2017年8月の電子ビザ導入により、ロシア極東のウラジオストクへ多くの観光客が訪れているようです。2018年の8月下旬からは電子ビザで同じくロシア極東の都市、ハバロフスクへも行けるようになりました。

今回はまだ日本人には知られていない、ハバロフスクの魅力をお伝えします。

電子ビザと直行便へハバロフスクへ

基本的にロシアへ行く場合はビザが必要です。ビザを取得するにはバウチャーと呼ばれる書類を用意し、大使館もしくは領事館へ出向く必要がありました。2017年に導入された電子ビザはそのような手間をなくすもの。インターネットを使って家にいながら、ロシアのビザを申請することができます。

2018年8月、電子ビザがハバロフスク空港で使えるようになりました。これにより、気軽にハバロフスク観光が楽しめるようになったわけです。

 

日本からハバロフスクへは直行便が便利です。2018年9月現在、成田~ハバロフスク間はS7航空が乗り入れており、所要時間は約2時間50分です。なお、S7航空は日本航空と同じ「ワンワールド」に加盟しているので、日本航空のマイルが使えます。

このように、ハバロフスクもウラジオストクと同様に日本から気軽に訪れることができます。なお、空港から市内へは1系統のトロリーバス、28系統のマルシルートカ(小型バス)を利用しましょう。

海のようなアムール川

ここからはハバロフスクの見どころを紹介します。まずはハバロフスクのシンボルであるアムール川をチェックしたいところ。アムール川は東シベリアから中国へ流れ込む大河で、中国では「黒竜江」と呼ばれています。

川というよりは海に近いかも。川幅が広く、冬になると川が凍り歩くこともできます。対岸までは20分ほどかかるとか。ロシアのスケールを実感できるスポットです。

地元の人は川遊びをしていますが、私が訪れたときは水が濁っていました。あまり、水質を気にしない旅人はアムール川で水遊びしたらいいと思います。

アムール川ではクルーズも行われています。クルーズは昼だけでなく夜の設定もあります。乗船時間は90分ほど。ハバロフスクでのんびりとクルーズを楽しむのも悪くありません。

極東ロシア最大の教会、スパソ・プレオブラジェンスキー大聖堂

ウラジオストクの中心地にも教会はありますが、規模はかなり小さいもの。それに対し、ハバロフスクには極東ロシアで最大級の教会があります。それがスパソ・ブレオブランジェスキー大聖堂です。

この教会の高さは何と70mもあります。さらに、金色玉ねぎと白壁という組み合わせなので、遠目からでもかなり目立つのもポイント。アムール川からでも迷わずに教会に着けるでしょう。

本来、ロシア聖教の教会内は椅子なしですが、ここはお年寄りのために椅子があります。建物自体は新しいですが、厳粛な雰囲気に包まれています。また中には売店があるので、チェックしてみましょう。

スパソ・プレオブラジェンスキー教会の周りにはおとぎ話に出てきそうなウスペンスキー教会があります。どうぞ、2つ同時に訪れることをおすすめします。

子供鉄道でロシアの子供たちと交流しよう

突然ですが「子供鉄道」という施設を聞いたことはありますか。子供鉄道は文字どおり、子供によって運営されている鉄道。公園のような場所にはミニサイズの線路と機関車があります。

ところが、施設は本格的なもの。駅はもちろん、信号やポイントの操作も子供たちがします。ただし、機関車の運転は大人がするので事故を起こすことはありません。

子供たちはきちんと訓練を受けており、車掌さんもしっかりしたもの。安心して子供鉄道を利用できます。もともと、子供鉄道は旧ソビエト連邦時代に子供向けの教育施設としてつくられました。旧共産圏にはこのような施設がたくさんあります。

もちろん、子供達との交流も楽しめます。ハバロフスクの子供たちはとても活発で日本人に興味津々。英語は話せませんが、ボディーランゲージで十分、通じます。また、大人のスタッフに頼むと機関車の運転台や信号所を見せてくれるかもしれません。

なお、子供鉄道の運転シーズンは6月~8月。また、本数もそれほど多くありません。訪れる際は時間に余裕を持たせましょう。

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ハバロフスクのグルメ

ハバロフスクではウクライナ料理をおすすめします。実はハバロフスク周辺には多数のウクライナ人が住んでいます。そのため、ハバロフスクの中心地にウクライナ料理店が存在します。

料理店の名前は「ガバチョーク」。街の真ん中にあり、スパソ・プレオブラジェンスキー大聖堂から15分ほど歩くと、料理店に着きます。

おすすめはズバリボルシチ! 「あれっ、ボルシチはロシア料理では……」と思うでしょう。実はボルシチはウクライナ生まれの料理です。日本では味わえない、濃厚な甘みを持ったビーツのボルシチは本当にたまりません。

二つ目のおすすめレストランは「ペリメンナヤ」です。こちらは「レストラン」というよりも、食堂に近いイメージ。店名のとおり、さまざまなペリメニ(ロシア版水餃子)が楽しめます。

ペリメニは今ではロシアを代表する料理ですが、もともとはシべリアで生まれました。ですから、ハバロフスク周辺がペリメニの本家かもしれません。また店のおばちゃんがとても気さくで親切でした。

なお、シベリア鉄道でハバロフスクで途中下車する人は駅構内にある食堂で腹ごしらえしましょう。スタッフに品を取ってもらうシステムなので、分量を自分で調整できます。

ハバロフスクのおすすめホテルは

私は大阪行きのチャーター便が早かったので、ビジネスホテル「サッポロ」に泊まりました。早朝にタクシーを呼んでもらう必要があったので、24時間対応の宿泊施設を選んだわけです。

「サッポロ」は典型的なロシアのビジネスホテル。基本的な設備は整っていますが、殺風景な雰囲気です。私が宿泊したときは1泊7,000円~8,000円だったので、少し高く感じました。

一方、スタッフはとても親切! 早朝にも関わらず、きちんとタクシーを手配してくれ、スムーズに空港に着くことができました。ハバロフスクにはホステルもたくさんあります。予約の際は予約サイトBooking.comが便利です。

ハバロフスクは坂と虫に注意

ロシアと聞くと「治安が悪い」というイメージがありますが、ハバロフスクに限っては全く問題なし。安心してハバロフスク観光が楽しめました。

むしろ、ハバロフスクでは坂と虫に注意してください。ハバロフスク市内はかなりアップダウンがあり、平地と比べると足への負担がかかります。ハイヒールではなく、歩きやすい靴をおすすめします。

また虫が多い街でもあります。私は6月にハバロフスクを訪れましたが、何回か顔に小さな虫(羽虫?)に激突しました。気になる方は虫対策をしたほうがいいかもしれません。

最後にひとつだけ重要な注意点を! 電子ビザを使ってシベリア鉄道に乗ることはできません! ウラジオストクからハバロフスクへシベリア鉄道を利用する場合は従来の方法でビザを取るようにしましょう。

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