インドの治安は?物価は?ビザは?インド旅行の基本情報まとめ
若い旅人を中心に大人気のインド。しかし、具体的にどのような場所か気になるところでもあります。そこで、今回はインドの基本情報をコンパクトにまとめてみました。
*編集部追記
2016年12月に公開した記事に新たに加筆しました。(2017/8/24)
2017年8月に公開した記事に新たに加筆しました。(2019/2/23)
2016年11月時点での情報なので、実際に訪れた方で古い情報を見つけた方はmedia@tabippo.netまでご連絡ください。
旅行のルート
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私はネパールから陸路で入国し、一気にバスでバラナシへと向かいました。バラナシで2週間滞在したのち、そこからバスでブッタガヤに向かい、5日間滞在しました。
そこからパキスタンに抜けるため、一気にニューデリー、パキスタンの国境街・アムリトサルへと電車で向かいました。インドは、バス、電車はもちろん、LCCが発達しており、様々な航空会社があります。自分のスケジュールやルートに合わせて、どの方法で移動するか検討してみてはいかがでしょうか?
おすすめの都市
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私がおすすめする都市は、仏教の聖地と言われるブッダガヤです。特に12月初めに行われる仏教のセレモニーには、世界各地から仏教の修道僧が多く集まります。
仏教には四大聖地と言われる場所がありますが、そのうち3つがブッダガヤから近いので、聖地巡りをするのも良いでしょう。ブッダガヤの中心には、世界遺産に登録されているマハーボディ寺院があるので、ぜひ足を運んでみてくださいね。
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物価
基本的にインドの物価は安いです。安いゲストハウスですと、1泊700円くらいで泊まれます。節約すると1日2000円台で過ごすこともできますが、あまり無理をすると体が疲れてしまうでしょう。メリハリを付けて楽しむのがコツかもしれません。
治安
問題は治安です。と言ってもイメージされるほど危険な国でもありません。それでも犯罪に遭遇しないために情報の収集は大切です。例えば、宿に着いたら町の危険地域を把握しましょう。
もちろん、外務省の海外安全情報もチェック。そして、旅行者が集うFACEBOOK上の掲示板も役に立ちます。FACEBOOKでは詐欺グループを顔写真入りで紹介していることもあります。
女性の方は暗くなったら1人で行動するのは控えるようにしましょう。宿の人達とグループで旅行するのもアリかもしれません。
気候・服装・旅行シーズン
「インドは暑い国」そのようなステレオタイプを持っていませんか?「インド」と言っても地域や季節によって、気候や気温が大きく変わります。
インドは大きく3つの季節(雨季、乾季、暑季)に分けられます。雨季は6月~9月、この時期に南インドに行くのは控えましょう。乾季は11月~2月、北部地域では朝晩を中心に冷え込みます。暑季は3月末から雨季の間、特に北インドでは気温が急激に上がるので気をつけましょう。
通貨
インドの通貨は「ルピー」です。レートは2016年11月現在、1ルピー=1.65円となります。問題は高額紙幣です。インド政府は11月8日、突然500ルピー札と1000ルピー札の使用を禁止しました。
現在、自体は流動化しており、今後も何らかの変更が考えられます。インドに渡航する際は外務省の情報を注意深くチェックすることをおすすめします。
ビザ
インドに渡航する場合は「ビザ」が必要です。問題はビザの取得方法です。インドのビザの取得方法は頻繁に変わり、かつ複雑(写真の規定、書類の間違いに厳しい)なので、渡航する際にはビザ取得の最新情報を把握しておきましょう。
一般的な観光ですと「観光ビザ」と「インドeツーリストビザ」の2種類があります。「インドeツーリストビザ」の場合、パスポートのスキャン、デジタル写真、手数料を用意した上でオンライン申請をします。正常に処理されると24時間以内でビザが発行されます。
なお、2016年3月からアライバルビザが復活しています。アライバルビザが取得できるのはインドにある6つの空港です。空港にある「Visa on Arrival」に行き、手続きを済ませばビザが取得できます。
コンセント
インドではB3、BF、B、Cタイプのプラグ形状が使われています。また、電圧は220~240V、周波数は50Hzです。日本の機械を使用する場合は変圧器を用意しましょう。
インターネット
インドでもWiFiサービスが受けられる場所が増えてきました。その反面、インターネットカフェが減少しています。WiFiサービスは外国人観光客が多いレストランやカフェで受けられます。
