ネパールの治安は?物価は?ネパール旅行の基本情報まとめ
ネパールといえば、世界の屋根ともいわれるヒマラヤの名峰の数々を連想する人が多いのではないでしょうか?名だたる名峰へのトレッキングの玄関口として、ネパールは世界中の登山家たちの憧れの国です。
また、神秘的な仏教文化もネパールの魅力の一つ。ネパール南部のタライ平原にある小さな村ルンビニは、お釈迦様が誕生した場所としてよく知られ、現在もポカラを始めとする仏教寺院が多く立ち並ぶエリアは、各国の観光客たちで賑わっています。
この記事では、気になるネパールの治安と物価について様々な角度からリサーチした結果をお伝えします!
*編集部追記
2017年9月の記事に新たに3選を追記しました。 (2017/12/10)
2017年12月更新の記事に新たに加筆しました。(2018/12/11)
執筆時点での情報なので、実際に訪れた方で古い情報を見つけた方はmedia@tabippo.netまでご連絡ください。
ネパールに行ってみての感想


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世界最高峰の山「エベレスト」があることで有名なネパールは、旅人だけでなく登山者にも人気の場所です。ネパールには30以上の民族が暮らしており、各民族が独自の文化を築いています。エベレストはもちろんのこと、歴史ある仏教寺院、美しい街並み、雄大なジャングルなど、その他にも見どころ満載なネパール。
私は以前何度かネパールを訪れていますが、首都のカトマンズは東南アジアらしいカオスさがあり、人が溢れ、車とバイクが行き交う熱気ムンムンな場所です。東南アジアの雰囲気が大好きな方にぴったりの場所と言えるでしょう。
ネパールの食事ですが、値段が安く日本人の口に合うものが多い印象です。ネパールの名物である「モモ」という名前の餃子はもちろんのこと、ダルバートと呼ばれるカレー定食も人気で、基本的にネパール人は毎日このダルバートを食べます。
このダルバート、値段が400円くらいなのでちょっと高いかなと感じますが、おかわりの料金が含まれているので、コスパ最高でおすすめです。
旅行のルート


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私はまずネパールの首都・カトマンズに到着し、そこで4泊ほど滞在、そしてそこからポカラへバスで向かいました。ポカラはカトマンズよりものんびりとしており、非常に落ち着いた時間を過ごすことができました。東南アジアのカオスさが苦手な方は、ポカラに長く滞在するのがおすすめです。
ネパールの治安


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結論から言えば、ネパールではイスラム過激派関連の事件は発生していません。国民の8割がヒンズー教、1割が仏教(ヒンズー教の影響を強く受けたネパール独自の「ネワール仏教」)ということもあり、目立った行動ができにくいのかもしれません。
しかし、そんな平和なネパールにも、かつては社会情勢が不安定だった時期がありました。「マオイスト」とも呼ばれる毛沢東主義の過激派組織「ネパール共産党」と政府側が対立した時期があったのです。しかし2006年に和平成立してから現在までのところ武力衝突は起きていません。
2015年の地震からの復興はまだまだ進んでいないのが現状です。損傷の大きな建物のそばには近づかないことが無難です。また、平和で素朴なイメージの強いネパールですが、富裕層を狙ったギャングの誘拐事件は時折発生しています。
今のところ外国人を狙った事件は発生していない様子ですが、人前で財布をあけるなど、大金を持っていることを匂わせるような行動は慎みましょう。
ネパールの物価


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生活必需品カテゴリに含まれる飲料や食品、土産物用の工芸品などは非常に手ごろな値段で購入することができ、日本の物価の半分以下の感覚です。例えばミネラルウオーターのペットボトルなら20円程度で買うことができます。
ただし、外国人向けのレストランではサービスチャージ10%と付加価値税VAT13%が加算されるようになったため、ほかの物価が安い分、かなり割高に感じることでしょう。また、タクシーなどの移動時にも外国人料金を請求されることがあります。
ネパールで絶対注意したい行動指針とは?
危険なエリアには近づかない!
「危険なエリアには決して近づかず、安全なエリアにいるときも危機意識を維持する」ことをいつも忘れないようにしましょう。安全とされるネパールでも、夜の独り歩きは避け、人気のない場所には近づかない、基本的な危機管理意識は必要です。
意志はきちんと示す!


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生活のためとはいえ、あまりにもしつこい客引きには毅然と「いらない」と言いましょう。私たち日本人の拒否は曖昧で、彼らにとっては「望みアリ」ととられることもしばしば。必要以上に邪険にする必要はありませんが、はっきり「ノー」は伝えるようにするのがトラブル防止のコツです。
犬と猿に気を付ける!


