、観光客が多いジャカルタなどの大都市ではスリやひったくり、タクシー強盗などが多発しています。特にバスターミナルでの被害報告が多いため、注意してください。

物価は日本と比べて安いですが、ジャワ島はインドネシアの中では比較的高い方です。ジャカルタなど都市部のホテルは割高なので「思っていたより高いな」と感じることがあるかもしれません。

衛生面はあまり良くないので、生水や氷は口にしない、飲食店は衛生管理に気をつけている場所を選ぶなど、注意が必要です。

 

おすすめのベストスポット

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私がおすすめするのは、東南アジア最大級の大きさを誇る、イスティクラル・モスクです。外観はシンプルでモダンな建造物という出で立ちですが、中の礼拝所は非常に壮大!

天井が高く、開放感のある広々とした空間は、まさに圧巻です。ドーム内側の細かい菱形模様やアラビア文字は、エキゾチックで旅の叙情をそそられます。

 

ジャワ島の概要

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首都ジャカルタの所在地であるジャワ島は、世界最多といわれる14000もの島々を抱えるインドネシアの政治経済の中心となるエリアに当たります。また、面積は全インドネシア国土の人口の半数以上がこのジャワ島で暮らしているといわれています。

主にイスラム教徒の人々が暮らしていますが、バリ島同様ヒンズー教を信仰する人たちもいます。また、人口の半数がマレー系ジャワ人ですが、スンダ人(バンドゥン周辺)、マドゥーラ人 (マドゥーラ島)といった少数民族の人達も多く見かけます。

なにしろインドネシアはその広範に広がる国土に300以上の民族が居住していますが、その半数以上がジャワ島に暮らしていて、他の島から出稼ぎに来ている人も多く見受けられます。

 

ジャワ島の歴史と特色

ジャワ島の歴史をさかのぼれば、北京原人と並んで有名な「ジャワ原人」にまで到達します。もともとインドネシアの島の中でもっとも肥沃な土地でかつ広大な面積を持つことから、東南アジアの民族の出発点と考える人もいます。

古代のジャワを治める王族たちの歴史は、香辛料を求めてやってきたオランダ進出により幕を閉じました。ジャワの王族たちの内紛に巧みに介入し、見返りとして「ジャヤカルタ」を手中に収め、17世紀には、ジャカルタにオランダ東インド会社を進出させました。以降ジャワはこの海域の海洋経済の中心地となってきました。

鎖国時代の日本の限られた貿易相手がオランダであったこと、長崎に来航するオランダ船がジャカルタを基地にしていたことから、ジャカルタには日本人が多く居住していました。

その後第二次世界大戦後、オランダからの独立戦争に勝利し、今日のインドネシア、ジャカルタがあります。

 

代表的なグルメ

ナシゴレン

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インドネシア、ジャワを代表するフードの一つ。味をつけて炒めたごはんの上に、目玉焼きや揚げせんべいのトッピングをのせたものが主流です。

ミークア

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ジャカルタのあっさりラーメンともいえる。透明のスープに麺が入ったお腹にやさしい一品。好みに合わせて各種トッピングが選べます。

ミーゴレン

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ジャカルタ風焼きそば。ナッツやエビを砕いたものをのせると美味です。

ルンピア

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インドネシアの春巻。肉と野菜を包んで揚げてあります。レシピはほぼ同じですが、中に入る野菜が日本と風味が異なるため、とてもエキゾチックな味わいの春巻に変身します。

 

成田からのアクセス

成田からジャワ島ジャカルタにある「スカルノ・ハッタ国際空港」へは、以下のフライトによる直行便のいずれかを利用することが出来ます。

■詳細情報
・ガルーダ・インドネシア航空 毎日1便 所要時間約6~9時間
・日本航空          毎日1便 所要時間約7~9時間
・全日空           毎日1便 所要時間約7~9時間

 

プランバナン寺院群

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ボロブドゥール寺院遺跡群と並んで、ジャワ建築の最高傑作とされるプランバナン寺院群は、ヒンドゥー教の遺跡としてはインドネシア最大級クラスになります。また、やはりボロブドゥール寺院遺跡群と共に1991年世界遺産に登録されています。

9世紀に建立されたといわれるプランバナン寺院群は、当時の古マタラム王国の遷都や、度重なる地震によって崩壊し地中深く埋まったままでジャワ島の人々からも忘れ去られていた存在でした。

ボロブドゥール寺院遺跡に先立って、1733年ドイツのロンズによって発見された後の懸命な修繕の甲斐あって、インドネシアでも最も美しいヒンドゥー寺院群として知られるようになりました。

ニュピにはインドネシア中からヒンドゥー教のかたが集まって儀式を行います。中央の高さは47mあり、壮大な迫力に圧倒されました。

 

