プロダイバーとして世界を周っていますYauichiです。

ダイビング好き旅人のあなたへ。「いつかダイビングでサメと出会ってみたいな…」と、思ったことはありませんか?僕が現在住むプラヤデルカルメンでは、なんとサメと超高確率で一緒にダイビングできちゃいます。

しかもサメの中でも世界三大危険サメのうちの一つ言われているブルシャーク(日本語ではオオメジロザメ)と、それも一匹ではなく時には10匹以上…。

安全なの?本当にそんなダイビングできるの?なんでそんなにサメが集まるの?と色々疑問がありますよね。そんなブルシャークダイビングについてご紹介します。

 

ブルシャークダイビングとは?

photo by Yauichi

ブルシャークダイビングとは、メキシコのプラヤデルカルメンのブルシャークが集まるポイントでのダイビングです。プラヤデルカルメンは、有名観光地のカンクンのすぐ隣の街。近年観光地化が進みリゾート地としてとても発展した街です。

プラヤデルカルメンはカリブ海に面しており、港からボートでたった5分の所にブルシャークが集まるポイントがあります。浅場にはブルシャークはおらず、水底約30mの砂地を泳いでいます。

photo by Yauichi

時期にも左右されますが、多い時にはなんと10匹近くのブルシャークが一度に見えることも。上記の写真の様に、3匹同時にこっちに向かってくる…なんて光景にも遭遇できちゃいます。

 

人を襲うブルシャーク(オオメジロザメ)

photo by shutterstock

ブルシャークは日本語ではオオメジロザメと言われています。世界中の海に生息しており、また非常にタフなため淡水域でも生活可能。日本でも海から川に上がってくることがよくあり、川での目撃事例も多いみたい。

面白い事例として、オーストラリアではなんとゴルフ場の池にも生息しているそうです!これは、川の水が氾濫した時にたまたま池にサメが流れ着き、そのタフな性質からそこに住み着いてしまったそう。

体格は2〜4m程で、ホオジロザメ・イタチザメと並んで世界三大危険サメと言われることも…。その中でもオオメジロザメは最も繁殖範囲が広く淡水でも生きていける為、人が襲われる可能性が最も高いサメであるとも言われています。・

 

危険なサメ?襲われないの?

photo by Yauichi

「凶暴なサメでしょ!襲われないの?」僕も最初は結構ビビっていました…。相手はサメですから、まったくリスクがないとは言い切れません。ですが、基本的には安全なアクティビティです。僕の調べた限りでは、このアクティビティでサメに襲われた事例はまだありません。

 

サメに襲われる事をシャークアタックと呼びますが、多くのシャークアタックは浅瀬で起きています、一番多いケースはサーフィン中に襲われる事。

これは、水中からサーファーを見るとアシカの様に見えサメが餌と勘違いして起きると言われています。ダイビングでは餌と勘違いして襲われるケースはほとんどありません。

photo by Yauichi

それでもダイビング中のシャークアタックは世界的にゼロではありません。非常に稀ですが、起こってしまうこともあります。なので、ブルシャークダイビングではシャークアタックが起こらない様に様々なルールを設けてダイビングを行います。

例えば、サメの注意を引く様な蛍光色のウエットスーツは禁止ですし、半袖も禁止。カメラのフラッシュを炊くのも禁止です。また基本的には上記の写真の様に水底にジッと留まり、サメの注意を引く様な行動も一切禁止。もちろん手を伸ばしたり触ったりするのは言うまでもないですね。

 

そしてグループで一まとまりになって行動します。シャークアタックは基本的に人間が単独でいる時に発生します。サメの主な食料であるアシカも、危ない時は水中でバディを見つけて集団になって身を守るそうです。

もっと見る

サメへの餌付けも見られる!

photo by shutterstock

プラヤデルカルメンでは、ブルシャークへの餌付けも行なっています。もちろんこれがブルシャークが毎年冬にプラヤデルカルメンに訪れる理由ですが、元々は産卵の為にメスのブルシャークがプラヤデルカルメンの海沿いに集まってきたと言われています。そのブルシャーク達の定着を促す為に、餌付けも行われているんですね。

ブルシャークダイビングは基本的に午前の部と午後の部に別れています。午前の部は餌付けなし。午後の部に、餌付けを行いダイバーも一緒に餌付けを見ることができる様になっています。

 

世界でもブルシャークがこんなに見られるのはプラヤデルカルメンだけ

photo by shutterstock

ブルシャークは日本を含め世界中に生息してはいますが、ダイビング中に出会える事は非常に稀です。そんな中ここまでの確率で、しかも複数のブルシャークに出会えるのは世界でもプラヤデルカルメンだけ。

photo by Yauichi

プラヤデルカルメンのビーチから、上記の写真の様な小型ボートで約5分おきに出ればポイントに到着です。このアクセスの良さも人気のうちの一つ。午前の部に参加すれば、2本のダイビングでお昼前には帰ってこれちゃいます。

photo by shutterstock

またブルシャークダイビングで遭遇できるのは、ブルシャークだけではありません。ポイントが完全な砂地な為、他の生物は非常に少ないですが稀に上記の様な3m級の巨大エイに遭遇できます。

photo by Yauichi

また砂地にはたくさんのコバンザメが待機しています。コバンザメは大きな生物に頭の吸盤でくっついて、おこぼれをもらう魚で、ブルシャークやエイが来てくれるのを砂地で待っています。

photo by Yauichi

ダイビングサービスによっては、ブルシャークダイビングの後にももう1ダイブ浅瀬でのダイビングを提供しているショップもあります。基本的にはプラヤデルカルメンの浅瀬でもう1ダイブ行うことが多いです。

浅瀬ではサンゴ礁と共に、カリブ海に住む独自の生物や運が良ければタツノオトシゴなんかも見ることができます。

 

11月-1月限定!ダイビングはアドバンスライセンス保持者のみ!

ブルシャークが見れるのは11月後半〜1月辺りまでの限定期間です。年によって来るタイミング、いなくなってしまうタイミングが若干ズレるので、事前に現地のダイビングサービスに連絡して確かめるのが一番でしょう。

またブルシャークダイビングは深度30mまで行く必要がある為、アドバンスライセンスまたはディープダイビングスペシャリティーのライセンスを持っている必要があります。

 

予約はカンクンまたはプラヤデルカルメンのダイビングサービスに問い合わせてみて下さい。僕が働いていたイグアナダイバーズはプラヤデルカルメンにショップを構えるダイビングサービスで、もちろん日本語対応可能です。

この時期は水温が26度前後まで下がる事もあり、また水底にジッとしているダイビングなので少し寒さを感じるかもしれません。レンタルウエットスーツはありますが、可能であればフードベストなどをご持参頂くと快適にダイビングが楽しめるかと思います。

ぜひメキシコ旅行の際は、プラヤデルカルメンでブルシャークダイビングに挑戦してみて下さい!

 

■詳細情報
・名称:Iguana divers
・住所:alle 8 Norte, Av. 20 & 25 77728 Playa del Carmen, Q.R.
・アクセス:メキシコ全土を走る高速バス「ADO」の5番街バス停から徒歩10分。Avenida20, Calle12のADOバス停からは徒歩5分。
・営業時間: 18時前後まで。事前にメールでのご連絡をお勧めします。
・定休日:不定期
・電話番号:+52-1-984-146-5114
・公式サイトURL:http://www.iguana-divers.com/

もっと見る