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食事
日本でもお馴染みになりつつあるインド料理。ここでは「ベジタリアン」と「ノンベジタリアン」について解説します。インドのレストランや食堂では「ベジタリアン」と「ノンベジタリアン」が厳格に区分されています。前者はジャイナ教徒や厳格なヒンドゥー教徒、後者はイスラーム教徒、シーク教徒、キリスト教徒になります。
外国人の私たちは気分によって「ベジタリアン」と「ノンベジタリアン」を変えれますが、インドの人々は容易に変えることはできません。もしインドの方と食事をすることがあれば、頭の片隅に「ベジタリアン」「ノンベジタリアン」文化を入れておきましょう。
インドで食事場所を探すときは
インドで気をつけたいのが食中毒。食事を取るときはできるだけ屋台は選ばず、中が綺麗なレストランを選ぶと良いでしょう。エアコンがなさそうなところ、扉が空いているなど、気付ける範囲で大丈夫なので、必ず入る前に確認するのがおすすめです。
さらに、そんなに多くは出回っていませんが生野菜などの火が通っていない料理は避け、カレーなどの煮込み料理を食べましょう。ちなみにバラナシにある日本食料理店はとても美味しくて、思わず通ってしまいました。
有名観光スポット・世界遺産
インドにはここでは書ききれないほど、数多くの観光スポット・世界遺産が存在します。2016年現在、インドには35の世界遺産(そのうち自然遺産は7つ)があります。
基本的に、特に北インドには世界遺産に登録されているスポットがたくさんあります。どれも比較的アクセスしやすいので、選択をした上で足を運ばれてはいかがでしょうか。
インドで代表的な3つのおすすめ観光スポットをご紹介します。
タージマハル
インドのランドマーク的存在であるタージマハル。真っ白な外観が特徴ですが、大理石で作られたと言われている内装も美しすぎるので、インドに来たら必ず寄りたいスポットです。
どんな角度から撮っても絵になるので、インド一の写真スポットになるでしょう。
ニューデリーの旧市街
ニューデリーといえばインド最大の都市と呼ばれ、煙や埃まみれでいわゆる私たちが想像しているインドがぎゅっと詰まっています。観光客に絡んでくるインド人も、ニューデリーには多くいます。
ニューデリーの旧市街では、カレーが美味しい店がいくつかありますが、特にちょっと雰囲気が良さそうなカレー屋さんで食べたマトンカレーが絶品でした。様々な種類のカレーに出会ってみてください。
ガンジス川
インドでタージマハルの次に有名なガンジス川を一目見たいと、多くのバックパッカーがインド北部にあるバラナシという街に集まります。ガンジス川を船を使って渡ることができるのも有名です。しかし、ガンジス川は衛生的に非常に良くない場所でもあるため、入るのは控えましょう。
イベント
インドには本当に数多くの祭りが存在します。旅をしていると、必ず何らかの祭りに遭遇するのではないでしょうか。その中で最もインド中が賑わう祭りが3月に行われる「ホーリー」です。
このお祭りは春の到来を祝うもの。人々は色香や水を掛け合って春の到来を祝います。
チップ
一般的なガイドブックには、インドではチップは基本的に必要ないと書かれていることが多いですが、チップの習慣のある外国人旅行者によって、現在はチップを渡すのが一般的になってきています。
チップの目安ですが、例えばタクシーであれば1回につき50ルピー、レストランではサービス料が含まれていなければ食事の5~10%程度、ホテルのポーターには30~50ルピーを渡すのが良いでしょう。
マナー
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インドでは、あまり肌を露出する習慣がありません。旅行者であっても、ノースリーブやショートパンツなどはあまり着用しないよう気を付けましょう。
また、寺院の中に入る際は靴を脱ぐようにしましょう。インドでは、体の右が「浄」、左が「不浄」とされています。ですので、挨拶をするときには必ず右手を差し出すようにしましょう。
何か物を受け取るときにも、左手ではなく右手を差し出すようにしましょう。
言語(会話例5選)
नमस्ते(ナマステ)
こんにちは
Thank you(タンキュー)
ありがとう
※インドでは、英語のThank youをありがとうとして使うのが一般的です。
क्या हाल है? (キャー・ハール・ハエ)
お元気ですか
अच्छा (アッチャー)
いいね!
ठीक है(ティケ)
OK
最後に
インドに行く前にきっちりと情報収集をしましょう。情報収集をすることで危険が避けられるだけでなく、旅に深みがでます。また、インドの旅に焦りは禁物。ゆったりとした気分でインドを満喫してください。