ウジュンクロン国立公園

Abeyㅤさん(@baihakiahm)がシェアした投稿 – 2017 9月 29 9:30午後 PDT

手つかずのジャングルや白い砂浜を体験してみたいなら、この世界自然遺産ウジュンクロン国立公園へ訪れることをおすすめします。

ダイビングも可能なスポットが伴っているので、トレッキングとマリンスポーツが同時に楽しめます。施設も非常に整っており快適な滞在ができることは確実です。

絶滅危惧種ジャワサイの唯一の生息エリアになっており、ほかにもバンテン(野生牛)、カニクイザル、インドクジャクなどの貴重な動物たちの生息地でもあります。

 

タマンサファリ動物園

Mayukoさん(@mkf2885)がシェアした投稿 – 2016 12月 12 1:10午前 PST

ドライブイン型サファリとも呼ぶべきタマンサファリ動物園は、ジャカルタから乗ってきた車のままサファリ内に侵入し、そのまま園内を見学することができます。

草食動物エリアでは、ウィンドウを開けて直接動物たちに餌をあげることができます。時期が合えば、トラやオラウータンの赤ちゃんと一緒に写真撮影ができる場所もあります。

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ブロモ山

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地震が多いジャワ島の状況にも「なるほど」とうなずいてしまうほど、いまなお火山活動が盛んなブロモ山は、間近で見るとその迫力に心臓が止まりそうなほど。

山肌は、まるで月面を思わせるごつごつとした岩肌で、立ち込める噴煙はすさまじいものです。とはいえ、ジャワ島の主要観光スポットの一つですから、火口縁に登るための階段他安全対策はしっかりとられていますのでご安心を。

人気ツアーは、サンライズを見学する早朝出発のコースですが、標高が2,329mもの鉱山です。防寒着の用意を忘れないようにしましょう。

 

タマン・サリ

ジョクジャカルタには、今もジョグジャカルタの王族が暮らす王宮「クラトン」があります。そのクラトンを訪れたら、ほど近い場所にあるこのタマン・サリにもぜひ訪れてみましょう。王宮近くにつくられた離宮の跡であり、水の王宮、水の宮殿とも呼ばれています。

タマン・サリとは、インドネシア語で「花園」を意味しており、その意味通り、当時の王様が豪華なプールの中で美しい女性達に水浴びをさせて眺めて楽しんだそうです。このタマン・サリには非常にフォトジェニックなプールと、美しい庭園があります。

 

ラトゥボコ(ボコの丘)

kuuさん(@kuu919)がシェアした投稿 – 2017 7月 22 4:02午後 PDT

ジャワ島には、これぞ絶景!と、絶対に写真に収めたい場所が数えきれないくらいあるのですが、ここラトゥボコ(ボコの丘)も、絵になる写真が撮れる場所の一つです。特にサンセットのラトゥボコ(ボコの丘)は、絵に言われるぬ美しさ。

ここは、8~9世紀に栄えたといわれる古マタラム王国の宮殿だったとされる場所です。修復工事が盛んにおこなわれており、非常に美しい遺跡として保存されています。

プランバナンから3kmほどにの距離にあるので、プランバナンとセットで回るとよいでしょう。プランバナンからシャトルバスも出ています。

 

クラトン

sacraさん(@sclolaa)がシェアした投稿 – 2017 2月 22 9:51午後 PST

現在もジョグジャカルタの王族が暮らしているという現役の宮殿が「クラトン」です。オランダ統治下の建築様式の影響を色濃く受けたジャワ建築の最高傑作とされています。また、博物館で見ることが出来る往時の豪華な調度品の数々、インドネシア名産のバティックの衣装などは見ものです。

インドネシア伝統楽器ガムランの演奏や伝統舞踊が、美しく着飾った女性達によって毎日上演されているので是非剣舞しておきたいもの。

 

ボロブドゥール寺院遺跡

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「ボロブドゥール遺跡」「ムンドゥ寺院」「パオン寺院」をあわせて「ボロブドゥール寺院遺跡群」として1991年に世界文化遺産に登録された「ボロブドゥール寺院遺跡群」は、ジャワ島きっての観光スポットです。この世界最大級の仏教寺院「ボロブドゥール寺院遺跡」見ずしては、日本に帰れません!