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とにかく犬と猿の数には閉口する人も多いのではないでしょうか。動物好きを自任するあなたでも、このような動物が介在する病気は「狂犬病」をはじめとして、生命にかかわるものも多いのです。遠くから眺めるだけにしておきましょう。
ネパールで安全に注意が必要な場所は?
インドボーダーライン:タライ地方


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インド国境に接するネパール最大の南部平原地帯の「タライ地方」には、民族独立・自治を目指す地下武装組織が潜伏しています。現在組織のリーダーがインドに逃走したとはいえ、遠隔で指示を出していることが確認されており、注意が必要です。
亜熱帯気候に恵まれたネパールの食糧庫とも呼ばれる広大な緑の田園光景や、チトワン国立公園やバルディア国立公園、シュクラ・パンタ野生動物保護区、コシタップ野生動物保護区など、見どころも多い地域ですが、非常に注意を要するエリアです。
東部地域


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世界最高峰エベレストをはじめ、ヒマラヤの名峰がそびえるサガルマータ国立公園のある東部地域も、タライ地方同様に地下武装組織の活動が比較的活発とされているエリアです。
警察の取締強化により活動は低調になったといわれていますが、依然として注意が必要です。
中西部地域山間部
長年に渡り外国人立ち入り禁止だったドルパやアンナプルナトレッキングに向かう中継地点として、中西部を通る機会があるかもしれません。しかしこのエリアのラプティ県ロルパ郡は、マオイスト発祥の地であり、現在も組織関係者が多いとされています。
過去の内戦に参加した兵士が当時の武器を隠匿所持している可能性があるといわれています。
カトマンズ市内の危険エリア
都市になるほど、残念ながら犯罪率は高くなります。十分警戒心を持つようにしましょう。特にゼネラルストライキ「バンダ」が行われている場所には絶対に近づかないようにしましょう。
ぜひ外務省の海外渡航登録「たびレジ」の登録や、海外安全アプリのダウンロードをおすすめします。バンダ発生時も在ネパール日本大使館からお知らせメールで注意が促されるので安心です。
運悪く空港に向かう際にバンダ発生と重なってしまったら、緑色のナンバープレートの旅行者専用車両を利用するか、護衛付き臨時シャトルバスを利用するようにしましょう。
ネパールで安全な移動方法は?


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短距離移動手段(カトマンズ市内)
自転車の後ろに座席をつけた「リクシャー」や、乗合のオート三輪「テンプー」は、交渉が面倒でなければ手ごろな値段で旅情報を味わえる移動手段です。夜間移動の際には、短距離の移動であっても、女性一人あるいは二人で歩くことは絶対に避け、タクシーを利用することをおすすめします。
地震の復興が進んだ地域なら、1日100ルピー程度で借りることができるレンタサイクル利用もおすすめです。
中・長距離移動手段


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ネパールには鉄道自体がありません。そのため、中・長距離移動にはバスか飛行機を利用する必要があります。ネパールに来たからには、アンナプルナ氷河、フェワ湖に面したポカラを目指す人が多いかと思いますが、日本の道路と比較するとかなりの悪路であることを覚悟する必要があります。
おすすめのバス会社は、カトマンズとポカラを往復するツーリストバスは「ゴールデントラベル」と「グリーンライン」です。エアコン完備、ホテルやレストランでの食事付きなうえに、集合場所も自社オフィス前なので乗り間違いの心配もありません。
また、世界各国から登山家たちが多く集まるネパールでは国内路線も充実しています。ネパール航空をはじめブッダ・エアなどLCCも充実しています。ただし、山の天候状況により運休することが多くなることは避けられないため、日程にはなるべく余裕を持ってスケジューリングすることをおすすめします。
ネパールの宿泊事情は?


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ネパールはカトマンズなど都市部にこそ、5つ星クラスの「ハイアットリージェンシー」「シャングリラ」「ラディソン」といった、ハイクラスな設備とサービスを誇る高級ホテルがありますが、1000~2000ルピーも出せば三ツ星クラスの中級ホテルに宿泊することができます。
もし、ホテル予約をせずにネパールに入国したとしても、宿の客引きの多さが語るとおり宿泊先に困ることはないでしょう。とはいえ夜間到着の場合など、泊まる場所が決まっていないと心配ですね。
日本語を話せるオーナー夫妻がいる「フジホテル」が、一人旅の日本人観光客に人気があります。
ネパール主要観光地の治安状況は?


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結論から言えば、マオイストとの和平合意以降カトマンズをはじめ、どの観光スポットも治安はすこぶる良い状況が保たれています。現地警官の数も多く、ツーリストの街歩きには安心な国であるといえるでしょう。
地震の影響をそれほど受けなかったアンナプルナのスタート地点ポカラも、今も昔も変わらず穏やかで安定した状況です。夜間の単独行動を避け、スリや置き引き、料金トラブルに注意するようにすれば、まず安心して旅を楽しめることでしょう。
ネパールで現金を手に入れたい時は?