この「ボロブドゥール寺院遺跡」は、1000年もの長きにわたって火山灰の下に埋もれてていた幻の遺跡だったのですが、1814年イギリスのラッフルズ提督に発見され、1842年オランダのハルトマンにより本格的な発掘調査が始まり、以後地道な発掘と修復が繰り返されてきました。

緑深きジョグジャカルタのジャングルの中に、何百万個もの石を積み上げて階段状のピラミッドに建設されたボロブドゥール寺院遺跡は、仏教の三界(欲界→色界→無色界)をあらわした曼荼羅を表現しているといわれています。

そしてその大きさは、周囲が一辺約120メートルのほぼ正方形、高さは約33メートルあるという巨大なもの。そしてこの基礎部分に正方形と円形の段が積み重ねられています。回廊の壁に刻まれたレリーフのすばらしさ、また寺院の外壁に並ぶ432体の仏像の精巧さに目を奪われることでしょう。

ボロブドゥール寺院遺跡の公園内には「マノハラホテル」があり、人気のサンライズツアーにも徒歩で参加できると人気があります。

 

ファタヒラ広場

オランダ統治時代のコロニアル建築が数多く残るジャカルタのコタ地区は、ジャカルタ観光では外せない絶好の撮影スポットです。そしてこのファタヒラ広場は、ジャカルタの人々の憩いの場になっていて、楽しそうに歩く人たちの服装や様子を見ているだけでもインドネシアへの理解が深まります。

ファタヒラ広場の周囲には、オランダ統治時代の市庁舎や裁判所ほか歴史的建造物が多く残されており、それぞれ歴史博物館、美術館、ワヤン博物館として有効利用されています。

また、馬車に乗車することが出来たり、レンタル自転車を借りて一回りすることも可能です。

 

イスティクラル・モスク

インドネシアにおけるイスラム教徒の聖地としてあがめられているイスティクラル・モスクは、1984年に建てられました。12万人以上が収容できる問う巨大なモスクには、毎日ジャワ島内外から多くの拝礼者が訪れます。

世界最大級のモスク内の礼拝エリアはイスラム教徒が礼拝をおこなう場所であり、イスラム教以外の外国人の立ち入りは許されていませんが、垣間見えるホールの黄金のドーム、何よりモスクそのものの巨大さに圧倒されることでしょう。

 

ジャラン・スラバヤ

ジャカルタの中心部に広がる有名な骨董通り「ジャラン・スラバヤ」は、ユーミンこと松任谷由実さんのアジアをテーマにしたアルバム「水の中のASIAへ」に収められた「スラバヤ通りの妹へ」に登場することから、日本人には何故かなじみのあるストリートです。

この骨董通りの全長は500メートル程度になり、片側が川、もう片側に骨董店がずらりと並んでいます。オランダ統治時代のものなど本物のアンティークにめぐりあえるかもしれませんよ!

 

ザ・アベニュ―

Nguyen Tuan MCさん(@tuanstyle)がシェアした投稿 – 7月 16, 2017 at 1:40午前 PDT

スラバヤ西部に位置するザ・アベニューは、日本人を含む外国人が多く利用するホテル・ジャワパラゴンという4つ星ホテルの中にある人気のカフェです。

店内は大変広々として解放感があり、ゆっくりと過ごすことができます。また夜になるとバーとしても利用できるので、歩き疲れた時などにぜひ訪れてみましょう!

 

カフェ フォルクス

スラバヤの中心部と西部のちょうど間に位置するカフェ・フォルクスは、とにかくおしゃれな店内が魅力!また、ケーキなどのスイーツも充実しており、どれも絶品と評判です。

 

ル・カフェ・ゴルマンド

スラバヤの中心部にあるル・カフェ・ゴルマンド。欧風の雰囲気が漂う、木の温かみを感じられる空間が魅力です。ショーケースに並ぶパンはどれもボリューム満点で、味もおいしいと評判!また、テラス席もあるので、天気の良い日にゆっくりするのにもおすすめです。

 

アノマリコーヒー

インドネシア人によるインドネシア豆を使った本格的なカフェ、アノマリコーヒー。インドネシア国内の主要なエリアから仕入れた豆を楽しめます。

目の前で挽いてくれることもあり、豆の香りがとてもフレッシュ。産地ごとの違いを気軽に楽しむことができるので、コーヒー好きの方はぜひ訪れたいカフェです。

 

ギヤンティコーヒー

コーヒーにとことんこだわる、北ジャカルタにある隠れ家的スポット、ギヤンティコーヒー 。他の日は焙煎をしているため、営業日は水曜~土曜のみという、焙煎にかなりこだわったカフェです。

また、オープンテラスの座席には多くの観葉植物が飾られており、ゆっくりとおいしいコーヒーを飲みながら優雅な時間を過ごすことができます。

 

まとめ

いかがでしたか?悠久の歴史を感じさせる圧倒的な規模の古代遺跡、奥深きジャングル、そして真っ白な砂浜と、人懐っこいジャワ島の人達の笑顔。ジャワ島に行ってみたくなってきたのでは?直行便が多いので自由手配もしやすく、ツアー数も多く、急に旅を思い立った時の候補地に最適です。

古くから日本とつながりのあったインドネシア、ぜひその中心地ジャワ島に近々訪れてみてくださいね!

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