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日本国内でネパールルピーへの両替はできないため、必ず現地で両替する必要があります。日本円からの両替には、空港、ホテル、銀行の利用が可能です。
一番おすすめは銀行での両替です。ネパール中央銀行のサイトに毎日公式レートを発表されており、両替商より銀行の手数料のほうが安く設定されています。
両替には基本パスポートが必要になります。あまりにも汚れている・しわがひどい・敗れている紙幣は受け付けてもらえないため注意しましょう。
両替商が集まる地域は、旅行者の集まるタメル地区です。当日のレートを描いた看板をいたるところで見つけられるでしょう。「ツーリズムバンク」がレートがよいと評判ですが、タメル地区内の両替商ではそれほどレートに差がないのが現状です。


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最近ではこのような「キャッシュ両替」とは別にATMを利用した海外キャッシングもおすすめです。キャッシング枠を設定してあるクレジットカードを利用するか、銀行のインターナショナルキャッシュカードやデビッドカードを利用する方法があります。
また、最近では新生銀行のように口座から直接チャージ可能な海外プリペイドカード(GAICA)といったサービスもあります。
クレジットカードを利用したキャッシングは利息が付きますが、銀行のインターナショナルキャッシュカードなら、自分の日本の口座から直接現金を引き出すのと変わりはありません。手数料無料のATMなら為替レートが若干不利になる程度(プラス2~4%程度)で済みます。
これらのATM利用については、手数料がかからないエベレスト銀行やスタンダードチャータード銀行を探しましょう。
ネパールの平均的な物価は?


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2017年前半のレートは「1ネパールルピー=1.0~1.1円」になっていますが、果たして実際にネパールで食事やお買い物をした場合の物価はどんなものなのでしょうか。目安としては、ネパールは日本の物価の三分の一の感覚です。
例えばミネラルウォーターの値段は500ml一本で20ルピーくらい、ネパールでは割高とされる缶ビールも「ゴルカ」「ネパールアイス」それに「エベレスト」など多数の銘柄の中、安いものは180ルピーくらいで買えます。現地の人も訪れるような庶民的な食堂であれば、ちょっと食事をして飲み物を飲んでも500ルピー以上になることはまずありません。
空港からカトマンズ市内までの空港カウンターで手配されるタクシー料金は一律700ルピーと決まっており、この料金も他のタクシーと比較しても決して高くありません。
タクシーや高級品ショッピングの場では旅行客価格となることは往々にしてありますが、現地の人たちと同じ買い物、食事をする限りでは、お金を掛けずに十分楽しむことができます。
ネパールで安く買い物ができる場所:お土産品


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いわゆる「ばらまき」用の安いお菓子や民芸品は、スーパーや市場がおすすめです。まとめて買うと安くしてもらえるので、なるべく一か所で買うことをおすすめします。
一番無難で確実に喜ばれるのがおいしいネパールの紅茶です。銘茶ダージリンにほど近い東部は紅茶の名産地としても知られています。量り売りで純粋に茶葉だけを買う以外にも、かわいらしい容器に入ったお土産用製品も色々増えてきました。
また、お料理好きな人ならスパイス売り場に目を輝かせることでしょう。特にお隣インド同様、ネパールもカレー料理が多い国。材料のガラムマサラやターメリックが豊富に揃います。
人気があるネパールスイーツは、カトマンズのホテル「ダルバール・カマル・ポカリ」のネパール国旗の形をしたクッキーです。世界で唯一長方形方ではない二つの三角が並んだネパール国旗がかわいいと評判です。
ネパールで安く買い物ができる場所:ネパール特産品


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ブランドショッパーには縁のなさそうなネパールですが、クオリティの高いショッピングは十分楽しめます!一番のおすすめはなんといっても毛織物のアイテムです。
日本でも大人気のパシュミナ、カシミヤストールの本物が安価で手に入れることができます。そのほかにも、現地の女性達の手によるセーターやトッピ(男性用キャップ)、フェルトのマスコットは、その豊富なデザインに目移りすることでしょう。


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そのほかにも手織物製品も注目アイテムです。特に伝統の織物「ダカ織り」は、ネパールの少数民族ライ族とリンブー族によって素晴らしい布が今も手作業で織られています。
また、イラクサや牧草、木から採った繊維など、他では見られない様々な素材の織物が見られることもネパールテキスタイルの特色です。
チップ


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ネパールでは基本的にレストランなどの施設ではチップは必要ありません。しかし高級ホテルなどで荷物を運んでもらったり、ルームサービスを利用した時は、気持ち程度のチップを渡すようにしましょう。
会話例


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ダンニャバード ありがとう
マフガルヌス ごめんなさい
マジャパニフン 私は日本人です
タパイライベテラクシラギョ お会いできて嬉しいです
フェリベトウラ また会いましょう
まとめ
いかがでしたか?安心安全、純朴な人々が多いというイメージ通り、旅人に優しいネパールですが、それでもやはり危険なエリアと安全なエリアはあります。決して危険なエリアに近づかないよう自重して行動しましょう。
常識的な行動を心掛け、地元の人々に敬意を忘れなければ、きっとネパールは十分期待に応えてくれる素晴らしい旅先です!ネパールがあなたの好きな国の一つになれることでしょう。

